読者1000人"ノルマ未達"の厳選言い訳例
プレジデントオンライン / 2019年4月5日 9時15分
※本稿は、「プレジデント」(2018年12月17日号)の掲載記事を再編集したものです。
■今すぐ取り掛かれる予防法
ノルマを達成できないなど、成績不振を理由に上司に詰め寄られるケースは誰にとっても嫌なものです。そういった場合、どのようにしてうまく誤魔化すべきでしょうか。
まず、予防的な手段としては、普段からこまめに上司に経過報告をしておく、というのがあります。逐一指示を受けて実践しておけば、成果が出たなら「(上司の)ご指示のおかげです」となって上司も気分がよく、ノルマ未到達だったとしても怒られはしないはずです。
別の方法としては、結果目標と行動目標を決めておく、というものがあります。「営業で月に200万稼ぐ」が結果目標だとすれば、「月に50社を訪問する」が行動目標です。50社訪問すれば200万の売り上げに繋がるかどうかはわからないため、結果目標の達成には揺らぎが生まれますが、行動目標のほうは計画的に行動すれば達成できるはずです。「結果目標のために定めた行動目標は達成していたが、結果には結びつかなかった」は説得力のある言い訳と言えるでしょう。
しかし、皆さんの中には上司の指示などクソ喰らえだし、行動目標を満たす努力もまっぴらごめんだという方もいらっしゃるでしょう。そんなときに使えるキーワードが「グッド・リスク」です。チャレンジとはリスクを取ることです。つまり常に不確定要素と失敗の可能性を孕みます。リスクを認識しながらも十分なリターンを期待して行動することはビジネスシーンでは当たり前のように推奨されています。そして、リターンを期待せずに挑戦するアホはいませんから、とにかく何かやりさえすれば、それは常にグッド・リスクと呼べるのです。
■ぜんぶ、トランプのせい
もう1つの有効なキーワードが「トランプのせい」です。これはあなたの失敗の理由を社会的問題にすり替えるテクニックで、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックと言葉を変えながら、いつの時代にも使われてきた伝統的な言い訳術です。一時期はあらゆる報告文書に「リーマンショックに端を発する金融危機~」といった文言が躍っていたものです。
ですが、社会のせいにするだけでは芸がありません。さらに一歩進んで、抜本的な改革が必要だと訴えることが重要です。「この状況を抜本的に解決するためにわが社は今すぐこれに取り組む必要があります」と口八丁で上司を丸め込み、年度の中頃から別のプロジェクトに取り掛かることで当初のノルマをウヤムヤにすることができます。
しかし、皆さんの中には、
「今度はその新しいプロジェクトのノルマを達成しなければならないのでは?」
と、不安に思う方もいるかもしれません。ご安心ください。口八丁で上司を丸め込み、よくわからない新プロジェクトを立ち上げられるあなたの力量があれば、きっと途中でヘッドハンティングされるはずです。責任を投げ捨て、直ちに他社へ脱出しましょう。これぞまさにピンチをチャンスに変える言い訳術です!
さあ、いかがでしたでしょうか? 様々なピンチが準備と機転、そしてダイバーシティにより解決できることがおわかりいただけたと思います。巧みな言い訳と屁理屈を武器に、多様化する現代ビジネスシーンをサバイブしていきましょう!
■絶体絶命の1000人を救った名言集
▼ノルマを達成できなかったとき
※以下は、クラウドソーシング「ランサーズ」を通じて収集した1000人の回答から、プレジデント編集部が選んだものです。
●厳しいノルマを課せられたときに、できないものはできないと啖呵を切って切り抜けた。とにかく開き直って堂々としていた。●営業のノルマが多かったときに、親友や家族に頼って手伝ってもらいました。ばれなかったのでよかったです。
●営業のノルマが達成できないときに、同僚から手伝ってもらい達成しました。
●会社のノルマを達成できなさそうなときに、ほかの業務でフォローできるように努めて切り抜けました。
●会社のノルマの達成が難しいときには、次の月に結果を出して切り抜けました。
●新卒で入社して営業の仕事を始めた半年後、ほかの同僚はノルマを達成しているのに、私だけあと1件足りないままで期限を迎えそうになり、周りの視線が冷たく絶体絶命でした。期限まで残り3時間となり、「最後まで諦めずギリギリまで粘ってきます!」と周りに聞こえるように宣言し、会社を出ようとしたとき、ほかの課の先輩がこっそりついてきてくれて、先輩が見つけていた見込み先に一緒に訪問して1件獲得しようと提案してくれました。申し訳ないと思いながらも先輩の言葉に甘え、ギリギリでノルマを達成し、切り抜けることができました。
●会社でノルマを達成できなかったとき、上司に気を使うことで最小限の説教で済んだ。
●会社のノルマを達成できないときは、正直に謝罪して切り抜けました。
●会社のノルマを達成できなさそうなときは、なぜできなかったのかを分析して、対策を講じることで、失敗を小さくして切り抜けられました。
(作家 架神 恭介 写真=iStock.com)
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