3回連続で"ナンバーズ"を的中させる方法

プレジデントオンライン / 2018年5月27日 11時15分

写真=iStock.com/mphillips007

■3回連続でナンバーズ3の末尾番号が的中したが…

あなたのパソコンに次のようなメールが届いたとしよう。

「数字選択式宝くじ『ナンバーズ3』の当選番号をズバリ予想! 的中率98%! 当社はナンバーズ3の研究を重ねた結果、当選番号に法則性があることを発見。98%の高確率で当選番号を予想することに成功しました。これが真実であることを証明するために、末尾の番号だけをお送りいたします。本日発売のナンバーズ3の当選番号の末尾の数字は『5』。ぜひご確認ください!」

どうせウソだろうと思いつつ、念のため確認してみたところ、実際に当たっていた。その後も同様のメールが2回届き、2回とも当たっていた。つまり、3回連続でナンバーズ3の末尾番号が的中したのだ。

そして4通目のメールが届いた。「当社が予測した番号が3回連続で当たっていたことをご確認いただけたでしょうか? お送りした当選番号はすべて末尾のみでしたが、当社はもちろんナンバーズ3の完全な当選番号を予測しております。次回からズバリ当選番号を5回連続でお送りいたします。ご希望の方は、指定の銀行口座に50万円を明日中にお振り込みください。なお万が一、5回ともハズレた場合は、50万円全額をお返しいたします」。

いかがだろう。プレジデント誌の読者はこんなメールに引っかからないだろうが、世の中にはつい振り込んでしまう人もいるのである。

■予想できる人が当選方法を他人に教えるはずがない

このカラクリは実にシンプルだ(図参照)。

3ケタの数字の末尾は0~9の10通りだ。そこで1000人に対し、1つの数字を100人ずつに送る。そうすると10分の1の確率で、必ず100人がどれかの数字で当たる。次にその当たった100人に、同じように10通りの数字を10人ずつに送る。これもまた10人が当たる。その10人に、さらに各数字を送る。

つまり、最後には1000分の1の確率で、必ず1人が3回連続で末尾の数字が的中し、その人に4通目のメールを送るわけだ。

仮に最初に10万人にメールを送ったとすれば、3回連続で当たる人は100人になる。もしかするとそのうちの1人くらいは50万円を振り込むかもしれない。

実はこれは古典的な詐欺で、昔の競馬の予想屋などがそうだ。10頭立てのレースならば、10人の客に単勝でそれぞれ1~10番の馬が1位になると教えれば、必ず1人は当たる。

株価の上下も同じ。株は上がるか下がるか2分の1の確率だから、100人の顧客に、ある銘柄が明日必ず上がる、必ず下がると50人ずつに教えれば、50人は当たる。その当たった人に同様に教えれば、連続で当たる人が出る。そうすれば株式投資のプロだと相手を信じ込ませることができる。

私は講演でもよく話すのだが、ナンバーズなどの予想ができる人が、そのノウハウや法則を他人に教えるはずがない。ナンバーズの場合、当選金額を当選者数で分配するので、当選者が増えれば1人当たりの当選金額が減るのだから。

常識的に考えればこんな詐欺にだまされないが、目の前に示された数字だけを見て信じてしまう人もいるので気をつけたい。

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野口哲典
ライター
1958年、愛知県生まれ。東海大学卒業。市場調査会社を経て、ライターとして独立。『数字のウソを見抜く』など数学に関する著書多数。講演も精力的に行っている。

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(ライター 野口 哲典 構成=田之上 信 写真=iStock.com)

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