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独学で"TOEIC335→990点"の簡単勉強法

プレジデントオンライン / 2019年4月27日 11時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/takasuu)

TOEICの点数を効率的に上げるには、レベル別に学習法を変える必要がある。今回、5つのレベル別に「勉強法ロードマップ」を識者に聞いた。第1回は「300点台」の学び方について――。

※本稿は、「プレジデント」(2019年4月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

■TOEICの入門編テストで、まずは肩ならし

「TOEIC初心者」の人にはまず、「300~350点を取れれば上出来」くらいの気持ちで受験してほしいと、私はアドバイスしています。初回の目標が300~350点といっても、恥ずかしがることはありません。会社内で実施されるTOEICの受験者のうち、4人に1人は340点以下です。

TOEICの受験前に重要なのは、問題形式に慣れておくことです。問題形式に不慣れであれば、実力より低くスコアが出ますから、本番同様に2時間200問の練習問題を解いておくことがベストです。とは言っても、300~350点を目指す人が、990点が最高点の問題集を解いてもわからない問題が多すぎて大変です。

そこでお勧めは、『TOEIC Bridge』で、初級・中級者向けのテストです。1時間で100問を解けばよく、TOEICのやさしい問題が集められたテストという感じです。練習問題が掲載された「公式ワークブック」が発売されていて、実践テストを解くことで参考スコア(現在の実力)もわかります。

テストに向けた実力アップは、中学単語の復習から始めましょう。高校や大学の入試を経験した人なら、忘れていても脳のどこかに知識がストックされています。それを思い出す「記憶のリハビリ」をすればいいのです。具体的には、高校入試用に頻出単語がまとめられた本で『高校入試ズバピタ英単語』などがお勧め。知っている単語が多いはずですから、1週間もあればすべて確認できるでしょう。

注意すべきは英単語を「音読」すること。TOEICは問題の半分100問がリスニングです。苦手なリスニングを避けて、リーディングで勝負する人もいますが、語彙はリスニングのほうがやさしいので、こちらが重点です。リスニングができないのは、単語を文字だけで覚えて音と結びついていないからです。そこで目に入った英単語を音読し、自分の耳で聴くことで、脳に英語の音声辞典を作ります。音読によって英単語の「意味記憶」を、英単語の発音と結びつけて覚えた「手続き記憶」に転換します。

■単語を訳さない、エピソード記憶

英単語の音読と同時に、単語のイメージ化にも取り組みましょう。リスニング問題はナチュラルスピードで読み上げられるので、単語の意味をいちいち日本語に訳す暇がありません。代わりに、実際の人・物・事や動作・状況をイメージするようにトレーニングします。「man」という音を聴いたら、「男性」と訳すのではなく、「男の人」を思い浮かべるといった具合です。手続き記憶を情景と結びつけて覚える「エピソード記憶」に転換し、記憶のデータを脳から瞬時に取り出せるようにするわけです。そのトレーニングに、単語のイメージが図解された『中学英単語でいきなり英会話』などを活用するのもお勧めです。

英単語の次は、英文法を復習しましょう。英文法の基本を確認することで、より英文をイメージで理解できるようになります。TOEIC(特にリスニング)で使われる英文も、文法は中学校で学んだ内容が基本です。ここでも英文を音読しながら、復習することが大事です。テキストには、中学文法がまとめられた『中学3年分の英語が3週間で身につく音読』などを活用するといいでしょう。

単語や文法の基本を確認したら、会話で使われる様々な表現に慣れます。その方法は、「聴く」→「テキストで確認」→「音読」→「再び聴く」。テキストには会話表現がまとめられた『キクタン英会話』などがいいでしょう。

「忙しくて自宅で学習できない」という人向けに、通勤時間でも効果的な学習ができる「English Trainer」(検索「ビズコムET」)というスマートフォン用のアプリを開発しました。無料コンテンツで、トレーニングを体験できます。リスニングに加えて、スマホ画面で英文を確認しながら、イヤホンでその音声を聴いたり、英語と日本語の意味を対照したりできます。上達に欠かせない音読練習には、専用の英文を用意しています。

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鹿野晴夫(かの・はるお)
1964年、北海道生まれ。東京都立大学工学部卒業。TOEIC335点から自己学習で990点を達成した経験を活かし、多くの企業で講演を行う。現在、ビズコム代表取締役。『TOEICテストで「高得点を取れる人」と「取れない人」の習慣』(共著)など著書は60冊以上。

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■▼実践テストで参考スコアも出せる初心者向きの問題集

(ビズコム代表取締役 鹿野 晴夫 構成=野澤正毅 撮影=石橋素幸 写真=iStock.com)

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