プロスキーヤー三浦敬三さんほか100歳選手 血管は100歳相応

NEWSポストセブン / 2012年2月17日 7時0分

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によると、100歳を超えるアスリートたちの血管には、意外な秘密が隠されているという。以下、白澤氏の解説だ。

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 100歳になっても元気に活動を続け、スポーツを楽しむことができる人がいる。プロスキーヤーの三浦敬三さんは100歳になった年にも、立山連峰や八甲田で山スキーを楽しんでいた。
 
 日本舞踊の師範、板橋光さんは102歳で日本舞踊を踊り続け、沢山の生徒さんに踊りを教えていた。百寿者の8割以上が寝たきりの中で、元気にスポーツを続けられる人の秘訣は何なのか。

 人は血管から老いるといわれている。そこで、三浦敬三さんや板橋光さんの血管の老化度を測定し、元気な百寿者の血管のアンチエイジング度を評価した。二人の四肢の脈派を測定して血管の老化度を計算すると、意外にも二人の血管は100歳相応に老化していることが判明した。
 
 その一方で、興味深いことに三浦敬三さんと板橋光さんの血液中のアディポネクチン(食欲を促進させるホルモン)を測定すると、若いアスリートと同じくらい沢山のアディポネクチンを血液中に分泌していたのである。

 大阪大学医学部の熊田全裕博士らはアディポネクチンが血管の細胞に働くと、TIMP-1という遺伝子が活性化されて、血管の壁が崩れにくくなることを発見した。動脈硬化を起こすと、血管の壁が崩れ、コレステロールなどの粥状物が器官の内部に漏れ出る。
 
 そして、血栓を生じ心筋梗塞や脳卒中を引き起こす。しかし、壁が最後まで崩れなければ心臓機能や脳機能は保てる。

 三浦敬三さんや板橋光さんが、血管が老化しながら100歳を超えても元気にスポーツや趣味を続けられたのは、体を動かし続けることにより、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンが血管の壁を強くしていたためと考えられた。
 
 毎日、運動やトレーニングを続けて脂肪細胞を鍛えていれば、いつまでも人生を楽しむことができるようだ。

※週刊ポスト2012年2月24日号



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