IoTサービス100社連合は東芝の"生き残り策"だ
プレジデントオンライン / 2020年1月18日 11時15分
■異業種の知恵を結集
東芝が主導し、約100社の日本企業がIoTサービスの共同開発に関する連合を結成する。IoTとは、家電をはじめとする様々なモノがインターネットに接続され、画期的な新サービスが生まれるという次世代技術。エアコンの稼働状況から、単身高齢者の異変を察知できる見守りサービスがその一例である。
ただ、これまでの開発は各社独自のもので、異なる規格が乱立。連合を組めば共通規格で異なるメーカーの機器を組み合わせられ、汎用性が高まる。また、共同開発ならシステム構築などをゼロベースから進める必要もなく、実用化も早まる。
東芝は2019年度中に一般社団法人を設立し、自社のIoTシステムを公開、内外の企業や大学、個人が開発に関与できるようにする。京セラやKDDI、ソフトバンク、デンソー、東京ガスなどが参加の意向だが、技術系雑誌で長い取材経験を持つジャーナリストの伊藤元昭氏はこう語る。
「IoTシステムの構築には異業種の知恵の結集が不可欠。応用分野が雑多で、実現手段も多様だからだ。その意味から、東芝の取り組みは正しい。ただし、日本電気や富士通などの直接の競合先は参加しておらず、生き残りを図る東芝による東芝のための連合という意味合いが強い」
要は、オールジャパンの「ワンチーム」とはなっていないわけだ。
----------
金融ジャーナリスト
出版社勤務等を経て1995年に独立し、金融経済の分野を専門に執筆活動を続ける。著書に『「株式新聞」のスゴイ読み方』(廣済堂出版)。
----------
(金融ジャーナリスト 大西 洋平 写真=時事通信フォト)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
なぜ、JR東は「銀行化」するのか? 運賃4割引きなど、破格の特典も懐が痛まないワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月30日 10時20分
-
国土交通省 中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)に採択されました
PR TIMES / 2024年4月25日 18時45分
-
ナレッジクリエーションテクノロジーとリッケイ、世界に向け更なる事業拡大を目指し、合弁会社RIKCTを設立
共同通信PRワイヤー / 2024年4月23日 9時0分
-
【東芝デジタルソリューションズ】ABLICと東芝デジタルソリューションズ、「ifLink®プラットフォーム」を活用した新たな巡回検知型漏水検知ソリューションの提供を開始
Digital PR Platform / 2024年4月16日 15時41分
-
ミーク、TISインテックグループのTISと資本提携
PR TIMES / 2024年4月12日 13時15分
ランキング
-
1トヨタの営業利益5兆3529億円、日本企業で過去最高…最終利益も倍増し初の4兆円超
読売新聞 / 2024年5月8日 14時25分
-
2損保大手、火災保険料引き上げ=10月に10%、災害激甚化で
時事通信 / 2024年5月8日 17時54分
-
3訪日客数が過去最高 インバウンド需要は?
食品新聞 / 2024年5月8日 10時41分
-
4一時1ドル160円から乱高下 為替介入2日で8兆円規模か【Bizスクエア】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月8日 6時30分
-
5物価の優等生『もやし』生産者はようやく少しずつ値上げ…しかし消費減で悲鳴「このままでは生産者がみんな廃業してしまう」
MBSニュース / 2024年5月8日 19時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください