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一流社長は「新幹線の移動中に瞑想」している

プレジデントオンライン / 2019年8月12日 9時15分

梅澤高明●A.T.カーニー日本法人会長 東京大学法学部卒、マサチューセッツ工科大学(MIT)経営学修士。日米で20年にわたり、戦略・イノベーション・マーケティング関連で企業支援。

■瞑想は、脳を意識的に休める

近年、アップルやグーグルが社員向けに行っている“心のエクササイズ”「マインドフルネス」の取り組みで注目を集める瞑想。これを30年ほど毎日続けているのが、A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明氏だ。

「タイミングは朝起きてすぐと夕方の2回。それぞれ20分ずつ。食事を摂る前にやっています」。梅澤氏の瞑想の手順は以下のとおりだ。

「椅子に寄りかかり、目を閉じて、体の力を抜きます。そして、長くゆっくり息を吸って、ゆっくり吐いていく。深呼吸を繰り返していくのです。朝は自宅で、夕方はオフィスで瞑想の時間を取ります」

今では「新幹線の移動中でも瞑想できるようになった」という梅澤氏の瞑想との出合いは、20代半ば。日産自動車に勤務し、北陸の自動車販売会社に出向していた頃だ。

「取引先の方から瞑想のセミナーに誘われたのがきっかけでした。インストラクターから教わったのは、頭の中にある考えを追い払おうとしたりはせず、いろいろなことを考えてもいいというやり方でした。『これならできそうだ』とすぐにやってみました」

始めてみるとすぐに3つの大きな効果を実感できたという。

「1つ目は自分の周りで起こっていることに敏感になれたということ。例えば、クライアントの感情の動きとか、購入のタイミングのサインを見逃さなくなりました。2つ目は頭の中を整理できるようになったこと。瞑想が終わったときに自分の『ToDoリスト』が整理されている実感があります。3つ目が体の疲れが取れること。ストレスの蓄積に敏感になったため、休息をしっかり取るようになりました」

精神科医の樺沢氏は瞑想のメリットを以下のように解説する。

「人間は起きている間は常に何かを考えている状態にあります。これをデフォルトモードネットワークと呼びますが、このときにも脳はエネルギーを消費しています。そのため、脳を意識的に休める必要があります。電車の中でぼーっとするだけでも脳の疲労は回復します。対して、電車内でずっとスマホをいじっていたら、その時間が奪われてしまうどころか、脳はさらに疲れてしまいます」

瞑想は、デフォルトモードネットワークの働きを下げ、脳の休息に非常に効果がある。

「ただ、瞑想というと少しハードルが高いと感じる人は、お昼休みの5~10分間を目をつぶることから始めてみてください。机にうつ伏せになって目を閉じるのでもよいでしょう。人間は情報の80%を視覚情報から得ています。そのため、体を効率的に休ませるには、目を休ませるのが合理的。そのため、無目的なダラダラスマホなどは最悪です」

(集計協力=mikuPR、アイランド・ブレイン、ネタもと、高橋史佳)

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樺沢紫苑
精神科医
1965年、札幌市生まれ。札幌医科大学卒。米・イリノイ大学への留学を経て樺沢心理学研究所を設立。著書に『学びを結果に変えるアウトプット大全』など多数。
 

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鈴木 俊之(すずき・としゆき)
編集者・ライター
1985年生まれ。12年法政大学卒業、出版社入社。月刊誌編集部を経て15年独立。専門分野は金融、起業、IT、不動産、自動車、婚活、美容など。

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(編集者・ライター 鈴木 俊之 撮影=市来朋久、横溝浩孝)

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