1週間から行ける「プチ留学」の中身と効果は
プレジデントオンライン / 2020年1月5日 6時15分
■1週間、1日8~10コマのマンツーマンレッスン
「欧米より費用が安い」「マンツーマンで集中的に英語が学べる」など、ビジネスパーソンの短期留学先として人気が定着しているフィリピンのセブ島。
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今回、お邪魔したのはフィリピン最大規模の英会話学校である「QQEnglish-ITパーク校」。フィリピン人の講師とのマンツーマンレッスン6コマ+グループレッスン2コマ=1日8コマのレッスンの「スタンダードプラン」を月曜日から金曜日までの5日間、受講することになった。希望すれば、夜のグループレッスンも2コマ受けられる。
1コマ50分のレッスンを1日8~10コマ、これが毎日行われるというから、セブ島留学が「英語のビリーズブートキャンプ」と言われるのもうなずける。果たして脱落せずに、最後までやり切れるかどうか……。
入学時のレベルチェックテストの結果に関係なく、すべての生徒が同じ時間割だが、レベルによって授業の内容が異なる。講師は授業ごとの担当制。授業が8コマあれば、8人の講師に教わることになる。
フィリピン人の英語は、なまりがあるのでは? そんな声を聞くこともあるが、フィリピンでは、英語は公用語として小学校から教えられているので、発音は美しい。そのうえQQEnglishの先生は、すべて国際資格TESOL(※)を取得しているから教え方も折り紙つき。こちらの言いたいことを常にくみ取ってくれるため、その通じ具合にはちょっと感動する。
「多くの日本人が話すことに苦労していますが、“カランメソッド”は、そういったニーズにこたえるスピーキングに特化したメソッドです」と話すのは代表の藤岡頼光さん。
※TESOL:英語以外の言語を母国語とする人々向けに英語を教えるための資格のひとつ。
カランメソッドとは、50年前にイギリスのカラン氏が開発したプラクティス。具体的には講師が「Whatis this? What is this?」と2回質問を投げかけ、生徒が、「It's apen」とフルセンテンスで答える。これを徹底的に反復することで、英語脳をつくっていくのだ。カランメソッドを80時間行うと、TOEICのスコアが平均110点上がったという実験結果もある。
マンツーマンレッスンのよさは、オリジナルテキストで学ぶ文法や映像を見ながら質疑応答するリーディングなど、ほかの授業でも発揮される。何といってもほかの人の目がないので、間違いを恐れずにどんどん発言できるし、わからないことがあればその場で質問できる。そういったレッスンを積むうちに、グループレッスンでも物おじせずに発言できるようになるのだ。
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■徐々に英語を英語のまま聞き取れるように
そんなふうに毎日8コマのレッスンをこなして、果たして1週間でどれぐらい力がつくのか。「英語を聞き取れるようになったという声が多い」と藤岡さんが語るように、個人的にも留学前に比べて、英語を英語のまま聞き取れるようになったと感じた。最後のテストのスコアもわずかながらアップしていたが、何よりもアップしたのは、英語学習に対するモチベーション。QQEnglishの場合、オンラインレッスンもあるので、帰国してからも現地で受けたカリキュラムをそのまま引き継げば、さらに英語力を伸ばせる可能性が高い。QQEnglishにリピーターが多いのは、留学→オンライン→留学、と繰り返すパターンが多いからだそう。
日本から直行便で約5時間、時差1時間とはいえ、セブ島は南国。年間の平均気温は27~30℃というから、基本的に蒸し暑い。水や食べ物、トイレの様式も違う。体が慣れるまでに時間がかかるので、1週間以上滞在するのが理想的。QQEnglishには、さまざまな滞在先の選択肢があるが、やはり1人部屋のほうが、ストレスがなく疲れもとれておすすめだ。
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QQEnglish セブ島留学「スタンダードプラン」
(フリーライター 池田 純子 写真=iStock.com 撮影=池田純子)
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