高齢者用シェアハウスは独居老人を救うか
プレジデントオンライン / 2019年1月14日 11時15分
■「高齢者用シェアハウス」は独居老人を救うか?
国土交通省は高齢者が死亡するまで住める賃貸住宅の供給を増やすため、「終身建物賃貸借事業」の省令を改正し、床面積やバリアフリー基準などを緩和した。この事業は60歳以上の高齢者を対象とし、床面積を25平方メートル以上確保した物件を提供、一代限りの借家契約を結ぶもの。2001年の創設以来、認可実績は193事業者9733戸(2016年度末)にとどまる。しかも大半がサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)だ。
高齢者の賃貸需要は見込めるのか。
「1人暮らし高齢者に限ると約4割が賃貸住宅に住んでいます。婚姻率の低下や高齢化の進展により、今後は単身高齢者が増えることが予想されます」とニッセイ基礎研究所の佐久間誠氏は予測する。
課題は家賃だ。高齢単身無職世帯の年金収入は10万7171円(総務省「2017年家計調査報告」)、サ高住の平均家賃は平均8万8882円(共益費、サービス費含む。高齢者住宅財団調査)だ。一般の賃貸住宅の家賃を下げる策として、台所、浴室などを共同利用する9平方メートルのシェアハウスが追加された。佐久間氏は事業の意義と改正については評価するが、「昼間でも部屋にいることが多い高齢者は騒音問題などのトラブルにつながりやすい。外出を促す工夫が必要です」。低家賃物件の供給には課題が多そうだ。
(ジャーナリスト 山本 信幸 図版作成=大橋昭一)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
都内在住ですが、手取り18万円で生活がきついです。「都営住宅」に入居することはできますか? 若くて独身だと難しいでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月15日 5時0分
-
あなたも「住宅弱者」? 不動産専門家が教える!「物件を借りにくい人」の現状とは
ananweb / 2024年9月14日 20時20分
-
賃貸でもこだわりたい! 最上級の断熱仕様を施したマンションを見てきた
マイナビニュース / 2024年9月11日 14時30分
-
賃貸暮らしで老後を迎えます。年金では「家賃」の支払いがきついので、「都営住宅」への入居は可能でしょうか? 収入が“年金のみ”でも問題ありませんか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月9日 5時40分
-
「有料老人ホーム」と「サ高住」…費用と暮らしはどう違う?【親を要介護にさせたくない】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月27日 9時26分
ランキング
-
1「ジェネリック医薬品を選ばないと自己負担額がアップ」知らないと損 10月から変わる医薬品制度
BSN新潟放送 / 2024年9月19日 21時56分
-
2不信任案可決で斎藤知事「状況招いたのは私に責任」 今後の判断「しっかり考える」
産経ニュース / 2024年9月19日 18時6分
-
3袴田さん再審判決前に集会=姉「巌は無罪」、法改正訴え―東京
時事通信 / 2024年9月19日 19時34分
-
4調剤薬局の「I&H」、消費税16億円を不正還付か 国税指摘
毎日新聞 / 2024年9月19日 17時52分
-
5東北新幹線の分離トラブル、JR東日本が陳謝 4.5万人に影響
毎日新聞 / 2024年9月19日 17時24分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください