ソフトバンク松田 大ブレイクの陰に元女子アナ妻の“食”あり

NEWSポストセブン / 2012年4月4日 16時0分

写真

オープン戦から絶好調のSB・松田宣浩選手 (C)BS日テレ

今年はロンドン五輪が開催されるとあって、スポーツに対する関心が高まる年になりそうだが、アスリートたちを支えた人たちや音楽も注目されるもの。「あぁ、こうやって選手ってスゴイ記録をだしていたんだな」という裏事情を知ることで、また別の視点からみることができるのだ。そんななか、BS日テレの『がんばれ☆ニッポンのスポーツ人 夢をささえる食卓』では、一流アスリートと「食」について深い取材をおこなっている。4月7日は、昨年のプロ野球日本覇者の主軸・福岡ソフトバンクホークス松田宣浩選手の食卓に迫る。

過去ケガに泣いてきた松田選手だが、昨年は打率.282、本塁打25本、打点83、盗塁27の活躍を見せた。松田選手の話も含め、「アスリートと食」についての仰天エピソードから「へぇ~」と思える数々のネタを、同番組のプロデューサーの株式会社クルーズ・司馬一さんに聞いたので、紹介したい。

――どうして今回、「食」と「スポーツ」の代表として松田選手を取り上げたのでしょうか? 

司馬:ソフトバンクは昨年の優勝チームですし、松田選手は久々に1シーズン通して働けたんですよね。4番を張って結果を残し、チームの優勝にも貢献した選手です。だったら、去年以上にどう活躍するか、ってところを見てみたいじゃないですか。
松田選手はケガの影響もあり、2009年は144試合中46試合、2010年は113試合にしか出場できませんでしたが、昨年は初のフルイニング出場です。ケガがなくなるというのは食事、だと思っていたので、そこで彼のことを私たちの番組で取材したかったのです。

――「食」とアスリートについて、これまでの取り上げられ方というのはどうだったのでしょう?

司馬:実はアスリートって、10年ちょっと前まであまり食に気を遣っていなかったところがあるんですよ。例えばドーハの悲劇(1993年)の頃の話を当時の主力選手に聞いたことがあるのですが、当時“食”ってそんなに重要視されていなかったようなんですね。今では監督がメニューにも口を出すようになったものの、サッカーみたいにかなりコントロールされている世界でもまだその程度だったんですよ。

――最近の傾向はどうなのでしょうか?

司馬:たとえば、競泳・バタフライの松田丈志選手ですが、彼は2008年の北京五輪の時は、そんなに筋肉質な体形ではなかったんですよ。でも、去年から食べる順番を変えて、まずは繊維質、続いてたんぱく質、最後に糖質を食べるようにしたようです。その結果同じものを食べても脂肪がつきづらくなり、体形も逆三角形になり、筋肉も目に見えて変わってきたようですね。

――ソフトバンクの松田選手の場合は…。

司馬:ソフトバンクの松田選手の場合は2008年暮れに結婚し、2009年と2010年にケガをしました。松田選手は大卒で開幕スタメンに抜擢されるほど期待をかけられていましたが、いい調子になるとケガで出られなくなったりした過去があります。それで奥さんも結婚後に野菜ソムリエの資格をとったりして勉強したんですよ。

でも、当初は教科書通りに、「あなたはこれくらいの身長、体重だから、このくらいの栄養成分を取りなさい」と指示された通りのカロリーを摂っていたら、体重がすごく増えてしまいベスト体重から5kgも重い90kgになってしまった。ボールは飛ぶけど、走れない。さらに体重が重くなると守備でも不利なことが多い。今シーズは本塁打30本、そして30盗塁を目指しているんですよ。体への負担が増えると骨折など、怪我をする可能性も高まります。

そこに奥さんも本人も気付き、“食”というものは教科書通りではだめで、人に合わせなくてはいけないと思ったそうで、去年はそうしたことに気を付けたわけです。そうしたらフルイニング出場ですよ! そして統一球初年度で打者が苦しんだ中、本塁打25本です! 

やっぱり、どんなに能力ある選手でも、一年を通して力を発揮できなくては意味がないじゃないですか。体のケアについて、奥さんや家族の力は大きいと改めて感じました。今回松田選手の取材をするにあたり、キャンプイン前に家族揃っての食事を撮影させていただいたんですね。そこでタコが出てきたのですが、奥さんが「タコ食べていいの」と言ったんですよ。

――えっ? どうしてタコがダメなんですか? 

司馬:ゲン担ぎじゃないのですが、野球の世界って三振のことを「タコ」って言いますよね。「三タコをくらった」とか。そこを奥さんは気を遣ったのです。松田選手は熱いもの、辛いものは苦手でカレーもダメなんです。ソフトバンクのベンチ裏の食堂で他の選手はカレーを食べますが、松田選手だけは絶対に食べない。でも、よくよく取材をしてみると、どうやら「ご飯が汚れるのがイヤなんじゃないの?」と奥さんはおっしゃるわけです。今まで私は多くの世界的に活躍する日本人アスリートを取材してきましたが、どの方も「米」への思いが強い。取材していて「ご飯が好き!」と言う人が多い。やはりお米は日本人にとってパワーの源なんだな、と思いましたよ。理屈ではもちろん炭水化物を摂らなくてはいけないのですが、メンタル的にも、米が重要なんだと思うことが多いです。

――奥さんの力添えが大きいということは、実は番組で焦点を当てているのは松田選手の奥さん(元女子アナ・柴田恵理さん)だったりするのでしょうか?

司馬:そうなんですよ! いやぁ、とにかく奥さんの奮闘ぶりがいい!彼が頑張っているのはもちろんですが、奥さんは、料理のことを勉強して頑張っています。

 今まで、私たちの番組はアスリートにスポットを当てていました。でも、今回は、スポットライトは松田選手が浴びつつも、奥さんの思いに松田選手がどうこたえるか、というのが見どころかもしれません。食を通して、松田宣浩という一人の選手だけでなく、奥さんも入れることで、深い人間像を描くことができたのかな、と思います。

 元々奥さんは、華やかな職業と思われるアナウンサーでしたが、今では完全に松田選手のサポーターになりました。奥さんは毎試合ビデオを撮っていて、二人で反省会をするらしいですよ。“反省会”とは言いつつ、実は彼女は松田選手が喋っているのを聞くだけらしいんですね。松田選手は、奥さんに喋ることで頭の整理ができる。これも内助の功。毎試合欠かさない日課らしいですよ。しかも、“彼は走ることも魅力の一つだから”と言って体重を増やさせない配慮もする。この奥さんのサポートも含め、ぜひ4月7日は楽しんでご覧いただければ、と思います。



【関連ニュース】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング