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「笑うと幸せになる」をオックスフォード大研究所所長が確認

NEWSポストセブン / 2012年3月17日 7時0分

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によれば、男勝りの女性は、男性と同レベルの男性ホルモンを合成しているという。以下、白澤氏の解説だ。

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 笑いが寿命に関係していることは、以前このコラムでも紹介したが、笑いに鎮痛効果や多幸感をもたらす効果があることはあまり知られていない。

 オックスフォード大学社会文化人類学研究所のロビン・ダンバー所長は、研究室で被験者に通常の自然番組のドキュメンタリービデオを見せた時と、『Mr.ビーン』や『フレンズ』などのコメディを15分見せた時の脳の変化を比較した。その結果、視聴者をリラックスさせる自然番組のドキュメンタリーでは、痛みに対する閾値(限界値)が変化していなかったのに対して、『フレンズ』などのコメディビデオを見た時には痛みに対する閾値が高くなっていることを発見した。

 ダンバー所長はコメディを見ることにより「笑い」が誘発され、笑いにより脳でエンドルフィンという神経ホルモンが放出されて痛みに対する閾値を上げていると考察した。

 エンドルフィンは脳の中で作られる麻薬性の化学物質で、分泌されると痛みに対して脳が麻痺することが知られている。エンドルフィンといえば鎮痛効果のみならず、ランナーズハイなどの幸福感を作る作用も知られていて、人の行動の動機付けを作っている物質でもある。

 興味深いことに、1人でコメディを見た群よりも、4人のグループでコメディを視聴した実験群のほうがたくさんのエンドルフィンが放出された。これまでの調査でも、1人でいる時よりも誰かと一緒にいる時のほうが30倍も多く笑う傾向が示されている。笑いの環境には、友達など周囲の環境も重要だといえるだろう。

※週刊ポスト2012年3月23日号



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