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芸人を「消耗品」と見下す吉本興業のブラックさ

プレジデントオンライン / 2019年8月19日 19時15分

反社会的勢力の会合に出席して金銭を受け取った問題で、記者会見する宮迫博之さん(左)と田村亮さん=2019年7月20日、東京都港区 - 写真=時事通信フォト

■謹慎した芸人11人にも会見をさせるべきではないか

吉本興業は由緒正しいブラック企業である。

「闇営業問題」で明らかになったのは、芸人たちをタレントとしてではなく、消耗品としか考えていない吉本という企業のブラックな体質であったと、私は考えている。

宮迫博之や田村亮などが詐欺集団の忘年会に出て、高額なギャラをもらっていた。そのことを『フライデー』に指摘されてもウソをつき続けたことは、指弾されても致し方がない。

だが、それは発端で、真に問われたのは、吉本とヤクザ(反社)との関係、大崎洋会長、岡本昭彦社長体制への疑義、松本人志一強といわれる芸人間のヒエラルキー問題、芸人とエージェント契約すると唐突にいい出した「経営アドバイザリー委員会」なるもののうさん臭さなどである。

大崎、岡本の吉本ツートップは、岡本社長のしどろもどろの5時間半の会見以降、姿を見せず、宮迫はオレオレ詐欺への啓発ビラを配るボランティアなどをしながら、吉本からの沙汰を待っている間に、彼と亮以外の11人の芸人たちの謹慎を解いてしまったのである。

復帰させるにしても最低限、11人にも会見をさせ、謝罪させるべきではないか。そんな世間の批判の声も聞こえないようである。

以前にも書いたが、吉本とヤクザ、それも山口組三代目・田岡一雄組長との縁は深かった。

以来、山口組を始めとするヤクザとのつながりを断ち切ることができず、水面下で続いてきたのではないかという疑念が、残念ながら吉本にはある。

■「ヤクザとの関係はそんなに簡単に切れへん」

大崎会長は『週刊新潮』(7/25号)のインタビューで、自分が社長の時、死ぬ気で社内にもいた反社の連中を追い出したと自慢げに語っていたが、その後に出た島田紳助と暴力団幹部との親密交際問題発覚&引退事件を見てもわかるとおり、つながりは断ち切れていないようである。

元吉本のベテラン漫談家の前田五郎(77)が7月21日、YouTubeの配信番組でこういっている。

「大崎(洋)会長が僕らのマネージャーをしとった時にヤクザの仕事を持ってきて、それに行ってんねんから、何回も。それを出さんとええカッコ抜かしやがって」

さらに『週刊ポスト』(8/16・23号)で、

「当時はほとんどの芸人がヤクザから仕事を受けていましたよ。漫才ブームの時、売れっ子の芸人らは、仕事が終わると外で待っていたヤクザの車に乗り込んで打ち上げに行くコンビもいたんやから。それほどズブズブの関係やったけど、ヤクザが僕らに迷惑をかけることは一切なかった。昔はいまの半グレのように、芸人を利用しようとする奴はおりませんから」

その前田自身も、時代が変わったことは認めているが、かつてを知る吉本幹部らにこういう。

「ヤクザとの関係はそんなに簡単に切れへんことは、幹部はみんな知っているはず。そやから今回の騒動が、トカゲのしっぽ切りで終わらないようにするのが務めやないか?」

■山口組五代目と親しいことを吹聴していた漫才師

中田カウスという漫才師がいる。かつて山口組五代目・渡辺芳則組長と親しいことを吹聴し、その力をバックに吉本を乗っ取ろうとしていると、創業家から批判が噴出したことがあった。

その渦中で、中田カウスが何者かに殴られる事件が起き、警察沙汰にまで発展した。

詳しいことは省くが、その後、大崎社長(当時)が創業家を追い出し、非上場化したが、中田カウスはなぜか吉本を追い出されずに厚遇されてきた。

現在は、吉本が中心となって設立した「上方漫才協会」の会長に納まっているのである。

中田カウスが反社だとはいわないが、反社とのつながりが深かったといわれる人物なのだから、いまだに切れないのは、何かあるのではないかと疑われても仕方ないのではないか。

■「芸人というのはな、商売道具のオモチャやから」

社内からも大崎、岡本、特に岡本体制への批判が噴き出てきている。『フライデー』(8/23・30号)で、吉本のエリート・マネージャーだった人間が、岡本がこういったと話している。

「芸人というのはな、商売道具のオモチャやから。お前が出世するための道具として使っていったらええんや。ボロ雑巾みたいに使えばいい」

焼肉を食べながらだそうだが、岡本のホンネであろう。その後、彼が体調が悪くて肉が食べられないのを見た岡本は激怒し、頬をビンタしたという。

日常的なパワハラ、残業記録の書き直し、イベントを黒字にするため芸人にはカネを払わないなど、吉本のブラックぶりが赤裸々に語られている。ここまでくれば「ブラック企業大賞」でも授与したくなるではないか。

■芸人が少しでも吉本に批判的なことを言ったら上長に報告する

吉本は闇営業を認めていると発言しているが、それこそウソだという。

「吉本は所属芸人の直営業を見逃すような甘い会社ではありません。

会社は私たち現場の社員に指示して、芸人さんたちが吉本主催でないイベントに勝手に出演していないかを監視させていました。(中略)

ほかにも、社内にはテレビ番組に出演する芸人さんの発言をチェックする担当社員がいました。

芸人さんが少しでも吉本に批判的なことを言ったら、リストアップして上長に報告するんです。とにかく芸人さんの監視体制は陰湿でしたね。

売れている芸人さんであっても、会社の悪口を言えば評価はダウン。(吉本興業HDの)大崎洋会長や岡本社長にペコペコしない芸人さんは、なかなかギャラも上がらないのです」

■「芸人さんたちを第一に考えて働くことができなかった」

SNSも例外ではなかった。批判するつぶやきを見つけられなければ、左遷されることもあったという。

「ただ監視業務をするにあたって、気をつけなくてはならないこともあります。闇営業やSNSでの会社批判を見つけたら、呼び出して注意する前に、その芸人さんが松本人志さんに可愛がられているかどうか調べないといけないのです。

なぜなら、(松本さんと仲が良い)彼らを呼び出して小言を言えば、すぐに告げ口されて、『問題のあるマネージャーがおる』と松本さんや社長に伝わってしまう。すると社員のほうが飛ばされてしまうこともあり得るのです」

社内の会議室に盗聴器が仕掛けられているという噂(うわさ)もあるそうだ。これでは本音をいう相手もいなくなる。

「会社は『芸人ファースト』と言いながら、芸人さんたちを蔑ろにしており、私も闇営業の監視などやりたくもない仕事をさせられ、芸人さんたちを第一に考えて働くことができなかった。

これが『日本一のお笑い企業』を標榜する会社のまったく笑えない実情なのです」

■なぜ吉本はあの岡本社長を切ることができないのか

私が会った吉本興業の関係者もこう話してくれた。

「岡本の5時間半に及ぶ記者会見で世間は全く社長に価しない人物がその座にいることを知ってしまった。にもかかわらず、なぜ吉本はあの岡本社長を切ることができないのか。

オーナー一族でも何でもないサラリーマン社長だ。あのような人物が社長になったことも、そして会見後に続投することも、この規模の会社では違和感がある」

そう憤って、こう続けた。

「それは大崎会長に岡本社長を切れない理由があるのでしょう。岡本社長に会見をやれと指示したのは大崎会長です。前日からよってたかってのリハーサルをやったにもかかわらず、あの体たらく。

だが、何も決定的なことはいうなともいわれていた。会見場の裏手から岡本社長に指示していたが、はっきりしたことがいえず、あのようにしどろもどろの会見になってしまった」

■岡本社長と羽根田みやび役員の2人が全権を握っている

「岡本社長は大崎会長の指示を守ることだけで上り詰めた人物です。また、あの時、最初に司会をしたのは羽根田みやびという吉本興業HDの子会社、吉本興業株式会社の取締役で唯一の女性役員です。吉本は岡本社長とこの羽根田が全権を握っているといっても過言ではない。羽根田が会見の途中で、『岡本さんがかわいそう』と泣き出したのであわてて引っ込めたといいます。

岡本の社員に対するパワハラは宮迫や田村亮がいうような、あんなものではない。岡本が会見で言った『冗談のつもりでテープまわしてないやろなと言った』も『親心で全員クビにするぞと言った』も、あれこそ宮迫のウソ以上の幼稚なウソ。誰もがわかる真っ赤なウソを平気でいうから呆(あき)れる。

でも社内ではあのよう詭弁が平気で通ってきた。日頃から社員は岡本の恐怖政治におびえている。また、テレビ局などの他社に対してもダウンタウンなどをかさに着ての横暴ぶりは目に余る。吉本が岡本体制である以上は付き合わないという会社もある」

■このまま岡本体制が続くなら、かなりの社員や芸人が辞める

「世間では大崎会長が実権を握り、岡本は傀儡(かいらい)だと見られているが、最近はそうではない。大崎会長が岡本の横暴ぶりを把握しているとは思えない。また、岡本の権力が肥大化しすぎて大崎の目の届かないところも出てきている。しかし、知ったとしても岡本を処分することはないだろう。社内には、岡本が大崎のプライベートな弱みを握っているという噂(うわさ)もある。

岡本は電通の特定の役員とのつながりが強く、電通との提携会社も作っている。吉本すべての人事権を岡本が完全に握っているため、そのようなことにも誰も口を挟めない。

財務は岡本の指示で動く羽根田が握っている。社員でこの二人の意にそぐわないために切られた者はかなりの数にのぼる。また、岡本の部下たちの横暴ぶりも目に余る。それでも今のままでは、大崎会長は岡本社長を切れないのではないか。

大崎会長は残しても、岡本社長は切らんとあかん。社員や芸人の間ではそういう声が上がっている。

大崎会長と親しいといわれる菅義偉官房長官が、岡本を切れとアドバイスすれば切るかもしれないが、今のところそういう助言をする人間はいないだろう。吉本の騒動はいったん治まったかに見えるが、このまま岡本体制が続くようなら、かなりの社員や芸人が辞めていくのではないか」

■吉本を実質的に率いているのは松本人志だと知らしめた

電通との提携会社はYDクリエーションではないか。代表取締役社長は、岡本昭彦、代表取締役副社長に吉崎圭一(電通執行役員)、出資比率は50%ずつ。映像およびデジタル・コンテンツの企画・プロデュース・制作・販売をやるとして2015年に設立した。吉本の芸人で芥川賞作家の又吉直樹の『火花』などを製作している。

次に松本一強問題。今回の騒動で吉本を実質的に率いているのは松本だということを天下に知らしめた。宮迫と田村亮の謝罪会見を知るとすぐに大崎会長と面談して、岡本社長の会見を実現させた。

自分が出ているテレビ番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、岡本が会見をすると明かし、岡本もビデオで出演し、そのことを表明した。

結果的には岡本のどうしようもない会見で、吉本という企業のガバナンスが問われることになったが、松本にとっては大崎さえ守ればいいという腹積もりがあったのではないか。

■「松っちゃんが社長みたいな感じしない?」

和田アキ子が8月10日のニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいい加減に1000回」でこういったという。

「よく分からないけど、なんやかんや言うて、ダウンタウンの松っちゃんが社長みたいな感じしない? 彼を通すと全部、会長とか社長と話せたり。元マネージャーだったから普通のため口でしゃべれるかもね」(スポーツ報知8月10日12時32分より)

和田は、「私はホリプロにいてよかった」ともいったそうである。

ダウンタウンのマネージャーだった人間が吉本で出世していくというのは有名だが、中田カウスといい、松本といい、一芸人にいいようにされるという伝統が、吉本には色濃く残っているようだ。

一説には、松本の番組の同じ時間帯には、他局に吉本の芸人を出さないよう配慮するといわれているそうだ。

■「みんな辞めないとなりゃこんな茶番はない」

松本とは一線を画しているらしい加藤浩次は、今の体制が続くのであれば「吉本を辞める」と、「スッキリ」(日テレ系)ではっきり宣言した。

だが、「経営アドバイザリー委員会」が、芸人とエージェント契約を結ぶという案を持ち出すと、この契約の詳細もわからないのに、それなら僕は残ると「スッキリ」でいい出したのである。なんじゃそれは?

先のポストで、ビートたけしは加藤についてもこう語っている。

「本当に吉本を辞めたら加藤(浩次)は男を上げるよ。『元SMAPの3人のテレビ出演に圧力があったんじゃないか』ってことで、公正取引委員会がジャニーズ事務所を注意したなんて話が出たばっかりだし、吉本を辞めても『スッキリ』をすぐ切られるみたいなことはなさそうだしね。

でも、結局辞めなきゃ一番カッコ悪い。『視聴率上げたかっただけじゃないの』なんて悪口言われても仕方ないよ。こういうふうにケツまくるときは、中途半端じゃ絶対ダメだ。

加藤は昔、“狂犬”なんて呼ばれてたんだって? 本当にそうか、ポーズなのか、世間はみんな見てると思うぜ。

加藤もそうだし、これで宮迫も亮もみんな辞めないとなりゃこんな茶番はない。『反社と付き合ってゴメンナサイ』ってのもポーズだけだったってことだ。

この一件は処理を間違うと、吉本といえどちょっと危ないぞ。松本が社内に自分主導の新しい部署を作ればいい、なんて言ってるみたいだけど、そんなの大崎会長の下にいるマネージャーを何人か連れてきて、そいつらに任せて終わりだよ。それじゃあ何も変わらないだろうね」

■吉本のトップたちは沈黙したまま、宮迫は生殺し状態

事態はたけしのいう通りになってきた。吉本のトップたちは沈黙したまま、宮迫はボランティアをしながら『週刊文春』(8/15・22号)のインタビューに「明石家さんまのところへいく」と話しているが、生殺し状態である。

それなのに、詐欺集団の忘年会に出た11人の芸人たちを、何の説明もなく突然、謹慎を解除してしまう。

吉本という企業にはコンプライアンスという言葉はよく出てくるが、アカウンタビリティ(説明責任)という言葉はないようである。

■「経営アドバイザリー委員会」のトップは吉本興業所属の人間

最後に「経営アドバイザリー委員会」に触れよう。これは闇営業問題に端を発する諸問題の改善に向けて助言・アドバイスを行う機関として「吉本側からいい出した」ものである。不祥事が起きたときに第三者委員会をつくって、こうした問題がなぜ起きたのかを検証するという趣旨の委員会ではない。

こんなものをつくる前に、第三者委員会を設置すべきだと考えるが、そんなものをつくって、さらなる闇が出てきたら困るからだと思われても致し方あるまい。

8月8日に座長を務める川上和久・国際医療福祉大学教授が会見を行った。私は、ペラペラとよくしゃべる芸人のような人間だなと、テレビを見ていて思った。

さして目新しいこともなく、所属芸人たちと「共同確認書」を書面でかわすという以外に、芸人が望むなら「専属マネージメント契約」か「エージェント契約」を選べるようにするということを発表しただけであった。

この川上なる人物について東国原英夫がツイッターで、「川上和久氏は元々吉本興業所属じゃなかったっけ?」とつぶやいた。

私のところへも読者から、「座長の川上和久氏は吉本興業と所属タレント契約があり、吉本と利害関係のある者を座長にするのは不適格だと思う」という投書が来た。座長就任直前に吉本タレント紹介ページから削除されたという。

■安倍政権にすり寄る大崎会長らしい人選

さらに川上氏はメディア情報操作の専門家だという。著書を調べてみると確かに、『情報操作のトリック その歴史と方法』(講談社現代新書)、『北朝鮮報道 情報操作を見抜く』(光文社新書)などが出ている。『「反日プロパガンダ」の読み解き方 歪められた歴史認識を正すために』(PHP研究所)という安倍首相が喜びそうな本も出している。

『LITERA』(8月14日)は、「吉本興業“改革”の委員会が酷い! 自民党に護憲派攻撃を指南した学者、裏金隠蔽に加担の検察警察幹部、三浦瑠麗…」として、こう書いている。

「川上氏といえば、政治心理学者という肩書を持つが、『改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会』に八木秀次や加計孝太郎とともに名を連ね、育鵬社の『公民教科書編集会議』座長も務める、安倍政権の極右仲間。

しかも川上氏は、昨年12月、自民党憲法改正推進本部の会合に招かれ、『憲法改正国民投票の最大の壁とは』というテーマでヒアリングに応じた際、投票に向けて改憲派も反対派を敵と位置付け、名指しで批判するなどネガティブキャンペーンが必要だと説いたという」

これが事実なら、安倍政権にすり寄る大崎会長らしい人選というべきだろう。

■芸人を消耗品のようにこき使い、パワハラで社員も脅す

ここでも指摘しているが、「エージェント契約」というのは、アメリカの俳優や芸人、作家たちがやっている契約形態だが、「経費もタレントの自己負担、不祥事を起こしたときもすべてタレントの自己責任となる」(LITERA)のである。

「エージェント契約の場合、吉本が本気でサポートしてくれるのか、という問題もある。現状でも、タレントに任せきりという傾向の強い吉本のこと、エージェント契約のタレントのために熱心に仕事を取ってきたり、ギャラ交渉をしたりするとはとても思えない。結局、タレントはテレビで仕事をするためのみかじめ料として、エージェント料を吉本にピンハネされているだけ、ということになりかねない」(同)

大崎・岡本は、宮迫を追い出して明石家さんま預かりにし、うるさい加藤浩次にはエージェント契約という餌を与えて黙らせ、改革は完了しましたとするつもりなのであろう。

そうなれば、芸人を消耗品のようにこき使い、パワハラで社員も脅す「吉本残酷物語」が“再上映”されるだけではないのか。

■「吉本のドン」である松本人志の真価が問われている

最後に、朝日新聞(8月16日付)で、「芸人も労働組合を作るべきだ」と訴えている労働法が専門の佐々木亮弁護士の言葉を紹介しておきたい。

「本人(吉本の芸人=筆者注)、契約する事務所、労務を提供する相手のテレビ局といった三面関係があるので派遣労働者に近い立場とも言えるかもしれません」として、芸人たちもプロ野球の「日本プロ野球選手会」のような労働組合をつくれと語る。それには、

「芸人自身、しかもそれなりに力のある方が声をあげて作らなければいけないと思います。例えば、ギャラの配分一つを取っても『どれくらいの配分がいいのか』は当事者しかわからない部分もある。そうしたものに影響を与えるには、それなりに力を持った人たちの発言力が欠かせません」

松本人志よ、吉本の真の改革を目指すなら、ドンといわれるあんたが動かなくては、改革はお題目のまま終わってしまう。吉本の問題点はほぼ出そろった今、松本の芸人としてはもちろん、人間としての真価も問われているはずだ。(文中敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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