セミナーより安くて早い"実践読書"の方法
プレジデントオンライン / 2018年10月19日 9時15分
■「読書」はコストが安くて効率的
私はセミナーにはほとんど行きません。スキルや知識を学ぶのはもっぱら読書です。そのときの自分の関心にあわせて自由に選びます。ただし速読や乱読はしません。どんな本にも学びになる箇所があると考えているからです。また関心をもったジャンルに対して、最低3冊は関連書を読みます。
たとえば『君主論』では、翻訳の原著以外に3冊読みました。特に参考になったのは『マキアヴェッリ語録』(新潮文庫)。「非道の書」などといわれますが、「いいやつばかりではない。油断するな」という内容だと受けとめ、共感を持ちました。
ポイントは3冊に共通する部分です。共通しない点は、それぞれの独自の見解なので玉石混交。一方、共通する部分はエッセンスです。
そんな部分は200ページのうち10ページだけかもしれませんが、それでいいと思います。10ページでも参考になる部分がみつかれば、それは「いい読書」のはずです。
■実践しながらエッセンスを抽出する
さらにその内容を実践してみると、よしあしがわかります。私はロジカルシンキングは『考える技術、書く技術』(ダイヤモンド社)、ノート術は『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』(かんき出版)のやり方を参考にしています。本に書いてあった通りではありません。実践しながらエッセンスを抽出することを心がけています。
読書はコストが安くて効率的。ぜひ試してみてください。
▼名著を熟読して、エッセンスを実践するのが近道
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日本IBMシニア・プロジェクト・マネージャー
1976年生まれ。著書に『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』がある。
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(元日本IBMエグゼクティブ・プロジェクト・マネジャー 木部 智之 構成=伊藤達也)
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