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バカにされる-枡野俊明「なぜ人の目が気になるのか」【1】

プレジデントオンライン / 2014年2月8日 18時15分

周りに振りまわされるのは、自信がないから。自信がないのは、心が乱れているから。禅僧の修行は、心を整えるテクニックの宝庫だ。「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた高僧が、あなたの日頃の迷いに対して、考え方の筋道をわかりやすく説く。

「あの技術は彼にしかわからない」
「彼女の司会はいつ見てもいいね」

何か一つ得意技があれば、その人は「職場になくてはならない存在」になります。仕事で何も見つからなければ、接待の宴会芸でもかまいません。

大切なのは得意分野を見つけて伸ばすこと。自分だけでなく、同僚の得意技も見つけて褒めてあげれば、あなたの株はさらに上がるはずです。

もし特定の人にバカにされるなら、相手はあなたを敵視しているかもしれません。足の引っ張り合いはエネルギーの浪費です。巻き込まれたら損するばかり。自分の評価も下げかねません。

世の中には他人のことを軽く見て、なめた態度をとる人もいます。相手に敬意を払わず、常に見下せるきっかけを探しているタイプです。その人自身の未熟さが原因なので相手にしないのが一番ですが、職場ではどうしても接しなければならない場面が出てきます。

そのときは、肝の据わった態度をとりましょう。どっしり構えて、何がこようと大丈夫、かまわないという気持ちでいることです。相手は自分の投げかけにどう反応するかで、見下すきっかけを探しています。その挑発にいちいち反応しなければ、そのうち諦めて「この人はちょっと違うな」と一目置かれるかもしれません。

肝の据わった人間になるには、自分のなすこと一つひとつを丁寧に、納得がいくように進めることです。極端な言い方をすれば、一つひとつの所作に命をかけるのです。

禅語に「常行一直心(つねにいちじきしんをぎょうず)」という言葉があります。「直心」とは読んで字のごとく、真っ直ぐな心のこと。どんなときも、どんなことがあっても、清らかな心で目の前の物事に一心不乱に打ち込む。そうすると、ものごとの本質が見えてきて、自分の生き方に揺るぎない自信が持てるようになります。自信がつけば、周りの意見に振りまわされることはなくなるでしょう。

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曹洞宗徳雄山建功寺住職 枡野俊明
1953年、神奈川県生まれ。庭園デザイナーとしても活躍。代表作に水戸・祇園寺庭園、東京・カナダ大使館など。多摩美術大学教授、ブリティッシュ・コロンビア大学特別教授も務める。『禅と禅芸術としての庭』『禅シンプル発想術』など著書多数。

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(「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶 枡野 俊明 構成=伊田欣司 撮影=若杉憲司)

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