消費者庁が警鐘、テレビ通販「怖い事故」「怪我」実例集

NEWSポストセブン / 2018年12月7日 16時0分

◆海外製品、説明書の翻訳が違うぞ!?

 健康器具以外の通販でもトラブル事例はあるので参考にしておきたい。消費者庁が11月に発表したこんな事例がある。

「ネット通販で輸入品のシャンプーとコンディショナーのセットを注文した。頭皮にかゆみがあり、吹き出物ができたので、すぐに使用をやめた」(40代男性)

 消費者生活相談員で行政書士の遠山桂氏は、「インターネット通販だと海外のものが手軽に手に入る利便性がある一方で、いい加減なサイト運営者が注意事項などの翻訳を簡略化してしまうケースがある。ネットの場合、テレビと違って購入前にゆっくり注意事項を読む時間がつくりやすい半面、ネット特有のリスクもある」と指摘する。

 テレビ通販の場合、販売に「放送局」という“フィルター”があるが、ネット通販の場合、サイトを運営する会社がどこに所在するのかも判然としないケースが少なくない。

 ネット通販で商品を販売する企業は、「特定商取引法」によって、サイト内で事業者名、代表者名、連絡先と返品のルールを記載することが義務づけられている。こうした項目の表記がないサイトでの購入は避けるのが賢明だ。国民生活センターにも、ネット通販で起きた問題の相談が寄せられている。

「60代以上の男性から、『ネットで筋肉増強剤の定期コースを購入して服用。気分が悪くなったので解約したいが、最低何回か受け取らないとできないといわれた』といった相談が何件もありました。ネット通販の場合、購入者が返品・返金を求めたくても、販売会社に連絡すらつかないといったトラブルも起きています」(国民生活センター担当者)

 初めて使うサプリなどを通販で購入する場合について、秋津氏は注意を促す。

「サプリのなかには、服用している薬との“飲み合わせNG”もある。そのため、購入前に医師や薬剤師に相談するのが安全です」

 公益社団法人日本通信販売協会に問い合わせると、「製品個々の取り扱い基準や安全基準は、一般的にそれぞれの業界基準に従って、各事業者の責任範囲となる。当協会としては製品安全に関するガイドブックを発行するなど、情報共有に努めています」と語る。

 テレビにしろネットにしろ、通販の利便性を活用する際には、自分の身は自分で守るという意識を忘れてはいけない。

※週刊ポスト2018年12月14日号

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