皮膚炎を発症することも… 今さら聞けない花粉症の知識

NEWSポストセブン / 2012年1月27日 16時1分

そろそろ始まる花粉シーズン。今年は2月中旬から飛び始め、例年と同じか少し遅い見込みだという。毎年、日本中が悩まされる花粉症だが、そもそもどういうものなのだろうか。今さら聞けない素朴な疑問に、日本アレルギー学会認定専門医で、アレルギーのスペシャリスト、用賀アレルギークリニック(東京)院長の永倉俊和先生に答えてもらった。

まずは、花粉症のメカニズム。いったいどうして花粉症になるのだろうか。

「体内にはいった花粉は異物(抗原)とみなされ、それを排除するため、体内にIgEと呼ばれる抗体がつくられます。この抗体は、肥満細胞という免疫反応に関係する細胞に付着。この細胞が再び花粉に接すると、IgE抗体を介して花粉と結合して化学伝達物質を放出します。この物質が神経や血管を刺激し、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こすのです」(永倉先生)

よくいわれるのが「花粉症はいきなり発症する」ということ。前年までは大丈夫だったのに、今年突然症状が出てくる、なんていうのも珍しくない。どうしてこんなことが起きるのだろうか。

「花粉の飛散量が年により異なるのが最大の原因です。発症のメカニズムを見てもわかるように、誰でも大量の花粉が体内にはいってくると、IgE抗体をつくり出す可能性が高くなります。この抗体がたくさん産生されて、花粉の多い年にさらに大量の花粉を吸い込むなどの刺激を受けると花粉症を発症しやすくなるのです」

では、花粉症になりやすい体質はあるのか?

「日本では、花粉症の原因となる植物が約60種類あります。春はスギやヒノキ(北海道はシラカバ)、夏はイネ科のカモガヤ、秋はブタクサやヨモギなどが有名です。どの植物が原因で花粉症が発症するかは人によって違いますから、事前に予測はできません。ただ、過労やストレス、睡眠不足などにより、抵抗力が低下している人は花粉症になりやすいといえます」

花粉症の症状といえば、鼻水、鼻づまりなどが一般的だが、実はそれだけではないのだという。

「鼻水、鼻づまり、くしゃみという鼻の三大症状に加え、目のかゆみ、涙、充血といった目の症状が典型的ですね。そのほか喉のかゆみ、熱っぽさなどの症状が表れることもあります。また、呼吸器系の病気が起きる場合もあります。

よく見られるのがアレルギー性の咳です。花粉が気管にはいって、非常にしつこく頑固な咳が続きます。さらに、皮膚炎の症状もあります。特に露出している部分、首筋・肩などに頑固な皮膚炎が出てきます。これは体内からではなく、花粉が直接皮膚を刺激して起こる皮膚炎です」

※女性セブン2012年2月9日号



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