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上司が自分をえこ贔屓"周囲の嫉妬"撃退する法

プレジデントオンライン / 2019年11月21日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fizkes

■上司が自分をえこひいき

どこの企業でも、社員の能力には個人差があります。そうしたなかで仕事のできる社員が、職場の上司に目をかけられ、可愛がられるというのはある意味、当たり前のことなんだと私は思いますよ。

ところが、困ったことに、そう一筋縄ではいかないのが人間の心理なんですね。上司に可愛がってもらえない社員は、自分の無能ぶりを棚に上げ、仕事のできる社員を妬んで、「ちぇっ、つまらねえな。なんであいつばかり、えこひいきされるんだ」と、鬱屈した気持ちを頭のなかで膨らませていきます。そして、揚げ句の果てには足を引っ張ろうと、変なちゃちゃを入れたりするんですね。

えっ、若手社員であるあなたも、「君は仕事ができる」と上司に見込まれ、新規事業のチームリーダーに抜擢されたんだけれども、「いつも課長からえこひいきされているからで、実力不足だ」などと、陰で悪い評判を同期から流されているんですって? そして、せっかくの新規事業の立ち上げにも非協力的な態度を示されて困っているんですか。勤め人の皆さんも、何かと大変なんですね。

まず大切なのは、あなたには非がないので、自分を責めたり、卑下したりする必要がまったくないことを自覚することです。周囲の嫉妬に耐えかねて、気分が落ち込んだり、出社できなくなったという話を聞きます。それでは、相手の嫉妬に負けたも同然で、相手が喜ぶだけなんですよ。

そうしたときは開き直って、「何か文句があるなら、こっちと同じレベルまで上がってきたらどうだ」と宣言しましょう。私の師匠の立川談志は、「嫉妬とは、己で努力せずに、相手を攻撃することで自分のレベルまで引きずり下ろそうとすること」という定義をしています。自らレベルを下げたりしてはいけません。

■談志が目覚めた志ん朝の一言

実は、そういう談志も、後輩の古今亭志ん朝に真打昇進で先を越されたときに、カッときて「辞退しろ」と迫ったことがあったのです。すると志ん朝は、「兄さん、真打になるのは自分の実力だと思いますよ」と言い返しました。それから談志は、自らの落語に磨きをかけることに専念しました。そして「志ん朝が追えない世界を築こう」という気概のもと、落語の定義付けをやってのけたのです。

要は、職場のなかでも見る人は見ていますから、いままでどおり胸を張って、真面目に仕事に取り組んでいればいいんです。けれども、同僚の嫉妬を受けていれば、ストレスも溜まるでしょうね。そんな場合は、落語でお馴染みの「与太郎」を見習って、何でも腹蔵なく、悩みを打ち明けられる相手を見つけましょう。気分がスッキリするし、あなたの味方も増えるかもしれませんよ。

それと、私は、趣味でウエートトレーニングにはまっているんですが、アドレナリンの分泌を促して脳を覚醒させることでストレスの発散になるし、腕力がつけば「いざとなったら、嫌がらせをしている連中をぶっ飛ばせるな」といった具合に自信もつくのでお勧めです。

【対策】「同レベルまで上がってこい」と開き直る

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立川 談慶(たてかわ・だんけい)
立川流真打・落語家
1965年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ワコール勤務を経て、91年立川談志に入門。2000年二つ目昇進。05年真打昇進。著書に『大事なことはすべて立川談志に教わった』など。

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(立川流真打・落語家 立川 談慶 構成=野澤正毅)

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