硬いもの食べなくなり顎未発達の子供 小6の55%が問題アリ

NEWSポストセブン / 2012年3月29日 7時0分

 いま歯並びが悪い子供が増えている。乱ぐい歯とも呼ばれる『叢生(そうせい)』の子供がもっとも多く、ある小学校の調査によると小学6年生では55%もいるというデータも(『口腔衛生会誌J Dent Hlth 58: 158-167, 2008』小学生における歯列・咬合状態の追跡研究 佐々木貴浩ほかより)。そんな子供たちの歯並びを治す矯正治療の中でいま注目されているのが『床矯正』だ。床矯正研究会主幹・鈴木歯科医院院長の鈴木設矢さんは、以下のように話す。

 * * *
 子供の歯並びが悪くなっているのは、硬いものを食べなくなったことによる顔の筋力の低下や、あごの未発達が主な原因。あごが小さいと、すべての歯が並ぶスペースがなく、歯並びが悪くなったり、かみ合わせが悪くなる不正咬合になってしまいます。

 いま日本で主流の矯正治療はアメリカ式のもの。“固定ワイヤー式”とも呼ばれる治療法で、上下4本の歯を抜いてスペースを作り、歯全体にワイヤーをかけて歯を移動させます。

 一方、ヨーロッパで考案された『床矯正』は、あごのほうを拡大して歯に合わせる治療法で、歯を抜かずにすむんです。『可撤式床矯正装置』を使ってあごを広げて歯に合わせたり、後退している下あごを前に出したりして正しいかみ合わせを作ります。形態的に正しい歯並びを得ると同時に、舌をはじめ口やあごがしっかり機能する歯並びにすることが大切なんです。

 そもそも人は14本の前歯が並ぶようにあごや骨格が発達し、進化してきました。歯を抜くことで、顔の骨の発育が抑制されたり、咀嚼機能が低下したり、あごの未発達につながるケースも。矯正して歯並びはよくなったとしても、あごや骨格がうまく成長せず、顔つきが平坦になってしまう子もいるんです。歯を抜かない『床矯正』ならそんな心配もありません。

 また、一般的な矯正はワイヤーが固定されているので痛みを感じて途中で断念してしまう子もいますが、『床矯正』ならネジを自分で調整できるので、痛みや負担を減らすこともできます。さらに、固定ワイヤー式に比べて期間も短く、費用も安くすむメリットも。治療は、『床矯正研究会』に所属している歯科医院で受けることができます。

※女性セブン2012年4月12号



【関連ニュース】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング