夜の銀座で"キモ男"と認定されるNG行動
プレジデントオンライン / 2019年3月27日 15時15分
■モテる男は「キャッチャー気質」
天性の「モテる男」とは、「4番バッターでありエースピッチャー」です。最初から「モテ男」ではない多くの男性はこの花形にはなれません。目指そうとすると無理が生じて「キモ男」「キモおじさん」になってしまいます。
では、世の中の多くの男性は、どうすればモテ男になれるのでしょうか。一言でいえば、それは「キャッチャー気質」になることです。
キャッチャーは、プレーヤーとしてただピッチャーのボールを受けているだけではなく、投球のリードから守備陣へのサインプレー、牽制やホームを守るクロスプレーまで、たくさんの役割をチームみんなのために行っています。
この「チームみんなのために」という視点を持つことがモテ男になるためのポイントです。それを多くの男性はできない、もしくは難しいと感じるので、モテ男とは何か特別な能力を持っているのではないかと複雑に考えてしまうのです。でも、一点だけを注意すればいいのですから、モテ男になるのはそれほど難しくはありません。必要なのは、キャッチャー気質とは何かを正しく理解することです。
私の銀座ホステス時代にクラブにいらしていたお客様を例に、「内面・外見・会話」の3つの視点から、キャッチャー気質のモテ男の特徴をこれから解説していきます。
■「いじり」はコントロールできているか
まずは内面です。
銀座のお客様は世に言う成功者ですから、お金があるという意味では、それ目当ての女性は寄ってきます。ホステスにしても、クラブの売上のためには、お客様を大切にします。しかし、それでは銀座のホステスに真にモテるとは言えません。成功者にも2つのタイプがいます。
タイプ①は、「富・名声・地位」はあるけれど、人格的には最悪。サイコパスとまではいかないにしても、人望のないタイプです。タイプ②は、「富・名声・地位」とともに、人格的にも優れていて人望のあるタイプです。
当たり前ですが、このうちモテるのはタイプ②です。銀座で真にモテる人にかぎって、ホステスと付き合ったりしようとせず、紳士的な振る舞いをします。ホステス側からしてみても、そのような方を接客しているときは、安心感がありリラックスできます。少しだけ贔屓してしまうこともあるかもしれません。彼らはもれなくキャッチャー気質を兼ね備えています。
特徴として、タイプ①はホステスに向かって「おい、お前」という呼び方をします。一方で、タイプ②は「○○ちゃん」「○○」と名前で呼んでくださったり、「○○のおかげで接待がうまくいったよ、ありがとう」など、感謝の言葉を口にしてくださったりします。
もう一つ、人をおとしめるジョークや人の失敗談を面白おかしく言う方は、黄信号です。「おまえ、この前のアレは本当にバカ丸出しだったよな」とか人を追い詰めるような人はアウトです。無意識に「いじり」がエスカレートしてしまい、そのコントロールができない人は意外と多いというのが私の実感です。そしてそういった方はタイプ①とみなされるので、モテません。
■咄嗟の対応で違和感を感じたらアウト!
優れた人格だと見せるために、上辺だけ取り繕っても見抜かれます。
ホステスたちは、咄嗟の対応など、何気ないところから人間性を判断しています。これは一般の女性にしても同じです。ホステスや心理カウンセラーのように明確に人間性を査定しませんが、「ん?」という違和感や「なんかイヤかも」というモヤモヤした気持ちが、その男性に対する嫌悪感につながっていきます。
モテる人格者は、自分の見せ方ではなくて、周囲の人の心地よさに意識が向いています。誰かが傷ついていないか、度を越して悪ふざけしていないか。状況をしっかりモニターし、同じ空間にいる人間が心地よくなるように差配しています。まさに試合全体を見て、配球・守備の配置をコントロールするキャッチャーなのです。
自分を良く見せようと必死になる必要もないので、簡単なように思います。しかし、これがなかなかできない。どうやら多くの男性は「俺すごいだろ」と振る舞う方が簡単なようです。
■「ロゴ入り」を堂々と身につけてしまう
内面は外見にも影響します。もちろん見た目がいいに越したことはありませんが、女性にも雰囲気美人がいるように、内面や経験に裏打ちされた本物の自信を放つ男性はモテます。彼らの外見的特徴は、ロゴなどの入った分かりやすいブランド品を身に着けないということです。
銀座でモテるお客様に共通しているのも、パッと見ではブランド品だと分からないようなアイテムを身に纏っているということです。また、TPOに合わせてブランド品を着用するので、お客様との接待やプライベートで遊ぶ場としての銀座に、あまりに派手な装いでいらっしゃることはありません。自分を主張するのではなく、あくまでも周囲に心地よくなってもらうことが先です。これもキャッチャーが配球をコントロールする姿と重なります。
たとえばロゴマーク入りのバッグなどわかりやすいブランド品を身に着ける男性は、実は自信がありません。そういった方を心理学的には「身体像境界」が曖昧だといいます。これは外界と自分の区別が曖昧という意味で、はっきりと自他を区別するブランド品の鎧を着ることで、外界から身を守っているのです。
■「BUT」ではなく「YES、AND」
清潔感も、周囲に配慮しているという点で、大きく差のつく要素です。
女性は特に嗅覚で男性を選ぶ傾向にあり、匂いには敏感です。清潔感のある匂いとは、石鹸の香りがふんわりするか無臭であること。女性と同じで香水のつけすぎはNGです。私がとても不思議に思うのが、一日働いた後にクラブに来る場合はシャワーを浴びる時間などないはずなのに、モテるお客様からは、ほのかな石鹸のような爽やかな香りがしてくるということです。
逆に、女性に一番嫌われる臭いは、いわゆる男脂臭(だんししゅう)と居酒屋などの油臭さ、タバコ臭です。それ以外に身だしなみで重要なのが、爪は短くしておくということ。まちがっても小指の爪だけ長く残しておくことがないように。
外見と匂いは心がけ次第ですぐに簡単に変えられる一方で、少しだけ慣れが必要になるのが会話です。
会話はキャッチボールという文字通りに、ピッチャーとキャッチャー両方の役割が求められます。とくに大事なのは、キャッチャーの役割です。女性は男性に会話をリードしてもらいたいと思ってはいるものの、一方的に剛速球を投げ続けてほしいとは思っていません。
モテる男性に共通しているのは「YES、AND」の会話です。人望のない男性や自分のいいところを見せようと必死の男性は会話で「BUT」を多用します。
■「うんちく」は求められていない
たとえば、会食で肉を食べた後にクラブに来店されたお客様との会話で、考えてみましょう。
モテるお客様は「今日の肉は本当に美味しくてね。君はどんな焼き加減が好き?」とホステスに聞いた後に「レアが好きです」と返答がきたら、次のように答えます。「レアが好きなんだ。いいよね。レアだと○○な味わいが出るよね。僕はウェルダンが好きなんだ」
質問の答えに「それいいね」と肯定し(YES)、さらに興味を示します(AND)。ホステスに質問した後に返ってきたボールを、しっかりキャッチャーミットで受け止める。そして「ウェルダンが好きなんだ」というボールをピッチャーに戻すというナイスプレーです。こうすれば会話は自然に続きますし、お互いに受け止められたという思いで安心して楽しく過ごせます。キャッチボールを繰り返せばお互いの情報が積み上がっていくので、自然と親密さも積み上がっていきます。
一方で、モテないお客様は「私はレアが好きです」と答えようものなら、「でも僕はウェルダンでなくちゃダメなんだ。なぜなら……(以下、うんちく)」といった会話になるんですよね。肉の焼き加減のうんちくを話したいなら、質問されない方がまだマシです。この会話は質問の答えをスルーした(キャッチできない)上に、否定し(BUT)、さらに自分の話をする(暴投)という、三重の意味でダメな例です。
■悪気なく話を進めていないか
BUTの会話は捕り損ないのパスボールばかりです。質問をされた方は否定されて、演説を聞かされて終わる。話す方も質問は前振りであって、演説ができればよい。これでは会話は続きませんし、お互いの間に安心感や楽しさも生まれず、親密さが積み上がっていきません。一見「YES、AND」の会話は簡単なことのようですが、私たちは無意識のうちに相手の話をぶった切って、自分の話をし始めてしまうことがあります。
あなたは「先日、美味しいイタリアンを見つけたの」という彼女に対して、「俺は渋谷でいい焼き鳥屋を見つけたよ」などと、悪気なく話を先に進めていませんか?
以上、「内面・外見・会話」の3つの視点からモテ男の特徴を見てきました。
いずれも根底に共通するのは、しっかり相手を観察して、相手の求めるものを提供していくということ。モテ男になりたければ「名キャッチャーを目指せ!」を覚えておいてくださいね。きっと女性とのコミュニケーションが変わるはずです。
(心理カウンセラー 水希 写真=iStock.com)
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