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TOEIC満点を狙える公式問題集の"別冊"

プレジデントオンライン / 2019年5月5日 11時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/tumsasedgars)

TOEICの点数を効率的に上げるには、レベル別に学習法を変える必要がある。今回、5つのレベル別に「勉強法ロードマップ」を識者に聞いた。第5回は「800点台」の学び方について――。

※本稿は、「プレジデント」(2019年4月15日号)の掲載記事を再編集したものです。

■公式問題集だけで、夢の900点台に到達

TOEICで900点以上取るのは、それほど難しいことではありません。私は40歳を超えて、しかも1回目のテストで930点を取りました。

私がやった勉強法というのは実にシンプルです。公式問題集を「問題集としてではなく参考書として使う」というものでした。そして使うのは「本誌」(問題集)ではなく、「別冊」(解答・解説)です。

まず公式問題集の「別冊」(解答・解説)を用意して、①問題の日本語訳を読み、次に②対応する英文を読んで、③解答と解説を確認します。そして、④理解できたら英文を何回か繰り返して読み、⑤英文を目で追いながらCDを数回繰り返して聞く。できたら次の問題に移り、また繰り返していきます。

こうやって日本語を読んだ後に、英語を読めばすらすらと読むことができますよね。ところが「そんなことをしたら答えを覚えてしまう」「問題を解く力や、リスニング力が養われない」と渋い顔をする人もいます。でも心配は無用です。目的はTOEICの英文を「型」として覚えることですから。

正直、TOEICに解答テクニックは必要ありません。自力で英文を訳すより「解く時間」を短縮できますし、より多くの英文に触れることができます。解くことより公式問題集の英文の「型」を、体で覚えることに集中するのです。

すでにTOEIC800点レベルの人は、これまでさまざまな参考書や問題集で勉強してきたと思います。そして公式問題集は、「試験の直前に最後の力試しとして解く」と考えていた人が多いかもしれません。まずその考えを変えてください。ほかのものに目移りせず、公式問題集にエネルギーを集中させることがポイントです。

■必ず目を通す、不正解の選択肢

現在、発売されている公式問題集は『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』と『公式TOEIC Listening & Reading 問題集1~4』の5冊です。できれば、この新形式5冊に、旧形式6冊を加え、合計11冊をやり込んでください。旧形式のほうは問題が古いので必要ないという意見もありますが、そんなことはありません。公式問題集には「これだけはマスターしてほしい」という出題者側の意図が詰まっています。

公式問題集に登場する単語や文法は、実は繰り返しテストに出てきます。極端にいえば、次回のTOEICで出題される問題の答えが書いてある。だからこそ公式問題集は最速かつ最強のTOEIC対策になるのです。

注意点としては、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢にもしっかり目を通すことです。不正解のなかにも出題者側の大事な意図が含まれていることがあり、今回設問に出なくても、次の試験で出てくる可能性があるからです。同様の理由で「解説」も熟読するようにしてください。

何回くらいやればいいのかという質問もよくされます。私は1冊につき10回は繰り返してくださいと伝えています。800点レベルで英語が得意な人なら2、3回でもOKかもしれません。ただ800点レベルの人は、これまで積み上げてきた英語力や努力してきたというプライドがあると思うので、勉強法を変えることに抵抗があるかもしれません。下手をすれば全否定につながりかねないので、勉強方法についての縛りをどう解くかが鍵です。900点にアップするためならこだわりを捨て、手っ取り早くTOEICの出題者の考え方に身を委ねたほうがいいでしょう。

そもそもTOEICの難しさは、リーディングもリスニングも事務処理能力とスピードにあります。最後の10問ほどを残す人もいるぐらいですから、やはりその2つが大事です。日本人はどうしても学生時代に習ってきた文法を頭に浮かべ考え込みがちで、そこがネックになる。繰り返しますがTOEICが求めているのは事務処理能力とスピードです。そこは意識して改善してください。TOEICは英文が読めて聞き取れれば、時間内に解答できるよう設計されているのですから。

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春名久史(はるな・ひさし)
1971年、兵庫県生まれ。40歳を過ぎてからニート生活に不安を感じ、英語の勉強を開始。著書に『40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEICテストを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法』がある。

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■▼出題者が解答と解説をしている公式問題集に勝る教材なし

(通訳案内士 春名 久史 構成=篠原克周 写真=iStock.com)

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