なぜシミ治療は春までにやっておくべきなのか
プレジデントオンライン / 2020年1月31日 13時15分
■各レーザー治療には、受けるにふさわしい時期がある
まず、この時期に受けておきたい施術には2つのタイプがある。
1.春夏になると、リスクが高まったり、効果が薄れる施術
2.春夏の肌のトラブルを軽くするための、予防的な施術
「1のタイプは、簡単にいうと“かさぶた”ができるような施術で、主にシミやホクロを除去するものです。代表的な施術は1回でシミを除去する“ルビーレーザー”や、ホクロやイボを取る“炭酸ガスレーザー”、毛穴やアンチエイジングに使われる“フラクショナル”タイプのレーザーですね」(本田先生)
その理由のひとつが紫外線量。気象庁が発表しているUVインデックスの月別累年平均値を見ると、10月から2月までは弱い、もしくは中程度でも比較的低い数値となっている。そして3~9月になると中程度~強いで推移するようになる。
![日最大UVインデックス(解析値)の月間累計平均値(東京)](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/b/4/670/img_b438e2f21aad76cf8b6c9f1198f669bd187380.jpg)
「先ほど挙げたメニューは、施術後一時的に肌のバリア機能が低下します。そこに紫外線が当たると、メラノサイトが活性化されて、炎症後色素沈着という、違うシミになりやすいんです。元のシミよりも濃くなるリスクもあります」
肌の状態にも注意が必要。乾燥していたり、拭き取りやゴマージュなどで肌表面が乱れている人は色素沈着が起きやすいという。それこそ春は寒暖差や、花粉などで肌が乾燥したり、荒れていることも多い。
「そのため、スキンケア指導や内服薬の処方も併せて行うことがほとんどですね」
もうひとつが皮膚温度の上昇。気温が暖かくなるほどに、肌表面の温度が上がっていくため、ヤケドのリスクが高まるという。
「水泡になってしまう危険もありますので、その人の肌の状態にもよりますが、出力を変えたり、ヤケドが起きにくい深さに設定を変えることもあります。ベストな設定で施術ができないのは非効率になるということも、今受けておきたい理由のひとつです」
同じ金額を払うのならば、より効率のよい時期に行うのが賢い判断といえるだろう。
■手軽そうなフォトフェイシャル、はじめて受けるならいつがベスト?
![](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/0/a/670/img_0af9de9f4f01937c0c6391f8ca77141b349231.jpg)
広範囲のシミに効果的と人気を集める“フォトフェイシャル”も、初めて受ける人は冬のうちに受けておいたほうがいいとも言う。
「フォトフェイシャルは1回受けただけでは、深部のメラニンまで届きません。最初は表皮に近いメラニンがターゲットとなり、かさぶたになりやすいのですが、回数を重ねるほどに深部のメラニンまで届くようになって、かさぶたになりにくくなる。つまり1回目が1番かさぶたになりやすいんです。夏も継続的にシミ対策をしたいという人は、1回目は冬のうちに受けておくと、夏も継続的に施術が可能です」
タカミクリニックではリスク回避のため、日焼けや普段のお手入れ方法などを細かく問診するだけでなく、フォトフェイシャルの前でも、肌表面の温度を測って、その人に最も効果的な波長やパルス、エネルギーを微調整していく。
![](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/670/img_2a29b494996b62658a97e529a8f753b9239182.jpg)
「顔全体に照射できて、痛みがほとんどなく、ダウンタイムも少ないことから初心者にも人気のフォトフェイシャルですが、実はヤケドなどのトラブル症例が多く報告されている施術でもあるんです。レーザーよりはマイルドですが、それでもリゾートやゴルフなどで日焼けをした人は避けたほうがいいでしょう。それでもやりたいとおっしゃる患者様には、当院ではリスクを考えて、やはり深度などの設定を変えるようにしています」
そして、2のタイプは、春夏の肌のベースづくりとして受けておくといい施術。本田先生のおすすめは、小顔やたるみをケアする“HIFU”だ。
「HIFUは肌表面から筋膜まで照射の深度を変えることができるのですが、表面に当てるとコラーゲンの生成が促進されるんです。コラーゲンを活性化させておくと、夏の日焼けでメラニンがつくられても、スムーズに代謝できるので、シミになるリスクを防げます。効果は2~3カ月続きますから、4月、5月あたりまでに受けておくといいでしょう」
「当院のスタッフも夏に激しい施術をする人はほとんどいませんね」と語る本田先生。お手入れしないままに春夏を迎えてしまったら、次は紫外線量が少なくなる10月以降がベストシーズンだそう。
やっておけばよかった! と後悔しないように、夏までを見据えて、計画的にスケジュールを立てておきたい。
![](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/f/d/250/img_fd8da48787ddb42d1209527fccaf9e00175560.jpg)
教えてくれた人
本田えり先生(タカミクリニック)
美容皮膚科タカミクリニック
東京都港区南青山3-18-20 モンテプラザ2F・3F・4F
電話 03-5414-6000(初診)
電話受付時間10:00~20:00 ※完全予約制
ホームページ
「タカミ式フォトフェイシャル」顔全体2万8000円(初回限定)、1回4万4000円、3回コース11万8800円、5回コース17万6000円 *すべて税込み
(林田 順子 写真=iStock.com)
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