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オリエンタルランドの今期減収をどう見るか

プレジデントオンライン / 2015年9月4日 9時15分

7月30日に発表された、オリエンタルランド2016年3月期第1四半期の売上高は1032億9400万円、昨年より0.9%減だった。着地はほぼ想定内。昨年度はサプライズだった。30周年を終え、反動減が予想されていたディズニーリゾートの集客が予想を上回り、微増で着地したためだ。「プロジェクトマッピング」「アナと雪の女王」の2つの新イベントが反動を打ち消した格好だ。

今年度に入り若干の息切れ感は否めないものの、短期的な業績だけで見ると見誤る。オリエンタルランドは少なくとも10年スパンで投資戦略を練る会社。すでに次の成長フェーズを見据えている。

現在、2023年までの5000億円の投資計画が発表されており、2500億円を投資して新しいテーマポートを3つ増設することが盛り込まれている。ディズニーシーに「アナと雪の女王」のエリア(北欧の港町)、ランドに「美女と野獣」「ふしぎの国のアリス」の各エリアができる予定だ。

当初、これ以上の拡張は土地の問題で難しいと思われていた。シーのほうは余裕があることが知られていたが、ランドは限界と思われていたからだ。しかし、新設するにはやはり土地の問題でいくつかのアトラクション、一部エリアを整理することになる。その間、運休するアトラクションなどが出てくるため、訪園者は減る可能性がある。17年3月期~19年3月期は先行投資期間とみられ、株価についても、このつらい時期をどう乗り越えるかは1つのポイントになるだろう。

段階的に新しいテーマポートをオープンするなど、オリエンタルランドらしい策で訪園者はあまり減らないのではないかと私は見ている。株価に関しても株主還元を厚くし、長期的な期待値コントロールを行うなど対策がなされる可能性がある。

投資計画詳細などは今年末には出てくる予定。注目したい。

(野村証券 アナリスト 山村 淳子)

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