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「黒や紺ばかり着ている人」が野暮ったく見える理由

プレジデントオンライン / 2020年2月27日 15時15分

写真=梶田真矢(STUDIO e7)

仕事で着る服を買う際、黒や紺ばかりを選んではいないだろうか。スタイリストの中川恭子さんは「この2色は垢抜けない印象を与える。ビジネス服で最強の色は、ずばりベージュ色です」という。なぜなのか——。

※本稿は、中川恭子『きれいめ、カジュアル、モードが全部できるようになる』(日経BP)の一部を再編集したものです。

■黒色は「怖い」「強い」というイメージを与える

ビジネス服を、最も垢抜けさせない色は、「黒」と「ネイビー」です。というのが、黒やネイビーは制服を思い出せる要素が強く、どうしても「無難」や「垢抜けない」印象を持つ色です。特に黒は強い色なので「怖い」「強い」というイメージを出してしまい、実は年齢を重ねれば重ねるほど、注意が必要な色です。全身黒の人がたまにいますが、すごく怖いです。

ビジネス服に欠かせないのが、まず清潔感です。清潔感は「色味」で出ます。

いちばん清潔感があるのは白です。だから、ざっくりと「白に近い色や白が多く混じっている色を使うと清潔感が出る」と覚えておきましょう。

ただ、ここには注意点があって、「白」というのも黒くらいはっきりした強い色なので、この色だけをいつもメインで着るのはおすすめしません。主張が強すぎて、目立ちます。もちろん、目立ちたい日にはいいのですが、黙っていても好感度が高い色があります。

ビジネス服での最強の色はベージュです。ベージュは、白が多く混じっている上に、やさしさを持つ色です。ビジネスでよく着る色と言えば、黒やネイビーですが、そこをベージュに変えてみましょう。

そこを、やさしさも持つベージュにすれば、やさしい上に、おしゃれ感も足せます。清潔感がある明るい色で、かつやさしさも兼ね備える最強の色です。

また、男性にとっても、ベージュの意味は同じです。穏やかで友好的な色です。特にチームワークが必要なときなどにおすすめ。パンツやニットやジャケット、ブルゾンなどで取り入れましょう。

■ぽっこりお腹が心配な人もウエストインするべき理由

ビジネス服に必要なのは、「緊張感」
写真=中村彰男

また、色味だけではありません。おしゃれにとって、「シルエット」もとても大切です。ビジネス服を垢抜けさせるために必要なシルエットも覚えましょう。

まず、ビジネス服に必要なのは、「緊張感」です。

ウエストインをしたり、ぴたっとした服を着たり、ヒールのある靴を履いたり、露出をしたりすると、ぴりっと緊張しませんか?

「緊張感」はおしゃれの素。これがあると、どんなコーデでも急におしゃれになります。

そのために、ビジネス服で最も簡単にできるのが「ウエストインをする」ことです。

ウエストインは、これだけでどんな服も「きれいめ」に見せる、最も簡単にできる方法です。「私はお腹がでているから……」と思う人も、どんな人でも、お尻よりウエストは細いはずですので、必ず細く見えます。むしろ、しない方が全体が大きく、足も短く見えるので、ぜひ一度チャレンジしてみることをおすすめします。おしゃれなシルエットに驚くはずです。「ウエストインってよく言われるよね」と言われますが、本当に威力抜群で、ビジネスシーンでは毎日してください。これだけで、「あの人おしゃれね」という印象がつくはずです。

ちなみに、もし、ウエストインが苦手な人は、カジュアルファッションならしなくて大丈夫ですので、ぜひ休日などにおしゃれなウエストインなしのコーデを楽しんでみましょう。

■最強コーデは「ベージュ同士の組み合わせ」

ベージュをいかに操れるか
写真=梶田真矢(STUDIO e7)

ビジネス服最強の「ベージュ」を選び、ウエストインを心がけること。それだけで、垢抜けた服装ができます。

ベージュは、今流行している色なのもあり、お店にたくさん出ています。ベージュと一言にさまざまな濃さがあり、薄いベージュから、ピンクベージュ、グレージュなど、現代のベージュは花盛りです。

きれいめ最強のコーデは、これら、さまざまなトーンのベージュ同士を組み合わせること。意識するのは濃淡をつけることだけです。いかにベージュで遊べるかがきれいめのおしゃれの秘訣です。たくさんのトーンや服があるので、毎日ベージュだけコーデをしても、同じという印象はつきません。そして、あいまいな色のグラデーションなので、白のグラデより一段上級者に見え、上品でやさしい雰囲気になります。

できれば合わせる小物も、写真のようにキャメルかアイボリーと徹底してベージュにし、別の色は入れないコーデができれば最強です。範囲内の両極の色を小物にすることで締まります。

ベージュならなんでもいいですが、たとえばキャメルに近い濃いものはおしゃれ感が強くなり、薄い白に近いベージュはさわやかでナチュラルになります。フェミニンさを出したいときはピンクベージュを入れると可愛い雰囲気になります。

■この一つを持つだけで突然オシャレになる最強アイテム

ローファーを履くと地味にならない
写真=梶田真矢(STUDIO e7)

ウエストインをして緊張感のあるシルエットをつくり、ベージュを多用してやさしさとおしゃれ感を出した時点で、とてもおしゃれですが、もうひとつ、持っておくとそれだけで垢抜ける靴があります。

それは、ローファーです。

ローファーの履き方は簡単で、いつもならパンプスを履きたいシーンでローファーを履くだけです。それだけでなぜか「おしゃれアンテナがある人」になります。

中川恭子『きれいめ、カジュアル、モードが全部できるようになる』(日経BP)
中川恭子『きれいめ、カジュアル、モードが全部できるようになる』(日経BP)

素足か肌色ストッキングで履いて肌が見えるようにするととてもおしゃれ。靴下を履きたい方は、カジュアルっぽい雰囲気になりますが、黒か茶色の靴下で履くと、とてもおしゃれに見えます。

ローファーの色も、やはり黒よりも茶色を選ぶと、やさしい印象になります。そして、写真のように金属の飾り(ビット)がついているものをおすすめします。ビットがあることで光沢感が足せて緊張感が生まれるからです。タッセルもNGではありませんが、ビットのほうがより使えます。

ちなみに、ビットがついているものは、ワンサイズ大きめのものを買うのをおすすめします。革が伸びても金具は伸びないので、痛くなってしまうことがあるからです。ビットつきのものは、必ず試着をしましょう。

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中川 恭子(なかがわ・きょうこ)
スタイリスト
映画やテレビCMなどで多くのモデル、俳優の衣装を担当する。また、「一般の方のおしゃれも手伝いたい」との思いから、心理学やコーチングを取り入れた独自の理論でパーソナルスタイリングも行う。「変身させる」ことに定評があり、「いつも着ている服と違う服を着てもらう」ことから始まるスタイリングは大人気で、「服が変われば行動が変わり、行動が変われば人生が変わる」をモットーとする。これまで、スタイリングセミナーやイベントを開催し、1000人以上の変身を手掛けてきた。読売新聞に取り上げられるなど、活動の幅を広げている。

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(スタイリスト 中川 恭子)

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