更年期 精神の不調は「1番ではなく2番でいい」と考えるべし

NEWSポストセブン / 2012年2月20日 16時1分

 40代から50代にかけての女性を突然襲う、どうにもならない精神的不調。ひょっとして更年期のせい?と思っても、夫はわかってくれそうもないし、デリケートな問題だけに友達にも相談できず、ひとりで抱え込んでしまいがち。体の不調とともにやってくる、更年期特有の心の不調への対処法とは?

 更年期を迎えた女性たちの多くが訴える、メンタル面での不調。池下レディースクリニック銀座の池下育子院長は次のように話す。

「夜眠れない、気分が落ち込む、不安感や焦燥感にかられるなど、全体的に活力がなくなってしまう。逆に、ちょっとしたことに過敏に反応し、イライラしたり怒りっぽくなる人もいます」

 無気力になり、仕事や家事などこれまで当たり前にこなしていたことができず、洗濯物が山積みになってしまうようなケースも珍しくないが、身体的な症状と違い、更年期に結びつけない人も多い。

 一方、感情の起伏が激しくなり、周囲から「性格が変わったんじゃない?」と指摘されることもあるという。

「自分の感情の起伏をコントロールできなくなって、笑ったと思うと泣いたり、怒ったり。“自分でもなぜ泣いているのかわからない”という人もいます。また、職場で人との接触がうまくいかないとか、人づきあいがしんどくなってきたと感じ始めて、更年期をやっと自覚するケースもあります」(池下さん)

 そもそも更年期症状の原因は、女性ホルモンの分泌量の低下による自律神経の乱れ。女性ホルモンは脳の視床下部でコントロールされているが、いくら指令を出してもホルモンが充分に分泌されないため、視床下部がパニック状態に陥ってしまう。視床下部は自律神経を司る中枢でもあるため、身体だけでなく、感情も不安定になってしまうのだ。

 誰にでも起こり得る更年期によるメンタルの不調。なかでも要注意なのは、「完璧主義」の人だと神田第二クリニックの間壁さよ子さん。

「几帳面で、手抜きができないようなタイプは症状が重くなりやすい。手抜きのできる人は“今日掃除するのつらいな…でも、しなくても死ぬわけじゃないし”と考えられますが、几帳面な人は手抜きをすること自体がストレスになってしまうんです」

 周囲から“あの人は大丈夫”と、更年期など無縁と思われているポジティブな人も、何らかのきっかけで不調に陥ることがある。

 たとえば20~30代のころの“できる自分”のイメージを持ち続けているがために、若いときの自分といまの自分を比べて挫折感を味わい、うつ状態になってしまうケースも。

「“私、弱いの”“1番じゃなくても、2番手3番手でいいの”といえる人、困ったときに人に頼れるタイプの人のほうが、ストレスに強い場合が多いですね」(池下さん)

※女性セブン2012年3月1日号



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