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読書家が注目"最新ビジネス書"ベスト20

プレジデントオンライン / 2019年7月5日 9時15分

塚本亮著『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(すばる舎)

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、6月にアクセス数の多かったベスト20冊を紹介しよう――。
第1位:『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(塚本亮著、すばる舎)
第2位:『超効率勉強法』(メンタリストDaiGo著、学研プラス)
第3位:『まず、この質問で雑談はうまくいく』(青木毅著、朝日新聞出版)
第4位:『KGBスパイ式記憶術』(カミール・グーリーイェヴ、デニス・ブーキン著、岡本麻左子訳、水王舎)
第5位:『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』(庵野拓将著、KADOKAWA)
第6位:『オックスフォードの学び方』(岡田昭人著、朝日新聞出版)
第7位:『ユダヤの商法』(藤田田著、ベストセラーズ)
第8位:『大前研一 2019年の世界~2時間で学ぶ、今の世界を理解する3本の軸~』(大前研一監修、good.book編集部編集、秀和システム)
第9位:『THE TEAM 5つの法則』(麻野耕司著、幻冬舎)
第10位:『UCLA医学部教授が教える科学的に証明された究極の「なし遂げる力」』(ショーン・ヤング著、児島修訳、東洋経済新報社)
第11位:『会話は、とぎれていい』(加藤綾子著、文響社)
第12位:『女の機嫌の直し方』(黒川伊保子著、集英社インターナショナル)
第13位:『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(山口揚平著、プレジデント社)
第14位:『最新医学が教える 最強のアンチエイジング』(米井嘉一著、日本実業出版社)
第15位:『最速PDCA日報』(中司祉岐著、日経BP)
第16位:『天才を殺す凡人』(北野唯我著、日本経済新聞出版社)
第17位:『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)
第18位:『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』(西岡壱誠著、東洋経済新報社)
第19位:『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳、筑摩書房)
第20位:『ブロックチェーン』(岡嶋裕史著、講談社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2019年6月の閲覧数ランキング

■「早起き」には生活のすべてを変える可能性がある

今月の1位は、『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』でした。

早起きに関する本は数多くありますが、この本のユニークなところは著者のキャリア。高校時代にはまるで勉強ができなかったのに、早起き生活を始めてからみるみる成績が伸び、ついにはケンブリッジ大学大学院に合格しました。「早起きは三文の得」どころではなく、文字通り人生を変えたのです。

本書では早起きを成功させるコツや、朝時間をうまく使う方法がいくつも紹介されています。なかでも「自分の時間を自分でコントロールできている」感覚の重要性は、注目したいところ。著者は「早起きをする」という小さな成功体験が自信を育み、人生によいリズムをもたらしてくれたといいます。早起きという行為には、自分の生活すべてを変えるポテンシャルがあると気付かされます。

早起きがつらいという人は、きっとすごく多いはず。だからこそ本書は多くの人に読まれているのでしょう。何か新しいことを始めたい、目標を達成したいと考えている人であれば、人生を変えるヒントが見つかるかもしれません。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/AleksandarGeorgiev)

■メンタリストDaiGoが教える「勉強法」

メンタリストDaiGo『超効率勉強法』(学研プラス)

2位は、メンタリストDaiGo氏の『超効率勉強法』。先月のランキングでも公開直後ながらベスト20に入っており、人気の高さを伺わせます。

学校においても社会においても、勉強の重要性は誰もが認識しているところ。ですが勉強のやり方が誤っていると、なかなか大きな成果にはつながりません。しかも効率的な学び方は、自ら意識しないとなかなか身につかないのです。

本書は「教科書の重要箇所にハイライトをひく」「語呂合わせで覚える」「忘れる前に復習する」といった定番の勉強法を批判します。これらは効率が悪いやり方であり、もっと短時間で大きな成果に結びつける方法はあるというのが著者の考えです。具体的な内容についてはぜひ本書をお読みください。入学試験、資格試験、昇進試験などを控えた方はもちろんのこと、学びの質を高めたい人であれば、ひとまず一読しても損はありません。

■あがり症の営業マンが会得した雑談術

青木毅『まず、この質問で雑談はうまくいく』(朝日新聞出版)

3位は『まず、この質問で雑談はうまくいく』です。コミュニケーションがあまり得意ではない人が、どのようにすればうまくコミュニケーションをするのかを指南した一冊。著者はあがり症・話し下手ながら、営業マンとしてズバ抜けた結果を残し続けてきました。その秘密は「質問形コミュニケーション」にあるといいます。

「『質問』さえできれば、話術も、雑学も、社交性もいらない」という本書のメッセージはキャッチーでありながら、ある種の本質をついています。たしかに話術や雑学、社交性があるに越したことはありませんが、そうした能力を鍛えるのはなかなかハードルが高い。しかし著者の提案する「質問型コミュニケーション」なら、いまの会話スタイルを変えることなく実行できます。そのあたりも、本書が好評を博した理由だと考えられます。

コミュニケーションがうまい人というと、一般的には「明るい人」「話し好きな人」が想起されますが、いつでも大事なのは話し相手へのリスペクトです。無理に元気に振る舞う必要などありません。「質問型コミュニケーション」を身につけられれば、うまくスムーズな会話を楽しめるようになれるのです。

■日本マクドナルド創始者の著書が復刊

藤田田『ユダヤの商法』(ベストセラーズ)

ここからは今月の注目作をピックアップ。7位の『ユダヤの商法』は、日本マクドナルドの創始者である藤田田(ふじた・でん)氏の著書です。最初に書かれたのはいまからおよそ50年前ですが、今年になって新装版として復刊されました。

古さを感じさせる記述もありますが、その古さこそが、おもしろさを生み出しているから不思議です。一方で、藤田氏の説いている「お金をもうける」ことの原理原則は、今でも通用するものばかり。実用書としてはもちろんのこと、教養書として注目を集めているのも納得といえます。

閉塞感のある現代社会だからこそ、昭和の時代を勢いよく駆け抜けた藤田氏の生き方には参考になる点も多いはず。「78対22の法則」などを理解しておくだけでも、ビジネスの見え方が変わってくるでしょう。

■『妻のトリセツ』著者が教える「機嫌の直し方」

黒川伊保子『女の機嫌の直し方』(集英社インターナショナル)

ケンカする夫婦が75%ともいわれる結婚式場。男性脳と女性脳の違いを研究するリケジョ(理系女子)の真島愛は、結婚式場でアルバイトをすることになります。そして愛とウェディングプランナー青柳誠司が、「女の機嫌」を直すために奔走する――。本作は、そんな笑いあり涙ありのラブコメディ映画『女の機嫌の直し方』の原案です。月間ランキングでは12位に入りました。

著者は『妻のトリセツ』(講談社+α新書)などのベストセラーでも知られる、人工知能研究者の黒川伊保子氏。黒川氏によると、男女の脳はとっさの信号特性が異なっており、ときにはまったく別の装置のように振る舞うとか。「女心は複雑怪奇」と思考停止せず、相手としっかり向き合うための教科書として、あるいは映画の副読本として、お読みいただければと思います。

■社会現象を巻き起こした韓国の「あの一冊」

チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)

今回最後にご紹介するのは、19位にランクインした小説『82年生まれ、キム・ジヨン』です。「社会現象」となったこの一冊。物語は33歳、ワンオペ育児中のキム・ジヨン氏が奇妙な症状を発症するところから始まり、カウンセリングを受けることに。そして、キム・ジヨン氏の来し方が、淡々と記述されていきます。原書が刊行された韓国では、100万部を突破するベストセラーになりました。

本書が大きく注目を浴びたのは、韓国の女性が日常で体験する理不尽をたくみに描写しているからに尽きます。事実、韓国はOECD加盟国のなかでも男女の賃金格差がもっとも大きい国で、英国の『エコノミスト』誌が発表した「ガラスの天井(女性などの昇進を妨げる、目に見えない壁)指数」でも、調査国のうち最下位を記録しています。

日本においても、これはひとごとはありません。一昔前と比べると、ずいぶん女性が生きやすい社会になったと言われますが、まだまだ乗り越えなければならない慣習や構造があります。

女性から支持を受けているのはもちろんのこと、男性からも大きな反響があり、要チェックの一冊と言えます。

今月は『超効率勉強法』の他にも、『THE TEAM 5つの法則』『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』『天才を殺す凡人』が2カ月連続でランキング入りしました。また昨年12月の記事公開にもかかわらず、『学びを結果に変える アウトプット大全』もベスト20に復活しています。来月はどのような結果になるのか、注目です。

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flier(フライヤー)編集部
本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部 写真=iStock.com)

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