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元コーセー女性取締役85歳「48歳からのイイ男の見た目」

プレジデントオンライン / 2020年4月12日 11時15分

美容研究家・メイクアップアーティスト 小林照子氏

■美意識を磨き若々しく楽しく人生を折り返す

美容というと多くの男性は自分とは無関係だと思いがちである。美容研究家・小林照子氏は、なぜ男性に向けて本を書こうと思ったのか。

「そもそも男性は外見や容姿を気にかけることを“男らしくない”と見なしてよしとしません。若いときは若いだけで魅力的ですが、人はなかなか自分の肉体的な衰えを把握できないものです。私が“男性にも美容が必要”と言うのは、何も“化粧をしなさい”と言っているのではありません。皮膚や髪、眉毛など自分の体の素材を丁寧に扱い清潔にし、身だしなみを大切にしてほしいということなんです」

小林氏は、化粧品会社コーセーで30年以上にわたり美容の研究に携わってきたプロフェッショナル。業界初のパウダリーファンデーションを開発するなど、数々の大ヒット商品を世に送り出してきた。56歳で同社取締役・総合美容研究所所長を退任後、美・ファイン研究所を設立。85歳を迎えたいまなお、ビューティービジネスのプランニングや後進の育成などの第一線に立ち、活動を続ける。

男性向けの美容レッスンも、そのひとつ。受講者の多くは、企業社長をはじめとした一流ビジネスマンだ。

■自信に満ちた表情をつくることができる

「“武士は三年に片頬”という言葉がありますが、男性の中には笑顔を見せるのを憚る人もいます。笑顔を見せると威厳が損なわれ、相手から舐められるというのですが、いまの時代、むしろ笑顔がゼロのほうが仕事に支障をきたすと思います。男性は、顔に立体感とパワーがあるので、美意識を身につければ、自信に満ちた表情をつくることができる。女性よりもはるかにきれいになれますよ」

小林照子『48歳からの「いい男」の条件』(きずな出版)
小林照子『48歳からの「いい男」の条件』(きずな出版)

表情に限らず、人は外見で他人を判断するものだ。本書では、スキンケアの基本や眉毛の手入れの仕方、抜け毛・薄毛対策など、見た目に関するメンテナンス法を詳しく紹介。また、加齢による体臭、口臭、肥満などに対しても具体的なアドバイスを行う。

タイトルにある「48歳」は、キャリアを積んでこれからが本当の人生といってもよい年齢。人生100年時代の折り返し地点でもある。

「男性の実感では48歳という年齢は“自分はまだオジサンではない”という境界線上にあるのではないですか。50歳を超えれば定年後の生活が眼の前にちらつきますが、48歳はまだ抵抗の余地がある。そういう時期に美意識や身だしなみに目覚めてほしいと思っています」

実年齢より年配に見える男性は、人の話に耳を傾けない頑固で融通の利かない人が多いと小林氏は苦笑する。なるほど肝に銘じたい。

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小林照子
美容研究家・メイクアップアーティスト
1935年生まれ。58年小林コーセー(現・コーセー)入社。91年コーセー取締役退任後、美・ファイン研究所を設立。

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(フリーランスライター 篠原 克周 撮影=研壁秀俊)

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