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駐車場代が無料に「カーシェア」の使い方

プレジデントオンライン / 2018年9月15日 11時15分

写真=iStock.com/stockvisual

■乗らない車で、駐車場代が稼げる

モノやサービス、特に、使われていない遊休資産を、インターネットを介して個人間で共有(シェア)するシェアリングエコノミーに注目が集まっている。

使わなくなった洋服など「モノ」のシェア、空き部屋や駐車場など「空間」のシェア、自動車や自転車など「移動」のシェア、家事や育児、知識提供など「スキル」のシェア、個人から資金を調達するクラウドファンディングなど「お金」のシェアと、大きく5つに分類される。

サービスやモノを安く得られ、提供側も手軽に副収入が得られるため人気を集めていることに加え、地方の課題解決の期待もかかる。少子高齢化で働き手や税収が減り、公的サービスの維持が困難になっている自治体が、住民同士で助け合うための仕組みとして、シェアリングエコノミーを活用しようとしているのだ。買い物や通院の足がない高齢者が、車を持つ人に相乗りさせてもらうライドシェアなど、将来的に期待が高まる。

拡大の背景には、スマートフォン(スマホ)やSNSの普及による「取引コストの低下」がある。スマホがあれば相手に位置情報や写真を送ることができる。個人間の取引が、信頼性をある程度担保しながら、簡単かつ迅速にできるようになったのだ。

■自家用車を貸し出して、月3万円をゲット

では、何から始めたらいいのか。まずは自分の資産でシェアできるものがないか確認してみよう。翻訳や専門知識の提供など、“無形のスキル”も資産に含まれる。

たとえば、私の妻はわが家の車を「エニカ」というカーシェアアプリを使って貸し出している。事前に車の写真やシェア条件を登録し、アプリを介して貸してほしい人とやりとりを行う仕組みで、実際に月3万円ほど稼いでいる。このように固定費として毎月発生する駐車場代が賄えるとなれば、車の所有を迷う人も、購入に踏み切りやすくなるのではないか。

注意すべきこともある。相手が信頼できるかどうかを見抜く能力だ。提供する側・使う側を評価し合う仕組みなどはあるものの、判断は最終的に個人が行う。運営者は安心・安全の場をつくる努力をしているが、一方で個人はトラブルを回避するスキルや小さなトラブルへの耐性を持つことも必要になる。まだそれほど多くの人が利用していない今こそ、リスクを恐れず、早めに活用して慣れておくのが得だ。長い目で見ると大きく差がつくだろう。

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▼「提供する側」も「使う側」もオトク! 今すぐできるシェアリングエコノミー
モノ:服、ブランド品
空間:駐車場、民泊
スキル:家事・育児代行、知識提供
移動:カーシェア

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南 章行(みなみ・あきゆき)
スキルのフリマ「ココナラ」代表取締役
シェアリングエコノミー協会理事。慶應義塾大学卒業、オックスフォード大学経営大学院(MBA)修了。2012年ウェルセルフ(現ココナラ)を設立。
 

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(スキルのフリマ「ココナラ」代表取締役 南 章行 構成=大井明子 写真=iStock.com)

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