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橋下徹「汚職大国イタリアは変わるか」

プレジデントオンライン / 2018年12月26日 11時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/ma-no)

大阪府知事・大阪市長として大改革を成し遂げた橋下徹氏。8年間の政治家生活を終え、民間人に戻ってから3年目の2018年をどう過ごしたか。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」1年分の中から、秘書の梶村奈苗氏が振り返る。12月25日配信分より抜粋してお届けします(上下2回)。

■橋下徹2019年の課題は「休肝日継続」?

橋下徹の秘書の梶村です。

今回のメールマガジンは年内最後の配信ということで、2018年1年間の配信記事を振り返り、橋下にとっての主な出来事・10大トピックスを私が担当しているコラム「今週のピックアップ」の中から選んでみました。とても災害の多い年で心が痛むことも多かったですが、また1年、橋下も家族もスタッフも、健康に過ごせたことを感謝したいと思います。

みなさまも1年お付き合いくださり、本当にありがとうございました!(「⇒」は後日談として書き足しております)

■【橋下徹2018年10大トピックス(上)】

(1)1月30日配信号より抜粋――「公職就任から10年」

橋下が2008年2月6日に大阪府知事に就任してからちょうど10年経ちますので、このところ新聞や関西のテレビで、ありがたいことにこの10年で大阪や日本の政治がどう変わったか、という特集をしていただいています(1月28日朝刊/朝日新聞、1月29日オンエア/関西テレビ「報道ランナー」等)。38歳で闘った選挙も、今年と同じように大寒波の中の選挙運動で、近隣のホームセンターのカイロを買い占めたことを思い出します。つい昨日のことのようです。

10年前はツイッターもなかったし、ブログもfacebookもやっておりませんでしたが、いまは本当に発信の仕方が変わったなと思います。10年前は、ちょうど橋下愛用のツイッターが日本上陸した年なんだそうでご縁を感じます。この先10年後は何をしているんでしょうね、と橋下に聞いても「死んでると思う」などと言いますので、とりあえず完全に飲みすぎのお酒を控えめにして健康第一に、頂いているお仕事を大事にこなしてもらおうと改めて思った次第です(今年から月3日程度の強制休肝日を設けることにしました)。

⇒その後、休肝日、続けられておりません。来年の課題です!
(2)2月13日配信号より抜粋――「備前焼自作お猪口で酒蔵巡り」

昨年末、橋下が生まれて初めて「ろくろ」を回した備前焼のお猪口が焼きあがって、先日やっと受け取ることが出来ました。備前焼は藁が当たって焼けた箇所や、灰のかぶり方で柄が出るため、形はイビツでもなんだかとてもアーティスティックに仕上がっており、橋下も大喜び(インスタグラムもご覧くださいね! @toru_hashimoto)。

そのままそのお猪口を持って、岡山の酒蔵めぐりに連れて行っていただきました。橋下は日本酒が大好きなので、酒蔵にもとても興味があり、全国さまざまな蔵に何度かお連れ頂いているのですが、まさに搾りの時期にお邪魔するのは初めてで、その搾りたての香りにとても感動していました。今回お邪魔したのは倉敷市玉島の菊池酒造さん、そしてお隣のお醤油やさん玉島味噌醤油さん(試飲の際にモロミ味噌をいただきました!)、倉敷市児島の十八盛酒造さんです。皆さんとてもお忙しい時期なのに、橋下のエンドレスな試飲にお付き合いいただき、本当に有難かったです。菊池さんで8種類、十八盛さんで4種類飲んですっかりべろべろに。気に入ったお酒も何本か頂いて帰りました。自宅でもあのお猪口を愛用しているようです! 今後はいろいろな産地で陶芸をやってみたいそうです。

⇒お猪口は今も愛用中! お酒が染みて良い艶になってきたようです。
(3)3月4日&13日配信号より抜粋――「イタリア総選挙視察」

3月4日に投票を迎えるイタリア総選挙視察ですが、今回は第一党になることが見込まれる、SNS中心に活動する「5つ星運動」を中心にヴェネツィア、フィレンツェ、ローマで取材しています。ヴェネツィアでは大雪、フィレンツェでは大雨、というかなり辛い天候のなか、なんとかがんばって取材と視察をこなしています。5つ星運動はどんなに優秀な議員でも2期10年しか立候補の権利がないため、若く様々な業界で活躍するメンバーが人生の何年かだけは公に尽くすという点が、汚職大国イタリアの国民には受けているようです。

本日は投票日前日のローマに入りました。

「レンツィ元首相・最後の訴えと汚職大国イタリア」

イタリアの選挙では、投票日の2日前までしか選挙運動が出来ません。私たちのフィレンツェ滞在最終日がその日に当たったので、「弁護士でフィレンツェ元市長、フィレンツェ元県知事」という、どこかで聞いたことのあるような経歴のマッテオ・レンツィ元首相の民主党最後の集会に行ってきました。街中の人々の間では、聞く限り悉く酷評を受けていたレンツィですが、民主党の集会ではいかにも既成政党支持者・労組系支持者、という感じの熱烈なファンが押しかけていました。驚いたのが、昔日本でもあったような炊き出し(食事の無償提供)が、有権者に堂々と振る舞われていたこと。ワインと郷土料理の美味しそうなラインナップ(笑)。

「違法かどうかわからないけどこれは慣例です」、とスタッフの皆さんがおっしゃっていました。演説のレンツィも最後くらいは何か威勢のいいことを言うのかと思ったのですが、過去の自分の実績とばら撒き政策を少し叫ぶだけで、新しい支持を拡げることは難しそうだなと感じましたが、結果、散々でしたね。そういえば今回、ヴェネツィアで対談した公職の方に役所の中でお会いした際に、仲介者からお土産が安価過ぎると苦情を受けたのです。日本では役所内で民間人が公職に高価なものを渡すなんてありえないのでものすごく驚きました。5つ星運動のような身分に固執しない新勢力が支持されても、このような贈り物習慣や、炊き出しのような有権者買収に繋がるようなことが行われている以上は、汚職大国イタリアは改善しないだろうな、と思ったしだいです。

⇒大阪維新の会と変わらないくらいの歴史しかないイタリアの5つ星運動。いまや政権の一端を担っています。橋下も彼らからとても学ぶところが多く、その後著書『政権奪取論』にも書き綴っております。

■過疎化・高齢化への取り組みを鈴木直道夕張市長に学ぶ

(4)3月27日配信号より抜粋――「カワサキZ900RS納車&ツーリング」

昨年末に購入した、カワサキZ1の復刻版、カワサキZ900RSの納車がこの週末でしたので、引き取りついでにそのまま京都までツーリングへ。

実は行ったことなかった、という宇治平等院鳳凰堂まで行きました。

超絶雨男の橋下ですが、この日は晴天で暖かく、絶好のバイク日和で最高のツーリングだったようです。

今後はこの火の玉レッド? のバイクで、大阪近郊をのろのろ安全運転していると思いますので、見かけたら手を振ってあげてください(笑)

⇒松井大阪府知事と色違いのバイク(笑)。今もこれでツーリングに出かけています!
(5)4月17日配信号より抜粋――「夕張市の取り組みを見学させていただきました」

全国唯一の財政再建団体となって10年、その立て直しのための市政改革とコンパクトシティ化に取り組む北海道夕張市の状況を勉強しに、先週鈴木直道市長を訪ね、市内をご案内いただきました。

大阪市の約3倍の面積の夕張市には、もともとは全域に集落がありましたが、市の努力により、様々なサービス効率化のために中心部に移り住んでもらう取り組みがなされています。長年慣れ親しんだ土地を離れていただくのは、かなり高齢化している住民の皆さんにとって並大抵の決断ではなく、かなり苦労されているようです。今後はどうしても全国各地で急速に過疎化・高齢化が激しく進んでいくことから、夕張市の取り組みは厳しくとも様々な地域で考えていかないといけない問題だと、橋下も改めて勉強していきたいと言っていました。

(ここまでリード文を除き約3000字、メールマガジン全文は約1万700字です)

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.133(12月25日配信)を一部抜粋し、加筆修正したものです。もっと読みたい方はメールマガジンで! 今号は《【2018「問題解決の授業」総集編】「今年のベストレストラン」も掲載します!》特集です。

(前大阪市長・元大阪府知事 橋下 徹 写真=iStock.com)

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