文在寅氏に大ブーメラン 徴用工被害者1386人が韓国政府訴えた

NEWSポストセブン / 2019年3月4日 7時0分

「アジア女性基金が元慰安婦に償い金を渡す事業を始めたときに、受け取った元慰安婦に『日本の汚いお金は返しなさい!』と脅して回ったのがA氏でした。1996年に遺族会に日本政府から1億円の慰霊費用を出す計画があったときも、A氏は『日本は信用できない』と大反対して潰してしまった。A氏は運動圏に寝返ってしまった人間で、遺族会にとっては裏切り者といえます」

 日本企業相手の徴用工裁判の原告が少ないのも、A氏のこうした行状が遺族などの間で不信感として広がっているからのようだ。再び梁氏に聞いた。

──民族問題研究所等の市民運動家たちについてはどう考えているのか?

「日帝時代を知らない運動家たちが反日の声をあげているのを見ると、いったい彼らは何を知っているのかと思ってしまう。運動圏が被害者活動を乗っ取ってしまったことで、遺族会はバラバラに分裂してしまい被害者の声が届き難くなってしまったという現実がある。どこが民族のための活動なのか、と私は言いたい」

 そして、文大統領への評価も辛辣なものだった。

「文大統領の周りはチュサパ(主思派)で固められています。チュサパは北朝鮮よりも強い主体思想(金日成が提唱した独自の社会主義理念)を持つ人たち。彼らは歴史問題にも強い影響力を持つ。だからこそ、日本政府主体の解決を目指してほしいと、私は訴えているのです。

 いまは文政権・運動圏vs日本政府という構図になってしまっている。私たちはそれを、被害者中心の直接協議に戻したい」

 奇しくも遺族団体のリーダーたちが揃って口にしたのが文政権や極左市民団体への批判の言葉だった。

 被害者の声が後回しにされ続けてしまう──。戦後賠償の迷走は、もう一つの“恨”を韓国社会に産み落としてしまった。日本政府はいつまでこの韓国国内の問題に振り回されなければならないのだろうか。

※週刊ポスト2019年3月15日号

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