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FP相談料1万円ケチる人は結局損をする

プレジデントオンライン / 2019年5月20日 15時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/metamorworks)

■人生を劇的に変える「よいFP」との出会い

ファイナンシャルプランナー(FP)は、家計の立て直しから貯蓄のつくり方、保険の見直し、不動産購入のシミュレーションなどの、お金に関する相談を受けられる専門家。日本FP協会では、“家計のホームドクター”とも定義付けされています。

当然ですが、私を含めてFPも人間ですから、それぞれ得手不得手や、能力の違いがあります。100人のFPがいれば100のアドバイスがあるといわれるくらいです。

しかし、FPに「どうすればいいのか」を聞くことはできても、「お金に関する悩みを解決するために、どのFPを選ぶべきか」は自分で決断せねばなりません。FPキャリア20年超の私と「FPの選び方」を考えてみましょう。

まずは、FP資格を持っているかどうかです。FP資格には、国家資格と民間資格があり、前者はFP技能士といわれるもので1級から3級まで。後者は複数の団体があり、私が所属する日本FP協会ではAFPとCFPがあります。しかし実際には、これらの資格がなくともFPと名乗ることはできるのです。

「資格があれば素晴らしいFPなのか?」というギモンはさておき、最低限のフィルターにはなるでしょう。日本FP協会のHPでは、CFP認定者の検索も可能です。

次は、FPの出身畑をチェックしましょう。FPが習得すべきとされる分野は金融・保険・相続・TAX(税金)・ライフプラン・不動産など。どの分野にも対応できるゼネラリストです。ですが、銀行や証券出身のFPであれば金融、税理士とのダブル資格であればTAXと、それぞれ得意分野を持つスペシャリストでもあります。自分が相談したい分野に特化したFPを選ぶとよいでしょう。前述の検索システムでは、相談したい分野からも検索が可能です。

ですが、FPはお金に関する問題を包括的に解決できるオールラウンダーであってこそFP。詳しいのが1つの分野だけでは、単なるスペシャリストであり、FPとはいえません。……とはいえ、全分野に対して深い知識を持つのは難しいのも事実。相談実績や実務経験、その人の対応範囲を確認しておきましょう。

また、専門的な運用や公的書類の作成には、士業との連携が必要になることも多いため、社労士や税理士、弁護士とのネットワークを持っているかも重要です。

もちろん、人間同士のことですから、相性も重要です。「この人の考えに共感できる」と思えるFPを選ぶことは良好な関係構築につながります。

メディアへの露出度が高いFPなら考え方やキャラクターを掴みやすいでしょうし、気になるFPのHPをチェックしたり、セミナーなどに参加したりするのも、FPを見る目を養うことにもなるはず。FP無料相談会など、全国で頻繁に行われていますので、参加するのも“運命のFP”に出会える一手です。

そして肝心の相談料ですが、FPによって金額は異なり、定額制や会員制など設定方法もさまざま。定額制の場合、あくまで目安ですが、1時間5000~1万円の相談料のFPが多いようです。

FPは未来について相談できる唯一の専門家だと考えています。現状のキャッシュフローから将来の予測を立てるという行為は、FPにしかできません。顧客に寄り添い、二人三脚で自らのお金について考えてくれるFPに出会えることは、それ自体が大きな資産ではないでしょうか?

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黒田尚子
ファイナンシャルプランナー
CFP1級FP技能士。日本総合研究所に勤務後、1998年にFPとして独立。著書は『50代からのお金のはなし』など多数。

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(ファイナンシャルプランナー 黒田 尚子 写真=iStock.com)

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