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コーヒーを紅茶に変えると脳が活性化する

プレジデントオンライン / 2019年3月20日 9時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/kumikomini)

仕事にやる気が起きない。どこから手をつければいいのか。2人の脳科学者にアドバイスを求めた。第2回は「斬新な企画を出したいのに、新しいアイデアが浮かびません。」――。
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Q 斬新な企画を出したいのに、新しいアイデアが浮かびません。
A 初めての美容室で髪形を変え、好きな嗜好品を2週間我慢してください。

■行きつけ店が多いと危険!?

脳の神経細胞は年をとるごとに減っていきますが、脳には使われずに眠ったままの細胞がたくさんありますから、年齢に関係なく、脳は成長することができます。もしアイデアが出せなくなったことを年齢のせいととらえている方がいるとしたら、年齢のせいではなく、あなたが創造力を働かせるための脳細胞を使っていないことが原因です。

なにかを習得する際、人はたくさんの脳細胞を使います。しかし、使う細胞を少なくして同じクオリティを出せたほうが効率は良いので、学び方をパターン化して脳の使う範囲を狭めていきます。ベテランのビジネスパーソンがルーティン化した仕事は意識しなくても早くできるようになるのは、そのためです。

脳の使う部分を限定すると脳にとっても負担が少なく楽なので、脳は勝手に省エネし、仕事だけでなくプライベートでも同じような脳の使い方をするようになります。

すべてがマンネリ化していくわけですから、斬新なアイデアなど生み出されるはずがありません。もっといえば、あなたが「なぜ自分のところにばかり面倒な仕事を振られるのだ。アイデアを出すなんて面倒……」などとネガティブな気持ちになっているなら、危険信号です。

40代までの方への打開策は「転職や新規事業を立ち上げて、仕事の内容を変える」ことです。大胆に職種異動や部署異動を図ることによって、使っていなかった部分の脳に負荷をかけ、失っていたやる気を取り戻すのです。

それはちょっとできないという方は、行きつけの店に行くのをやめてください。初めて行く美容室で髪形や髪の色を変え、喫茶店や居酒屋も、行きつけの店は避ける。

「好きな嗜好品を2週間我慢する」ことも有効です。例えば毎日何杯もコーヒーを飲んでいる人は、紅茶に切り替えてみてください。自分の味覚の変化に気づき、紅茶専門店でないと多くの種類を置いている店が少ないことに気づき、紅茶専門店に行くために普段行かないエリアを散策したり、茶器や紅茶に合うスイーツを探したり……と、なにかしらの新たな発見があるはずです。こうした刺激が創造する脳を鍛えることにつながります。

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加藤俊徳
脳内科医・医学博士
加藤プラチナクリニック院長、脳の学校代表。1万人以上をMRI脳画像で診断・治療。ビジネス向け診断も行う。著書に『50歳を超えても脳が若返る生き方』『脳の強化書』ほか

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(脳内科医・医学博士 加藤 俊徳 構成=干川美奈子 撮影=葛西亜理沙 編集=高嶋ちほ子、干川美奈子 写真=iStock.com)

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