3.6% -2014年の世界経済と日本経済の見通し
プレジデントオンライン / 2014年3月31日 14時15分
2013年10月、IMF(国際通貨基金)は13~14年の世界経済の成長率見通しを発表。それによると、13年は2.9%、14年は3.6%である。アメリカやユーロ圏などの先進国は、13年の1.2%から14年は2.0%に持ち直すものの、中国、インドなど新興国の経済は減速していくという。
こうした逆転現象について、第一生命経済研究所の西濱徹主任エコノミストは「これまで世界全体が金融緩和をしていて、溢れた資金が高い成長率の期待できる新興国に回っていた。しかし、このところ先進国が地力を取り戻しつつあり、緩和を見直したことから、資金の流入が減ったインドやブラジル、南アフリカなどの経済成長が鈍化している。今年はその傾向がより強くなるのではないか」と話す。
まさに目が離せない状況のなか、日本については13年の2.0%から1.2%に減速するとされた。いうまでもなく、4月からの消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減を織り込んでいるからだ。そこで政府は13年末、5.5兆円規模の「好循環実現のための経済対策」を打ち出し、14年度のGDPを0.5%程度押し上げ、成長戦略も推進しようとしている。
西濱氏は「米国をはじめとする世界経済の動向も重要だが、日本経済に占める内需の割合が圧倒的に高いことを勘案すれば、企業が儲けられるビジネスの種が必要」と語る。それが、アベノミクスの“第三の矢”だ。新分野のイノベーションをどれだけ明確にできるかによって、持続可能な経済成長の足取りも見えてくる。
(ジャーナリスト 岡村 繁雄 ライヴ・アート=図版作成)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
世界のGDP成長率、微減速へ【2025年を占う!】国際経済
Japan In-depth / 2024年12月23日 11時40分
-
2024年成長率はトルコで3.5%、イスラエル、サウジアラビア、南アでは世界全体を下回る、OECD予測(中東、アフリカ、トルコ、サウジアラビア、イスラエル、南アフリカ共和国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月10日 1時40分
-
OECD世界経済見通し、安定的な成長予想 保護主義リスク警戒
ロイター / 2024年12月4日 18時6分
-
25年の世界成長率、3.3% OECD、上方修正も懸念
共同通信 / 2024年12月4日 18時0分
-
新興国市場、25年は厳しい状況 米中の不確実性で=JPモルガン
ロイター / 2024年11月27日 12時24分
ランキング
-
112月末まで!今年の「ふるさと納税」注意したい点 定額減税の影響は? 申し込む前に要チェック
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 13時0分
-
2なぜスターバックスの「急激な拡大」は失敗に終わったのか…成長を一直線に目指した企業の末路
プレジデントオンライン / 2024年12月26日 15時15分
-
3昭和的「日本企業」は人事改革で解体される? 若手社員への配慮と、シニアの活性化が注目される背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月26日 5時55分
-
4焦点:日産との統合、ホンダから漏れる本音 幾重のハードル
ロイター / 2024年12月26日 14時46分
-
5日本郵便とヤマト「120億円訴訟」に至った言い分 物流サービスの「大同団結」が危うい事態に
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください