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スナックのママなら打ち明けられる理由

プレジデントオンライン / 2018年10月13日 11時15分

写真=iStock.com/PeopleImages

■なぜスナックのママになら、打ち明けられるのか

社会人として働いていれば、誰でも愚痴のひとつは吐きたくなるもの。ひと昔前は、スナックのママなど、「夜の街」で生きる人たちが上手な「聞き役」を担っていました。

愚痴を他人に受け入れてもらえず、自分の心の内側に留めてしまうのはメンタルヘルスによくないので、愚痴を聞いてくれる「聞き役」をきちんとサーチして、環境を整えておくことが社会人生活では大切です。

仕事の愚痴を言う相手として一番身近なのは、会社の同僚、部下や上司、そして家族でしょう。

もちろん、上司・部下の関係で愚痴を言うには、信頼関係ができていることが大前提。そう考えると、上司を「愚痴を吐ける相手」の選択肢と考えられるのは、幸せな職場でしょう。むしろ仕事の愚痴は「上司への不満」が多いものだからです。

上司への愚痴を言う相手、弱音を漏らす相手としてありうるのが、例えば「上司の上司」。また、以前働いていたチームであったり、異動によって他部署になったり、過去に面倒を見てくれたけれど、もう引退・退社した「かつての上司」もいい話し相手になります。

もし目上の人と話をする機会をつくれたなら、メモに不満を箇条書きにするのがオススメです。自分の気持ちも整理できますし、メモを見ながら話せば、本気度も伝わります。

では、愚痴の相手として部下はどうでしょうか。上司としてあなたが実績を持っているかが問題です。弱音を吐くことで、部下たちのモチベーションにどう響くか。ダメな上司が部下に愚痴っても、相手は嫌な気持ちになるだけ。信頼関係を普段から構築できていて、「○○さんが困っているんだから、俺たちが頑張って助けよう!」という環境があるのなら、愚痴も精神を向上させる効果を生みます。

■「飲みュニケーション」より「会議室」

ただし、話は飲み会でするのではなく、会議室などで「仕事として」するべきです。飲み会は「会社の延長」なのか「プライベート」なのかはっきりしません。ひと昔前は、その曖昧さが「飲みュニケーション」として重宝がられましたが、今の時代は通用しません。業務のことは業務で終わらせましょう。

家族に愚痴を吐くのも同じことで、普段のコミュニケーションがとれているかが問題です。日常から夫婦の時間がとれていますか? 普段仕事の話もしていないのに、突然愚痴を吐かれても受け入れられません。

男女が対等になってきているとはいえ、夫婦の仕事量や家事のバランスがほんとうにイーブンかというと、まだまだ疑わしい。

互いに「対等である」という意識があり、会話を重ねているからこそ、「大切にしてくれている」という思いが培われ、弱音を漏らしても受け入れてくれるようになるのです。得手・不得手を認め補い合う関係が大切です。

そんな関係を築くには、些細なことでも相手への感謝を口にすることです。信頼関係を築けたからこそ、愚痴を言えるし、相手の愚痴も受け入れることができるのです。

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根本裕幸
心理カウンセラー
『つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法』など著書多数。

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(心理カウンセラー 根本 裕幸 構成=伊藤達也 写真=iStock.com)

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