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「自民党不倫」辞める宮崎議員、辞めない中山議員の決定的な違い

プレジデントオンライン / 2016年2月16日 12時15分

週刊文春 2016年2月18日号より

■大阪ダブル選挙に続き、町長選も敗北

自民党の宮崎謙介衆院議員は2月12日、女性タレントとの不倫問題で大島理森衆院議長に議員辞職願を提出した。4月24日に衆院京都3区補選が行われる。“イクメン”議員のまさかの裏切りに世論の反発は大きかった。

しかし、自民党議員が報じられた不倫は、“イクメン”議員だけではない。“ベストファーザー賞”を受賞した自民党大阪府連会長の中山泰秀議員である。

中山議員は、週刊文春(2015年11月5日号)で、東京の高級クラブ「H」に在籍する美人ホステス(タレントのダレノガレ明美似)を高級ホテル「グランドハイアット東京」にお持ち帰りしているところをツーショット写真とともに報じられている。さらに、フライデー(2015年12月21日号)では、その高級クラブ「H」に政治資金で通っていた事実を指摘され、「正式な仕事で使った」と回答している。

米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市長選(1月24日投票)で勝利し、地方選での「連敗ドミノ」を断ち切ったかに見える自民党だが、その党勢に乗れず押されっぱなしなのが、中山議員が会長を務める大阪府連だ。昨年の知事・市長の大阪ダブル選での敗北に続き、公認候補を擁立して臨んだ町長選でも完敗しており、今年夏の参院選を控えて不安が渦巻いている。

■問われる“不倫”大阪府連会長の手腕

「また負けた。下手をすれば現職の当選すらも危うい」。1月24日投票の大阪府熊取町長選で敗北し、危機感を強める自民党大阪府連の関係者は吐き捨てるように語る。大阪で勢いがある地域政党「大阪維新の会」に自民党を支持してきた保守層の一部が流れているとはいえ、その連敗ぶりは深刻だ。

自民党本部は参院選(全45選挙区)のうち大阪選挙区(改選数4)は公認候補の決定を最後に回し、現職の北川イッセイ氏の公認申請を差し戻す異例の措置をとった。現職がいる民主党や公明党に加え、おおさか維新の会や共産党も擁立する激戦区だけに「現職落選」の懸念は消えない。

関西圏選出の自民党国会議員が漏らす自民党大阪府連の弱さは「まとまらない、戦略もない」という点だ。昨年10月の府連大会は、直前までダブル選で陣頭指揮を執る新会長人事でもめる始末。最終的に国会議員による投票で中山議員が勝ったが、ベテランと若手の間には亀裂が走っている。

いまや批判の矛先が向かう中山新会長は安倍晋三首相と同じ派閥出身のため、府連は当初、首相官邸とのホットラインをフル活用してダブル選を乗り切る算段を描いた。だが、大阪維新代表の橋下徹大阪市長(当時)と松井一郎府知事の方が首相や菅義偉官房長官と太いパイプがあるのは「永田町の常識」。官邸の援護射撃を期待したまま戦略なき選挙戦を展開し、見事に完敗した。

宿敵だった橋下氏から「日本一、論理力のない政治家」と酷評される中山氏の手腕と倫理観に誰もが疑問符を投げかけている。少なくとも一連の“不倫”報道に「プライベートの事なので答える義務はありません」(週刊文春同号)と沈黙することなく、宮崎議員同様に公に会見を開くべきではないか。

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