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悪気なく相手を不快にして傷つける人の共通点

プレジデントオンライン / 2019年11月3日 11時15分

守屋智敬氏

■周囲のヤル気そぐリーダーの無意識な思い込み

「アンコンシャス・バイアス」―。聞き慣れない言葉だが、米グーグルが人材育成・開発に導入したことで、いま世界中で注目されている。「無意識の思い込み」「無意識の偏ったものの見方」という意味で、年齢や性別、学歴、国籍などに基づき、相手に対し何らかの決めつけや思い込みをすることを指す。本人に悪気はない一方で、相手を不快にしたり、傷つける可能性がある。

「たとえば子育て中の女性メンバーに対して、リーダーがハードな仕事は任せないように配慮するとします。しかし、それに感謝する人がいる半面、キャリアアップや成長を望むメンバーは落胆し、ヤル気を失うかもしれないのです」

こう話すのは著者の守屋智敬氏。アンコンシャス・バイアスの正体は「自己防衛心」で、無意識に自分は正しい、悪くないという都合のよい解釈をすることで起きる。人それぞれに解釈が違うため認識にズレが生じ、それが人間関係をおかしくする。

守屋智敬『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない』(かんき出版)

「アンコンシャス・バイアスは誰にでもあり、それ自体は問題ないのですが、大事なのはそれに気づいて行動を改めること。つまり『自己認知力』を高め、自分の言動を常に疑うことが、特に組織のリーダーには求められます」

本書はアンコンシャス・バイアスに気づき、対処するための処方せんを提示しているリーダー向けのマネジメント本だが、それにとどまらない。

「アンコンシャス・バイアスは、家族や友人という身近な人ほど影響が強く出ます。相手にこうなってほしいという期待が強く、それが決めつけや押しつけにつながり関係が悪くなります。多くの人に読んでいただき、よりよい人間関係づくりに役立てていただけたら」と守屋氏は話す。

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守屋智敬
1970年、大阪府生まれ。2015年モリヤコンサルティングを設立。アンコンシャス・バイアス研修の受講者は5万人超に達している。

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(ジャーナリスト 田之上 信 撮影=加々美義人)

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