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「教育費」と「老後資金」、両方手を打つ方法は? -鉄板の資産運用&保険【40代】

プレジデントオンライン / 2013年10月10日 10時45分

資産運用

Q.Cさん(43歳)は、妻(40歳)と中学生の長男の3人家族。40歳のときにマイホームを購入して、住宅ローンの返済中だ。マイホームを購入してから、妻も仕事を再開し、年収は100万円ほど。これから長男の教育費もかかるうえに、自分たちの老後資金も必要なので、現在、定期預金に預けたままの300万円をできるだけ有利に増やしたい。健康面では、親にがんが見つかったので、少し心配になってきた。

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【運用資金】300万円【保有資産】300万円(定期預金)【住居】持ち家
【家族構成】[夫]43歳 会社員 年収600万円(額面)[妻]40歳 パート 年収100万円
[長男]13歳

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■予備に100万円を預貯金で確保する

資産運用は、当面使わない資金で行うのが原則。保有資金300万円のCさんのケースでは、100万円は予備資金として確保し、残りの200万円の中で最適な資産配分を考えるべき。40代は教育費の負担が重くなるうえに、老後の資金も心配になる年代。両者のバランスを考えて資産配分しよう。

Cさんの場合、まずは中学生の長男の進路をある程度見極めて必要な額を把握する。そのうえで、毎月の家計からの積み立てで用意できる資金を考慮し、100万円を教育資金用として運用したい。大学入学まで5年弱しかないので、運用商品は定期預金が無難。多少でも利回りアップを狙うなら、個人向け国債の3年固定を選ぶ手もある。

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保険

残りの100万円は老後資金用として分散投資をしてもいいし、住宅ローンの繰り上げ返済に充ててもいい。ただ、繰り上げ返済したことで教育費が足りない状態になっても、返済した原資を後で戻してはもらえないので注意。

40代はまだまだ保険も必要。とくに住宅ローン返済中は、病気などで働けなくなったときにローン返済が大丈夫かも確認したい。団体信用生命に病気の保障(入院保障)が付いている場合もある。付いていなければ住宅ローン返済額分の医療保険を上乗せしよう。

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●定期の300万、教育と老後にどう配分?

[資産運用]まず、100万円は予備資金として手元に残す。残りの200万円は、教育資金と老後資金に100万円ずつ振り向ける。教育資金は定期預金やMMF、個人向け国債などで安定した運用をしよう。さらに毎月の家計から積み立てで教育費を上乗せする。老後資金の100万円は、株と債券を半々にしてミドルリスク・ミドルリターンを狙う。老後資金分は、住宅ローンの繰り上げ返済に充てる方法もある。

[保険]子どもがひとりなので、高額な生命保険は必要なし。収入保障保険2000万円程度と変額終身保険300万~500万円で十分だ。医療保障は入院日額5000~1万円の終身医療保険に加入する。がんが心配なら診断時に一時金が受け取れるタイプに加入しておけば安心だ。

【POINT】がん保険や高度先進医療特約は必要?/入院日額5000~1万円の計算には、がんなどの成人病も考慮されているので、ある程度は賄える。もし心配であれば、一時金が100万円程度受け取れるがん保険に加入しておけば安心だ。先進医療特約は、特約保険料100円程度で1000万~2000万円の保障が得られる。該当ケースは少ないが、負担が少ないので加入しておいてもいいだろう。

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Q.会社員のDさん(48歳)は、妻と子ども2人の4人暮らし。マイホームは買わない主義なので、その分も含めると老後資金は人より多めに用意しなければと考えている。保有資産は1000万円ほどあったが、値動きがわかりやすいことから購入した国内株インデックスファンドがリーマンショックで約半額に目減りしてしまった。復活をめざし、今度のボーナスから50万円を捻出し、運用を再開する予定だ。

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【運用資金】300万円【保有資産】300万円(定期預金)【住居】賃貸
【家族構成】[夫]48歳 会社員 年収600万円(額面)[妻]45歳 専業主婦
[長男]19歳[長女]16歳

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■自分はどの程度のリスクに耐えうるか

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資産運用

資産運用においては、それまでの投資経験も加味する必要がある。経験が乏しいと大きく値動きしたときに、冷静な判断ができなくなってしまう。自分がどの程度のリスクに耐えられるかをよく考え、資産配分を考えたい。

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保険

Dさんの運用目的は、老後資金。実際に必要になるまでには10年以上あり、ファンドの投資経験もあるので、積極的な運用も可能だ。下の子どもが大学を卒業してから定年までの6年ほどの間に老後資金のラストスパートをかけられるので、今回のボーナスからの50万円は、先進国債券ファンドで本格的な運用に回したい。現状の資産が円に偏っているので通貨分散の効果も得られる。半分に目減りしてしまった国内株式ファンドは、このまま保有して今後の復活を待つのもいいが、リスクを分散しつつリターン向上を目指すなら、一部を損切りして海外株式ファンドに振り向けるのもひとつの方法。

保険面では、生命保険が収入保障保険で2000万~2500万円程度。変額終身保険で300万~500万円。医療保険は入院日額5000~1万円を確保しよう。また、40代後半といえば、親の介護が必要になる年代。自分の介護保障を考えるいい機会になる。民間の介護保険も商品が増えているので、検討するのもいいだろう。

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●資産が値下がりした。損切りすべきか

[資産運用]現在の保有資産が円建に偏っているため、ボーナスの50万円は、海外資産に投資して通貨分散を。先進国債券ファンドなら比較的安定リターンが狙える。また、値下がりした国内株式インデックスファンドは、保有を続けて復活を期待するより、半分程度を海外株式ファンドに振り向けて通貨分散効果と、リターン向上を狙ったほうがいい。定期預金は予備資金と教育費用に保有継続。

[保険]子どもの教育費がもうしばらくかかるため、生命保険は収入保障保険で2000万~2500万円程度を確保。葬式代などは変額終身保険で300万~500万円。終身医療保険は入院日額5000~1万円を用意。変額終身保険と終身医療保険は妻の分も加入しておきたい。

【POINT】そろそろ民間の介護保障も検討を/40代後半になると、自分の親の介護を経験するケースも多くなる。それを機会に自分自身が将来、要介護状態になった場合の備えも気になる頃。公的介護保険は、サービスの支給が基本なので自由度は低い。一方で民間の介護保険は、一定の要介護状態になると、一時金や年金形式で給付金が受け取れるので、自由に資金を利用できる。

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(※図版は取材をもとに編集部作成)

(住まいと保険と資産管理 宮越 肇、住まいと保険と資産管理 千葉 悠介 向山 勇=編集・構成)

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