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ほぼ0円で週末を楽しく過ごす4つの鉄則

プレジデントオンライン / 2019年1月24日 9時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/kokouu)

休日レジャーを「ほぼ0円」で楽しむにはどうすればいいのか。消費生活ジャーナリストの松崎のり子氏は「4つの方法をおさえておけば、無料または格安で休日を楽しむことができる」という。具体的な方法をお教えしよう――。

■「格安・無料レジャー」4つの定番

4月末からの10連休を考えると頭が痛い。この時期まるまる休むことになったら、旅行や外出にかかる費用は一体いくらになることか。そのためにも平時のレジャー費は少しでも節約したいものだ。首都圏でなるべく安く、できれば0円で楽しめる方法を紹介しよう。

「格安・無料レジャー」といえば次の方法が代表的だ。

(1)PRのための集客イベントに行く
(2)地域で行われる公的な催しに行く
(3)広報目的の無料施設を利用する
(4)「無料の日」を狙う

このあたりを押さえておくと、お金をかけなくても十分楽しめる。それぞれ解説していこう。

■住宅展示場で「動物と触れ合う」

(1)PRのための集客イベントで、筆者がよくチェックしているのは住宅展示場のイベントだ。住宅展示場とは文字通りハウスメーカーが自社のモデルハウスを展示する場所だが、家を見に行くのではない。東京都内の大型展示場では家族連れを呼び込むために、週末にさまざまなイベントを催している。子供が喜ぶヒーローショーや撮影会、大人向けには寄せ植えづくりやフラワーアレンジメント教室、DIY体験などだ。

中でも筆者が注目しているのは、ミニ動物園。住宅展示場のチラシ広告が入ってくると必ずチェックしている。これまでに来場する告知を見た動物は、アルパカ、カピバラ、ホワイトタイガー、ツキノワグマ、アザラシ、ミズガメとなかなかのスターぞろい。ヒヨコやウサギ、ハリネズミやモルモットといった小動物も頻繁にやってきている。

動物園の様子を観察していると、親子連れがやってきては写真を撮ったり、楽しそうにうさぎを抱いたりしていた。動物園まで行かなくても子供が動物と触れ合えるのだ(むろん、安全確保の上で)。お金を払ってうさぎカフェに通う必要もない。

「でも、家を買う気はないし、強引に営業されても困る」という心配は無用だ。筆者もよく行くが、動物を派遣している業者はあくまでそちらの業者であり、ハウスメーカーとはまったく別なので、そういう心配はほぼない。なお、集客が期待される連休にはイベント開催にも力が入るので、チラシに注目しよう。

日本宝くじ協会のPR施設である「宝くじドリーム館」(東京都中央区と、大阪市浪速区の2カ所がある)では、無料コンサートやトークショーを楽しめる日がある。昨年は歌謡ショー、クラシックコンサート、寄席やマジックショーなどが実施された。残念ながら東京では週末には開催していない。日曜と祝日は休みだが、展示物を見るだけでも興味深いので、一度のぞいてみてはどうだろうか。

■鉄道会社の冊子はイベントの宝庫

(2)地域で行われる公的な催しを探す方法として手っ取り早いのは、東京メトロや私鉄沿線の駅に置いてある「沿線だより」などの冊子を見ることだ。ここには季節ごとに行われる行事やイベント情報が掲載されている。沿線スポット紹介だけでなく、その場所で週末にどんな催しが予定されているかまで掲載されているのだ。風物詩である祭りの情報なども載っていて、なかなか便利だ。

鉄道会社としては自社の鉄道を利用して出掛けてもらうために、こうした冊子を配布しているわけだ。そのためフリーきっぷや周遊きっぷなどのオトク情報が掲載されていることも多い。10連休にはさまざまなイベントが催されるだろう。その際のお出掛けにも十分役立つので、駅に立ち寄った際にはこれらの冊子をぜひ探してみたい。

むろん、自治体の広報紙も要チェックだ。「市民祭り」のような住民向けイベントの告知は見逃せない。無料で楽しめるステージショーなども多い。いざ出掛けてみると、ついつい子どもに駄菓子などをねだられることになるが、まあそれはご愛嬌だろう。

■無料の広報施設はベイエリアに多い

(3)の企業や自治体が広報目的で設置している施設はなかなか侮れない。展示物があるだけでなく、子供が飽きないようにアミューズメントの要素も備えている。

京橋にある「警察博物館」では、白バイに乗って撮影できるだけでなく、ゲーム仕立てで防災の知識を試せるほか、交番体験や指紋採取、110番通報の疑似体験などもできて人気だ。また、すぐ近所には先述した「宝くじドリーム館」もある。少し離れるが、三越前駅近くの「Daiichi Sankyoくすりミュージアム(第一三共)」は、ゲームなどを通じて薬について学ぶことができる無料の施設だ。京橋・日本橋には無料巡回バス「メトロリンク日本橋」が走っているので、それを利用すると交通費も節約できるだろう。

東京ベイエリアにも無料で利用できる広報施設は多い。「東京都水の科学館」(国際展示場正門駅)は水と水道について学べる施設。水が生まれて家庭の蛇口にたどり着くまでを、前方・左右・天井の4面に映し出される迫力映像で体験できる「アクア・トリップ 水のたびシアター」などが人気だという。

防災体験学習施設「そなエリア東京」(有明駅)は、自分の防災の知識が試される場所。地震発生後 72時間の生存力をつける体験学習ツアー「東京直下72h TOUR」や「津波避難体験コーナー」など、首都直下地震が起きた時、どんな事態が身に降りかかるのかを学ぶことができる。自然災害がひとごとではない時代、こういう施設こそ家族で訪れておくべきかもしれない。

■企業のショールームに無料の夜景スポットも

企業のショールーム兼体験施設もある。トヨタの「MEGA WEB」(青海駅)には、トヨタ車の展示はもちろん、安全技術のシミュレーション体験や、子供向け電動カートの試乗もある(カートは有料)。また、車いすバスケットボールやフロアホッケーなど、パラスポーツの体験も。有料メニューもあるが、数百円と手ごろだ。1950~70年代の国内外の名車を展示している「ヒストリーガレージ」は、大人がたっぷりノスタルジーに浸れる場所で、こちらも楽しい。

「パナソニックセンター東京」(有明駅)も覚えておきたい。ゲームをしながら算数や理科の魅力を体験する「リスーピア」(有料フロアあり)、大画面ディスプレーで大人気のゲームを体験できる「ニンテンドーゲームフロント」は子供が夢中になるだろう。

レジャー設備ではないが、無料で東京の夜景を楽しめるスポットもある。有名どころは、東京都庁の展望室だ。9時30分から23時まで(入室は22時30分まで)、地上202mの高さから都内一円の眺望を楽しめる(ただし、2つある展望室のうち南展望室は2019年春ごろまで閉鎖中)。

区の施設も負けていない。練馬区役所20階の展望ロビー、文京シビックセンター25階の展望ラウンジ、世田谷区キャロットタワー26階のスカイキャロット展望ロビー、北区の北とぴあ17階の展望ロビーなどがある。訪れる際は、利用可能時間や休日を必ず確認してほしい。

■有料施設が「無料になる日」を狙う

最後は(4)「無料の日」だ。ふだんは有料の施設が無料になる日は最強だろう。東京都の都立動物園・水族園である「上野動物園」「多摩動物公園」「葛西臨海水族園」「井の頭自然文化園」は、5月4日「みどりの日」と10月1日「都民の日」が無料公開日だ。そのほか、開園記念日も無料になる。上野動物園は3月20日、多摩動物公園は5月5日、井の頭自然文化園が5月17日、葛西臨海水族園が10月10日となっている。ただし、祝日に当たると相当な混雑が予想されるので、そこは覚悟が必要だ。

無料公開されている場所を訪れるのもいい。皇居の一角である「皇居東御苑」も無料で一般公開されている。旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を皇居附属庭園として整備した場所だ。出入りは大手門、平川門、北桔橋門からで、各窓口で入園票を受け取る。

天守台や富士見櫓などの歴史的建造物のほか、日本庭園や菖蒲園、桜の島やバラ園もある。原則として月曜・金曜が休園日で、宮内庁のHPを見るとちゃんと休園日のカレンダーが掲載されている。今年は皇室への関心が高まる年となる。そういう時期こそ皇居へ足を運んでみるのもよいかもしれない。

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松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト
雑誌編集者として20年以上にわたり、『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『ESSE』などのマネー記事を担当。現在は雑誌やWebを中心に生活者目線で執筆中。また、「節約愛好家 激★やす子」のペンネームでも節約アイデアを研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術 』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない 』『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。【消費経済リサーチルーム】(http://www.ec-reporter.com/)

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(消費経済ジャーナリスト 松崎 のり子 写真=iStock.com)

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