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マンガでわかる子供のための"商売の基本"

プレジデントオンライン / 2019年5月24日 9時15分

イラスト=姫野よしかず(以下すべて同じ)

子供に「どうやったらお金が儲けられるの?」と問われたとき、どう答えるか。人材育成コンサルタントの辻騎志氏は「松下幸之助が残した、時代に左右されない『商人道』が役に立つ」と説く。その中身を、子供にも伝わるマンガでお届けする――。

※本稿は、辻騎志・姫野よしかず『ショーバイ・クエスト 大商神伝説 そして繁盛へ』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

■子供にお金のことをどう教えるか?

子どもたち向けにファイナンシャルなどを中心としたお金の流れや経済の仕組みなどを教えるマネー教育が注目されています。経営の神様・松下幸之助は、時代に左右されない根本的な「商売」や「働き方」についての考えを様々な形で残しています。

大人として、親として未来を担う子どもたちに伝えたい彼の「商人道」を、マンガを使って紹介します。

まずは、商売人が儲けよりも先に得るべきものについて、説明しましょう。

ここでの主人公は私利私欲で動いています。「自分さえ儲かればいい」という思いから、「売れる」と見ると値段を上げていき、「高すぎて売れない」とわかると今度は値段を下げます。そうやって値段がコロコロ変わるため、お客様からの信頼を失ってしまいます。

商売は信用が第一。値段をコロコロ変える様ではお客様に対して不誠実。商品を売る前に自分を売る。つまり自分を信用してもらうことで、この人が販売しているのだから大丈夫な商品だと思ってもらうことが大事なのです。

■「お客が本当に欲しいもの」は何か

次に、お客様に本当に提供するべきものとは何なのか、考えてみましょう。

お客様が求めているのは「商品」ではなく、その商品から得られる「効用」なのです。商品は「得たい効用」のための「手段」であって、商品そのものが欲しいのではありません。

辻騎志・姫野よしかず『ショーバイ・クエスト 大商神伝説 そして繁盛へ』(PHP研究所)

相手の立場に立って、なぜその商品を買いたいのか、その目的を考えること。目的によっては、相手が言っている商品(手段)よりももっと適した商品(手段)があるかもしれない。とらわれのない「素直な心」でそれを提案し、得られた「お客様が喜んでくれるとこっちも嬉しい」という自他の喜びが大切です。

子どもたちはまだ、実際の商売に触れる機会はないかもしれませんが、「信頼を得る」「相手の立場になって考えられる」等を身に付けることは家庭、学校の生活の中でも意識できると思います。お金に関する知識や様々な処世術ではなく、誰にでもできるはずの「良き生き方」の実践こそが将来、子どもたちがお金や仕事に困らないために必要なことだと思います。

 

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辻騎志(つじ・きよし)
人材育成コンサルタント
1960年生まれ。成城大学卒業後、人間教育を中心とした研修機関に所属。同時に、故・国谷誠朗氏に師事し、多岐にわたる心理療法、カウンセリングを学ぶ。その後、専門学校にて心理学と人間関係論の授業を担当。長年にわたり、中小企業の経営に携わった後、現在はPHPゼミナール・講師(PHPコーチング・認定ファシリテーター)として活躍中。

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(人材育成コンサルタント 辻 騎志 イラスト=姫野よしかず)

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