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月商2億社長兼キャバ嬢"困った人退治術"

プレジデントオンライン / 2019年3月24日 11時15分

キャバクラ嬢 愛沢えみり氏

■どの店にも困った先輩は必ずいる

キャバクラ嬢をしていると、プライドの高いお客さまはすぐわかります。タイプとしては、仕事で成果をあげたとか、社内で評価されているとか、自信のあるエピソードを話す人。「すごーい!」という反応を求めているし、こちらもそう対応するので、接客が苦になることはないですね。

問題は、一緒に働いているキャストの先輩が、プライドの高い場合です。「昔はこんなことしなかったよ」「最近の子って細かいところに気づかないんだね~」など、嫌みを言ってきて、精神的苦痛を与えようとする。そういう仕事ができないけれど、プライドだけは高い人が、どのお店にも必ずいます。しかもキャバクラでは、更衣室でも顔を合わせるし、同じテーブルにつくこともあって、かかわらずにいる方法がありません。だから、私なら相手のプライドを尊重して、絶対に傷つけないようにします。まともに言い返したところで解決しないし、相手は先輩。その時点で不利じゃないですか。これは会社の上司の場合も同じだと思います。

では私が我慢ばかりしているかというと、その逆です。言いたいことがあったら、先輩どころかお客さんにだって、最終的には全部言っちゃいます。

そのためには、入り口として、まず褒めること。それもただ褒めればいいわけじゃなくて、相手が内心褒められたいと思っているところを褒める。たとえばダイエットしている人なら、「最近、痩せましたね!」と頑張っているところに注目してあげる。ただし、そのためには日頃からその人の行動をよく見ておかないといけません。

そうやって、いい雰囲気をつくってからなら、相手の間違いも指摘できるし、「これはやめてほしい」「ここを直してほしい」みたいなお願いもできます。私は会社も経営しているので、スタッフに改善点を伝えるときは、褒めたうえで、「これからも気持ちよく仕事をしていきたいので、ここだけ直してくれるとうれしい」と一点にしぼってお願いします。絶対にやっちゃいけないのは、ほかの人と比較すること。プライドが高い人ほど傷ついて、怒りでその後の話が頭に入らないのは確実です。

そして間違いはすぐに指摘すると、「揚げ足を取っているのか?」と思われやすいもの。私はしばらく待って、何度も続いたときに、「それって、××のことですか?」と、あえて疑問形で聞きます。「それって××のことですよね」という言い方だと、プライドの高い人は思い込みも激しいので、「えっ、そんなことないよ」と否定されやすい。でも疑問形で聞いて、先輩が「ああ、間違ってたかも」と認めたら、「ですよね? アハハ」で終わりにします。

でもこっちが明るく流そうとしているのに、向こうの顔色が変わった場合は、頭をフル回転させて即行で話を変えます。「あっ! そういえば……」と切り出して、その後は全く違う話題でかまいません。相手は相手で話を変えたがっていますから、結構のっかってきますよ。「やってしまった」空気を一秒でも早く消すように努力しましょう。

良い言い方=とりあえず「褒め」からはじめる
ダメな言い方=まともに言い返すか、我慢する

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愛沢えみり(あいざわ・えみり)
キャバクラ嬢
神奈川県生まれ。モデルとして活動しながら、「日本一のキャバ嬢」としてメディアで活躍。2013年には自身のブランドを立ち上げ、経営者の一面も持つ。著書に『昼職未経験のキャバ嬢が月商2億の社長に育つまで』(主婦の友社)など。

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(キャバクラ嬢 愛沢 えみり 構成=長山清子)

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