1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

自分の長所は"社外"の人が発見してくれる

プレジデントオンライン / 2018年10月28日 11時15分

■会社の枠にとどまらずに、広く社会と接してみよう

「キャリアアップと言うと、現在の50代くらいまでは、会社のなかで出世していく『島耕作』の世界でよかったのですが、社会の状況は大きく変わりました」

会社がすべて面倒を見てくれる時代は終わった。マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚さんは、これからのキャリアアップは自分の商品力を上げるという発想が必要だと言う。

商品力を考えるときに必要なのが、バリュープロポジションという考え方だ。

つまり〈自分の強みは何か。どんな相手のどんなニーズに、いかに応えるか〉をきちんと整理することだ。このときに重要なのが、自分の強みが本当に自分にしかない価値なのかということ。ほかの人でも代用できるものなら、安いのはどっちだという低価格競争に陥り、消耗するだけだ。

▼下の4つを常に自分に問いかける
(1)どんな強みを活かして●自分の強み
(2)誰に向けて●ターゲット
(3)どんな悩みに●ニーズ
(4)いかに応えるか●自分の仕事

あらためて自分の強みと言われても自分で見つけるのは難しい。「だからこそ他流試合を」と永井さんは言う。他流試合の1つが勉強会への出席だ。

写真=iStock.com/Tzido

「興味を持った会にとりあえず出席してみる。何か役立つ知識を得るのもいいですが、お勧めは面白そうなテーマを見つけること。で、セミナーや講義には質問時間がありますが、そこで積極的に発言する。日本人は間違っていたら恥ずかしいと発言しません。しかし、的外れなことを発言して、それは違うと指摘されても、それは学びを得て確実にレベルアップしたということ。恥ずかしがらず『わかりました、ありがとうございます』でいいのです」

「会社のような濃密な人間関係よりも勉強会のような弱いつながりのほうが自分の強みが発見されることは多い」と永井さんは言う。自分はどう見られているのか。これを知るにはブログなどで、自分の考えをまとめ、発信するのも有効だ。

「第三者に伝わる文章を書く能力は、ビジネスマンのコミュニケーション能力の基礎です。どうすれば伝わるのかを考えるのはいいトレーニングですし、周りの人が自分をどう見ているのかを知ることは、自分の強みを見つけるヒントになるはずです」

アレンジする力、コミュニケーション能力、共感力、責任感など、人によりいろいろな強みはある。その強みを伸ばすことに努めてみよう。

さらに「バリュープロポジションの考え方はチームにも当てはまる」と永井さん。

「メンバーにはそれぞれの強みがある。各自の強みを把握しチーム全体のパフォーマンスを上げるのが管理職の仕事です。部下に苦手なことをさせても、あまり成果は上がらず、細かい指導も必要になりますが、部下が強みを持つやりたいことなら、任せていても大きな成果が出るようになるもの。すると部下の商品力も上がり、チームの商品力も、あなたの商品力も、すべてがアップするのです」

▼今年やること
1.バリュープロポジションの発見
2.他流試合に挑む
3.チームの能力アップを図る

----------

永井孝尚
マーケティング戦略アドバイザー
1984年慶應大学卒業後、日本IBM入社。2013年独立。著書に『100円のコーラを1000円で売る方法』。

----------

(フリー編集者 遠藤 成 写真=iStock.com)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください