東大が"結婚したくない大学"で1位のワケ
プレジデントオンライン / 2018年9月11日 11時15分
■8割超の女性が、学歴を気にする
かつて、女性が結婚相手に求める条件は3K、すなわち「高学歴・高収入・高身長」とされた。“大学全入時代”でも、結婚相手への「学歴」信仰は続いているのか。編集部では20代女性300人を対象にアンケート調査を行った。
調査結果によると、約83%もの人が「相手の学歴を気にしている」ということだ。全く気にならないと答えたのはわずか17.3%。それ以外は何だかんだ言って「気にしている」のである。結婚相談所を主宰する仲人の鎌田れい氏は次のように話す。
「『少し気になる』が最も多いのは、とてもリアルな結果だと思います。女性が最も気になるのは年収と勤務先。学歴はあったほうがいいし、気にはなるというレベルです。ちなみに男性は女性に学歴を求めません。求めるのは年齢と容姿です(笑)」
ただし、相談に来る女性は、「学歴は気にしていられない」と言う人が多いそうだ。「学歴があって、いい会社に勤めていて、収入もある素敵な男性は、売れちゃってますからね。高学歴でも残っている男性は、女性と付きあったことが1度もないなど、コミュニケーション能力に難がある人も多いです」(鎌田氏)
それでも学歴が気になる背景には親の影響があるとか。
「女性が学歴を求めるのは『親からの刷り込み』が大きいですね。親に学歴コンプレックスがあり、『うちのお父さんは高卒だから』と小さい頃から聞かされていれば、自ずと相手に学歴を求めるようになってしまいます」(鎌田氏)
では、どんな大学が人気なのか。女性に結婚したい大学を聞いたところ、1位は早稲田大学だった。
「学力、財力ともに安定してそう(29歳)」「安定した仕事に就けそう(29歳)」「有名でOBも多いから(24歳)」「地頭がいい人が多そう(21歳)」と、さまざまな理由から評価が高かった。
2位の慶應義塾大学は「親の経済力や一般常識が保証される(29歳)」「いい家庭で育ってそう(28歳)」と“育ちのよさ”で人気だ。
3位に入ったのは大阪大学。理由は「国公立だから(28歳)」「頭がいいけどおたくっぽくなさそう(25歳)」「幅広いジャンルで教養がありそう(27歳)」と知的なイメージ。
「同3位の明治大学は、女性会員の間でも人気です。OBに有名人が多かったり、就職率が高いと報道されるなど、いい印象を持っている人が多いのではないでしょうか」(鎌田氏)
天下の東京大学は5位。「名前が知られている大学なので紹介すると褒められそう(25歳)」「職に困らなそう(22歳)」といった好意的な意見がある一方で、「結婚したくない大学」では、東大はぶっちぎりの1位。その理由は、「コミュニケーションが取りにくそう(22歳)」「人を見下すイメージがある(28歳)」「プライドが高そう(25歳)」「気難しそう(29歳)」といったものが多かった。
「東大に限らず、あまりに高学歴な人は女性とコミュニケーションを取るのが苦手な人が多い印象があります。お見合いでも一言も話さなかったり、一方的に話し続けたりといった極端な人が少なからずいますので、女性からそんな先入観を持たれているのかもしれませんね」(鎌田氏)
2位は慶應義塾大学。「金持ちで話が合わなそう(29歳)」「自信過剰なボンボンが多いから(27歳)」と、育ちがいいイメージを“負”と捉える意見が多かった。3位の日本大学は、「評判が悪いから(28歳)」といった、最近のニュースが影響していそうな意見がちらほら見られた。
「結婚したい学部」について聞いたところ、理系は医学部・理学部・工学部、文系は経済学部・法学部が人気だった。理系は、「理系のほうが給料がよさそう(28歳)」「収入が安定していそう(25歳)」と金回りがいい印象が強いようだ。
「結婚したくない学部の上位にも医学部が入っていますが、確かに医学部は好き嫌いが分かれるところ。絶対に医学部がいいという人は間違いなく一定数いて、『医学部卒限定』の結婚相談サービスがあるくらいです。しかし、変わった人が多いのも事実。マニアックな趣味や性癖を持っている人が多いというのは、医者と結婚した女性からよく聞く話です」(鎌田氏)
結婚したくない学部、1位は芸術系の学部だが、理由はやはり経済力のなさ。「芸術系の男性を女医さんに勧めることもありますよ。自分に経済力があるから、男性の経済力は気にしない人も多いんです。イケメンで年下なら最強です(笑)」(鎌田氏)。蓼食う虫も好き好きか。
「プレジデント」(2018年10月1日号)の特集「高校・大学 実力激変マップ」では、学歴の最新事情をあらゆる角度から徹底分析。就職に強い学校、出世する学校、お金に困らない学校など、一流校から三流校までの内情を詳しく紹介しています。ぜひお手にとってご覧ください。
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ライター・仲人
婚活記事を書くことが多かった経緯から仲人業も始め、数多くのカップルを成婚へと導く。恋愛、婚活に関する記事を各メディアにて連載中。
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(志村 江 写真=PIXTA)
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