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女性後継者のファミリービジネスマネジメント

プレジデントオンライン / 2019年12月29日 9時15分

ホッピービバレッジ 代表取締役社長 石渡美奈さん 1968年生まれ。立教大学卒業後、日清製粉(現・日清製粉グループ本社)に入社。退社後、広告代理店に勤務し、97年ホッピービバレッジに入社。広報宣伝、副社長を経て2010年に3代目社長に就任。(撮影=徳山喜行)

近年、オーナー企業の後継者に女性が選ばれるケースが増えています。そこでプレジデントウーマンでは、跡取り娘としてホッピービバレッジを引き継いだ石渡美奈社長による講演会を開催。古参幹部にどう接するべきか、外部人脈の引き継ぎ方や築き方は──。女性後継者のための事業承継のヒントが満載です。
撮影=徳山喜行

■悩んだからこそ見えてきた事業承継「7つの肝」

女性後継者たちはどんなことに悩み、どんな壁を乗り越えてきたのでしょうか。先輩の話を聞き、同じ立場の女性と交流する機会をつくることで、課題解決の力になれたら──。

プレジデントウーマンでは、そんな思いから11月9日に女性後継者・経営者のためのイベントを開催しました。当日は、すでに経営者の立場にある人、これから事業を継ぐ予定の人など約40名が参加。遠方から駆けつけた参加者も多く、このテーマへの関心の高さがうかがえました。

最初に木下明子編集長から挨拶があり、続いて石渡社長による講演がスタート。ホッピービバレッジの3代目として、見事に事業を成長させてきた石渡社長ですが、就任直後はさまざまな問題に悩まされたと言います。

撮影=徳山喜行

「同族企業ならではの事象や古参幹部からの反発など、多くの壁を乗り越え、今も沢山の課題に取り組んでいます。私自身、まだ成長途中ではありますが、今日はこれまでの体験から得た“事業承継の肝”を皆さんにお伝えしたいと思います」

そう言って伝授してくれたのは、次の7つの「肝」でした。

■7つの「肝」

①経営者としての覚悟を持つ
②何事も実践して初めてわかる
③承継前の経験がものをいう
④古参幹部と無理にうまくやろうとしない
⑤自分なりの主戦略を持つ
⑥仲間をつくる
⑦事業承継に終わりはない

■具体的な回答が悩み解決のヒントに

石渡社長は承継前の7年間、先代の父親の下で経営実務をほぼ体験させてもらったそう。おかげで人脈もでき、今になって③の重要性を実感しているそうです。また、石渡社長にとっての⑤は人財育成であり、自ら発案した新卒採用を、今もずっと続けているのだとか。「社員の成長が私の支えになっている」という言葉に、参加者も大きくうなずいていました。

講演後の質疑応答では、社外人脈の築き方や受け継ぐべき事柄の判断法といった質問が出ました。石渡社長の回答はどれも具体的で、皆、悩みへの解決策をしっかりつかんだ様子でした。

「今、日本には約400万の会社があるそうです。私たちはその400万分の1に奇跡的に選ばれた身。幸せなことと受け止めて、人のため社会のため尽くしていきましょう」

最後に石渡社長がこう語りかけると、会場からは大きな拍手が。経験と実績を備えた先輩の言葉は、皆の胸に強く響いたようでした。

撮影=徳山喜行
撮影=徳山喜行
イベントには大勢の女性後継者が参加。講演後の質疑応答では、さまざまな悩みも語られました。(撮影=徳山喜行)
撮影=徳山喜行
撮影=徳山喜行
撮影=徳山喜行
撮影=徳山喜行
撮影=徳山喜行
懇親会にはホッピーキャラバン隊が登場。ホッピーや「赤坂ビール ルビンロート」などが振る舞われました。(撮影=徳山喜行)

(プレジデント ウーマン編集部 文=辻村洋子)

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