山里亮太の下克上婚でわかる"婚活の本質"
プレジデントオンライン / 2019年6月21日 15時15分
2019年6月5日に発表されたお笑い芸人・南海キャンディーズの“山ちゃん”こと山里亮太と、女優・蒼井優の結婚。「世間では『意外すぎる』と評されていますが、そこには日本社会の婚姻事情の本質が隠れています」と、40代以上の未婚男性向けに年間50回以上の婚活セミナーを開く恋愛コンサルタントの鈴木リュウ氏は語る。彼がこの結婚は“必然”と結論づける理由は――。
■山ちゃんの下剋上婚に日本社会の真実を見た
いま、山里さんの結婚発表に対し、テレビのコメンテーターが後出しジャンケンのように「山ちゃんは“いい男”」と評しています。彼はおもしろいし、空気も読める。おまけにレギュラー数本を抱える高収入男性。結婚相手としてふさわしい、というもっともらしい解説です。しかし、これを結婚発表前に口にしていた人はほとんどいませんでした。もう少し客観的に今回の結婚劇の謎を解いていきましょう。
山里さんの資質を分析するためには、彼に備わる「普遍的有利性」と、彼だけが持っていた「特殊的有利性」に分ける必要があります。
前者については言うまでもないでしょう。日本の婚活市場を見てきた身からすると、成人男性は「容姿」「性格」「収入」のうち、最低2つを満たしているとモテます。ただし、40代以上の男性になれば、高収入は必須項目で、これに加えて容姿と性格はどちらかがあればモテるのです。しかし、ほとんどの40代以上の男性にとって、容姿は残せる資質ではないのが現実です。つまり、山里さんに限らず、40代以上の男性は性格と収入を磨くのが合理的です。この「婚活の真理」を考慮すれば、山里さんは年を重ねるに従って、同世代の中で相対的に自分に有利な試合運びができたことは間違いないでしょう。事実、蒼井優さんは記者会見で、彼を「しんどいくらい笑わせてくれる」と語っています。言い換えれば、彼は20~30代ではゲームのルールが異なるのでまだ勝てなかった可能性が高い。
つまり、この瞬間を迎えるまで山里さんが「待ち続けた」のも勝てた理由です。結婚発表当日は、ツイッターで「山ちゃん」がトレンドワード1位になりましたが、これは、単に名の売れた芸人と人気女優の結婚発表だからではないと私は分析します。国民の多くは、彼に“非モテキャラ”の烙印を押し、馬鹿にしていたきらいがあります。これこそが、多くの国民が動揺し、SNSで言及している理由のはずです。
■「交際」ではなく「結婚」を提案
その“動揺”とは、山里さんが自分よりも最適なタイミングで、最初にして最後の「結婚カード」を切り、大成功したことに対して、です。彼は、芸能界で活躍して以降も、プロポーズのカードを安売りしなかったのです(南海キャンディーズは、2004年のM-1グランプリで準優勝している)。18年刊行された著書『天才はあきらめた』にも、「目標は、モテるために芸人になる、に決めた」と記しているように、彼は自分の男性としてのバリューが最大値になるまで、つまりはゲームのルールが変わるまで待ち、ウケる努力とデート経験値を重ね続けたのです。そして、蒼井さんに「交際」ではなく「結婚」を提案して、それまでの全リソースを投下する短期決戦に持ち込んだのです。交際期間は2カ月。これまで築いた価値観をぶつけ、デートでおもてなしをする。互いを非日常状態に置き、一気にクロージングする「大人の戦略」です。これにより、長期間の交際に伴う“減点”を避けることができました。
後者の、山里さんのみに備わる「特殊的有利性」とは、彼の知名度や評判が、蒼井さん含め流布されていたという点です。彼女は山里さんと会う前から「尊敬している」と友人で山里さんの相方のしずちゃんに口にしていたそうです。つまり、まったくの初対面の男女が“交際0日婚”という篠田麻里子さんのような例とは異なり、蒼井さんはすでに山里さんの努力や仕事への姿勢を知る“潜在的購買層”であったのです。自分の前評判を知っていたことが彼が迷わずアタックした根拠と言えます。
最後に、2人に離婚の危機が訪れるのは、どんな場合かを言及しておきましょう。それは蒼井さんが山里さんに尊敬の念を持つことがなくなったときです。40代以上の男性にとって危機なのは容姿の劣化ではありません。
(恋愛コンサルタント 鈴木 リュウ 写真=時事通信フォト)
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