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キャッシュレス払いは現金より1割も得だ

プレジデントオンライン / 2019年2月24日 11時15分

写真=iStock.com/p_saranya

■キャッシュレス生活には、いいことがあるか?

中国に比べ、日本が圧倒的に後れを取っているのがキャッシュレス決済の分野です。中国で圧倒的に普及しているスマホ決済「支付宝(しふほう)(アリペイ)」のような決済システムが日本には存在しないのが現状です。しかし、サービスの黎明期には周知のため、各種施策や優遇措置が取られることが多く、恩恵をたくさん得るチャンスがあります。日本でキャッシュレスの普及が遅れていることにわれわれ消費者は感謝すべきでしょう。

今回は可能な限りキャッシュレス決済を駆使し、現金払いに比べてどのくらいの差が出るのかを検証していきたいと思います。なお、クレジットカードは記載のない場合、ポイント還元率1.5%の「P-one Wiz」を使用しています。1ポイントはおよそ1円の価値です。

キャッシュレス決済の優遇措置は多くありますが、なかでもお得なのは三井住友VISAカードのサービス「ココイコ!」のキャンペーンです。

ココイコは三井住友VISAカードで買い物をしたい店をネットから事前にエントリーすることで、付与ポイントが優遇されるというサービス。現在はココイコ!にエントリーし、店舗でカードに付帯された電子マネー「iD」を使って支払うと、通常特典に加えてポイントが+10倍されます(2018年11月14日まで)。そのため、ビックカメラで三井住友VISAカードを使って決済した場合、還元率は6.5%まで上昇し、非常にお得です。

私は18年9月、キャッシュレスを駆使し、次のような買い物をしました。

まず、ビックカメラ系列のビックドラッグで食料や日用品を4万円ほどまとめ買いしました。ビックカメラでは電子マネー払いでも商品によっては最大8%のポイントがつくため、買う品を吟味すればクレジットカードと合計した還元率は14.5%になります。その結果、計5800円分のポイントを得ました。

次に、眼鏡を新調するために訪れた商業施設「西武新宿PePe」内の眼鏡店「Zoff」では、ブルートゥースを使ったスマホ決済サービスの「Origami Pay」を使用しました。この決済サービスも登録したクレジットカードから引き落とされます。

検証を行った18年9月中はPePe店舗での初回決済が10%オフのキャンペーン中。引き落としはカードを選択し、1万5000円の眼鏡で1割引+カードのポイント1.5%をゲットし、現金より約1700円お得になりました。

またコンビニでタバコの買い溜めもしました。ローソンではQRコード決済の「LINE Pay」が使用可能です。同決済はサービス普及のため19年8月までは還元率が大幅に上乗せされており、前月に10万円以上決済した場合、5%も還元されます。50箱をまとめ買いし、2万3000円の支払いで1150ポイントを得ることができました。

18年9月は7万7000円の支払いをキャッシュレスに徹底することで、割引とポイントを合わせて8550円分のお得となり、現金払いより1割以上も得する結果になりました。1年で100万円の支払いをした場合、10万円以上が労せずしてお得になる計算です。ただ、キャッシュレスを促進する企業のサービスは期間が決まっており、毎月同じことができるわけではありませんが、しばらくは企業がサービス普及のため何かしらポイントサービスを展開すると思っていいでしょう。アンテナを張ることが大切です。

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山野祐介
行動するお金博士
1991年生まれ。自らの節約生活をもとにした「1週間食費0円生活」を月刊誌で連載中。節約術やお金の最新事情に精通。

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(行動するお金博士 山野 祐介 写真=iStock.com)

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