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東大3兄弟の母が伝授!「子どもの成績が上がる」ノート術

プレジデントオンライン / 2017年1月15日 11時15分

「息子3人東大理III」の母 佐藤亮子さん●専業主婦。3男1女を出産。3兄弟がそろって灘中・高から東大理III(医学部)へ進学。著書に『受験は母親が9割』など。

息子3人を東大理科III類(医学部)に入学させた佐藤亮子さん。塾の日程から受験当日の動きまで綿密にスケジュール管理を行い、勉強に集中できる環境を子どもたちに与えることに苦心してきた。

子どもたちを含めた家族のスケジュールは、手帳ではなくダイアリー式のノートを使って管理してきた。きっかけは次男の塾通いだ。長男が1歳のときに公文に通い始めた。1人なら、わざわざメモしなくても予定や学習の進捗状況を覚えていられた。しかし次男も通うようになり、管理すべき情報量が倍に。「頭は何かを記憶しておくより考えることに使いたい」と、ノートに書き留めるようになった。

当時、子どもたちは就学前。ノートに記録する内容も、勉強の情報より体調など健康面に関するものが多かった。そのおかげで学んだこともある。数字を具体的に書くことだ。

「インフルエンザでお医者さんに『熱が出たのはいつ?』と聞かれたときに、『昨日の夜に少し熱っぽくて』では情報として意味がありません。適切な診断をしてもらうには、何時に何度だったのかという正確な情報が必要です。子育て中に何度かこうした経験をしてから、数字を曖昧にせず具体的に書くことを心がけるようになりました」

手帳でなくノートを使っているのも数字へのこだわりからだ。小さなスペースにぎっしり書くと文字が小さくなり、数字の「8」と「6」などを混同するおそれがある。重要な数字ほど、大きく丁寧に書くのが基本だ。

数字を具体的に書く習慣は、用途が受験用にシフトしてからも続いている。たとえば受験当日の移動は「7時ごろ出発」ではなく「6時50分に家を出る」「7時10分の電車に乗る」と具体化する。家での学習スケジュールも、「6時~6時30分は国語、6時30分~7時は理科」と分単位だ。

「細かすぎると思われるかもしれませんが、分単位まできっちり決めておかないと、そのつど、次は何時から何をしようかと悩むことになります。悩んでいる間に、5分や10分はすぐ過ぎてしまう。子どもたちは塾で帰りが遅いですが、成長のために睡眠は十分に取らせたい。たとえ数分でもムダに使わせたくないのです」

佐藤さん自身も講演などで全国を飛び回る毎日だ。子どもたちを東大に送り込んだスケジュール管理のテクニックは、引き続き出番がありそうだ。

【POINT1】「すぐに取りかかれる」「ムダがない」計画はこうつくる

【POINT2】気付きを何でもメモする
子どもの勉強中に気付いたことはもちろん、新聞や本を読んでいても、気付いたことがあればすぐにメモをして、子どもの成長につながることにアンテナを張っている。

【POINT3】起きている時間をいかに使えるかが勝負の分かれ目
起きている時間を徹底的に有効活用するために、勉強時間を分単位で管理している。「試験科目の所要時間は最大150分。試験本番までの日数を分単位に換算すると、残された勉強時間は少ないことを実感します」。

(ジャーナリスト 村上 敬、プレジデント編集部 鈴木 工 澁谷高晴=撮影)

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