年収2000万の人は"満員電車を知らない"

プレジデントオンライン / 2018年10月18日 9時15分

高所得者と低所得者の「時間の使い方」にはどんな違いがあるのか。雑誌「プレジデント」では、年収2000万円と年収500万円のビジネスパーソン150人ずつにアンケートを実施。その違いを探った。第1回は「平日の時間の使い方」について――。(全4回)

※本稿は、「プレジデント」(2017年5月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

同じ1週間でも時間の過ごし方は人それぞれだが、一般に所得が多く人生の成功者とされる「一流の人」と所得がそれほどでもない庶民レベルの人には、仕事だけでなくプライベートな時間にも違いがあるのではないか。年収2000万円以上の人を「高所得者」、年収500万円未満の人を「低所得者」と定義し、両者にオンとオフ時間の使い方について詳細なアンケート調査を実施、検証してみた。

アンケート結果は、自らの努力で富裕層の仲間入りを果たした2人が分析。1人は経済評論家、投資家として活躍する加谷珪一氏。サラリーマン時代には金融機関に勤務し、多くの富裕層に接した経験を持つ。もう1人は、不動産から医療法人まで年商100億円の企業グループをつくり上げた金森重樹氏だ。

では高所得者と低所得者では、平日の時間の使い方にどんな差があるのか。まず朝の時間については、高所得者のほうが早起きで出勤も早かった(図1、2)。8時前には約42%が会社に出ている。なぜか。「高所得者は、時間の割り振りに自由がきく非定型業務に就いているケースが多いからでしょう。出勤時間が早いのも自分のペースで時間配分したいという意思が強いからだと思います」(加谷氏)。

金森氏も高所得者は時間の使い方に対する意識が高く、それが高所得者たる所以だと語る。「できる人ほど出勤時間が早いとよく言われますが、人が少ない早朝は周りが静かで集中しやすく、頭がクリアな状態なので、じっくり物事を考えたり、効率よく仕事を片付けたりすることに適している」と指摘する。

「仕事は時間ではなく成果(や効率)」といった働き方改革が問われる今の時代においても、高所得者は、残業が多くて退社時間が遅いため(図3、4)、必然的に勤務時間も長くなる(図5)。逆に低所得者は半数が残業なしだった。「仕事に対して真摯に長時間打ち込む傾向の強い人が、結果として高収入を得られるようになったのでしょう」とは金森氏。やはりある程度、働く時間の長さと収入の多さは比例しているようだ。

長時間働くには会社と自宅は近いほうがよさそうなものだが、意外にも1時間以上かけて通勤する高所得者は低所得者の2倍もいた(図6)。だが、高所得者の通勤時間は10分未満も多い。「外資系金融機関に勤めている知り合いも、職場のすぐ近くに住んで夜遅くまでバリバリ働いています。本当のエグゼクティブは職住接近が多い」(加谷氏)。

たしかに、通勤で毎日長時間をムダにしてしまうのはもったいない。「これから収入を増やしたいと思っているなら、コストが高くても通勤時間のかからない都心に住み、その時間を勉強に充てたほうがいい」(加谷氏)。

仕事中心の生活で幸せなのかと思うかもしれないが「幸福度は100点満点で何点か」という質問では、高所得者の幸福度は低所得者より13.71ポイントも高かった(図7)。

調査方法●編集部と楽天リサーチで実施。個人年収500万円未満150人、個人年収2000万円以上150人から回答を得た。調査日は2017年3月15~16日。

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加谷珪一
経済評論家
東北大学工学部原子核工学科卒。日経BP社(記者)、投資ファンド運用会社を経て、コンサルティング会社を設立し代表に就任。
 

金森重樹
行政書士
不動産投資顧問。東京大学法学部卒。不動産、建設、ホテルチェーンなどグループ年商100億円の企業グループのオーナー。
 

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(河合 起季 撮影=大沢尚芳、鈴木啓介)

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