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「同窓会で自分が出世頭」のときの絶対NG言動

プレジデントオンライン / 2020年1月7日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ViewApart

■なぜ歳をとると同窓会が増えるのか

同窓会は、30代の頃には4~5年に1度、40代では2年に1度、50代になるとほぼ毎年と開催も参加する機会も増えてきます。

同窓会に参加すると昔の話を思い出して楽しめるのはもちろんですが、自分は元々どんな人間だったかを再確認し、現在の自分の立ち位置を振り返ることにも役立ちます。

とはいえ東レに勤めていた頃は、仕事はもちろん家事や子育て、妻の看病もしなければいけませんでしたので、誘われたからといってすべての同窓会に参加できるわけではありません。そこで、参加する同窓会は選択と集中をしています。

私は秋田の出身で、幼稚園から中学まで大学付属の一貫校に通っていました。ですので、ほかの同窓会に比べると、気心の知れた中学の同窓会を優先して参加するようにしています。

同窓会で自分が出世頭のときどう振る舞うべきか、という問いに対しては、「その場のみんなをリスペクトする」というのが私の一番の答えです。

いくら気心が知れた仲間とはいっても、年齢を重ねてくると誰もが少なからずコンプレックスを持っているものです。都会へ行きたくても行けなかった人や、1度都会に出たのに故郷に戻った人。事業で成功した人もいれば、失敗して再起に懸けている人もいる。家族に関しても触れられたくない問題も抱えているかもしれない。

■皆がそれぞれ社会の中で頑張ってきたことを尊重する

だからこそ、その人を傷つけないよう配慮するのは、同窓会に参加するときの最低限のマナーです。大事なことは、皆がそれぞれ社会の中で頑張ってきたことを尊重することではないでしょうか。

私は大学から東京に行き、県外でずっと過ごしてきて、メーカーのサラリーマンを経て、本を書くようになりました。普通のサラリーマンとは、少し違った経験を経てきたので、面白がってくれるのか、秋田で同窓会があると幹事が私のスケジュールを聞いてくれ、それから日程が決まることが多くなりました。

時には、私が帰省するタイミングに合わせて開催してくれることもあり、そのときにはあまりにみんなに申し訳ないので、3万円を会費として払い、会計の足しにしてもらうようになりました。最後にみんなの前で払うというと角が立つ可能性があるので、最初にこっそりと幹事に渡すようにしています。これは自分に配慮してくれた皆への感謝の気持ちです。お金ですべてが伝わるとは思いませんが、次に開催されるときも気兼ねなく調整してくれるようになるのです。

同窓会では、この歳になっても昔の成績で序列が決まることがあります。挨拶の順番とか、仕切り役の人選とか。私はこのやり方はどうも好きになれません。昔は勉強ができなかったけれど、会社の社長になって成功した人もいる。もちろん逆もあります。「男子、三日会わざれば刮目してみるべし」という言葉もある。みんながそれぞれの立場で頑張ってきて、いい歳になってきたので、リスペクトし合えばいい。それが正しい振る舞い方かと思います。

【対策】会費の払い方で周りの態度が変わる

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佐々木 常夫(ささき・つねお)
佐々木マネージメント・リサーチ代表
1944年、秋田県生まれ。69年東京大学経済学部卒業後、東レに入社。2001年取締役、03年東レ経営研究所社長。10年に独立。著書に『そうか、君は課長になったのか。』『働く君に贈る25の言葉』(ともにWAVE出版)など。

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(佐々木マネージメント・リサーチ代表 佐々木 常夫 構成=間杉俊彦)

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