1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

冠婚葬祭で揉めない「いとこLINE」のすごい威力

プレジデントオンライン / 2019年11月12日 15時15分

■いとこLINEが威力を発揮

冠婚葬祭では、お祝い金や香典の金額が批判の対象になりがちです。特に親戚同士では、皆より金額が低ければ「稼いでいるくせに」、高ければ「地位のある人は違う」などと嫉妬交じりの言葉が聞こえてくることもあるでしょう。

これを防ぐ方法は事前のルールづくりしかありません。あらかじめ親戚同士で、香典ならいくら、結婚祝いならいくらというように「親戚ルール」を決めておくのです。

私の場合は母方のいとこが10人ぐらいいるので、全員参加のLINEグループ=「いとこLINE」をつくり、冠婚葬祭のことはそこで相談し合っています。例えばお葬式では、会場でキャッシュのやり取りはしないと決めました。香典も香典返しもお供えもすべて「なし」にして、全員が同じ金額の生花だけを贈るというルールにしたのです。

香典を渡すと、遺族に香典返しの手間をかけることになりますが、会場を飾ったり棺に入れたりする生花は多いほどいいものです。

生花に包まれた温かい雰囲気の中で故人を送り出せますし、参列者にも「いいお葬式だった」と感じてもらえるのではないかと、いとこ全員で意見が一致しました。生花の額も、LINE上で互いに無理のない金額を言い合ったうえで全員一律にしました。

■「いとこLINE」で相談し合ってルール化

これはお祝い事でも同じです。子どもが生まれたら1万円、結婚は初めてならお祝い金を贈るけれど2回目なら贈らない(笑)など、全部「いとこLINE」で相談し合ってルール化しました。贈り方も、それぞれが本人に振り込むという至極手軽な方法に落ち着いています。

さらに、この「いとこLINE」にも利用ルールがあります。それは、皆に関わる相談では個別LINEは使わないこと。誰かが知らない間に金額が決まったりしたら、それこそ不満や嫉妬の原因になってしまうからです。

ルールづくりは、全員が参加できる場でフラットに話し合い、決定までのプロセスもすべて共有することが大事。この作戦のおかげか、これまでいとこたちの間で不満や嫉妬などの問題が起こったことはありません。

金額に迷ったらLINEで相談すればいいだけ。ほかの人はどのぐらい出すのか、何を贈るのかなど、変な探り合いをしなくて済むので気が楽ですね。

【対策】「香典・お返しなし」の事前ルールで平準化

----------

井戸 美枝(いど・みえ)
経済エッセイスト
複雑なお金に関わる動きを簡単に読み解くことに定評がある。関西大学卒業。社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーなど多方面で活躍。『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』など著書多数。

----------

(経済エッセイスト 井戸 美枝 構成=辻村洋子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください