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要約サイトで人気だった「3月のビジネス書」ベスト20

プレジデントオンライン / 2020年4月6日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/SERENA HUS

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、3月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する——。
第1位:『睡眠こそ最強の解決策である』(マシュー・ウォーカー著、桜田直美訳、SBクリエイティブ)
第2位:『問題解決力を高める「推論」の技術』(羽田康祐著、フォレスト出版)
第3位:『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第4位:『わかる社会人基礎力』(島田恭子編著、誠信書房)
第5位:『ピック・スリー』(ランディ・ザッカーバーグ著、三輪美矢子訳、東洋経済新報社)
第6位:『ビジネスを変える100のブルーオーシャン』(日経BP総研編著、日経BP)
第7位:『僕たちは、地味な起業で食っていく。』(田中祐一著、SBクリエイティブ)
第8位:『医者が教える食事2 実践バイブル』(牧田善二著、ダイヤモンド社)
第9位:『D2C』(佐々木康裕著、NewsPicksパブリッシング)
第10位:『究極の歩き方』(アシックス スポーツ工学研究所著、講談社)
第11位:『売上を、減らそう。』(中村朱美著、ライツ社)
第12位:『リーダーとして論語のように生きるには』(車文宜/手計仁志著、クロスメディア・パブリッシング)
第13位:『うまくやる』(熊野森人著、あさ出版)
第14位:『新版 エニアグラム【基礎編】』(ドン・リチャード・リソ/ラス・ハドソン著、高岡よし子/ティム・マクリーン訳、KADOKAWA)
第15位:『哲学の世界へようこそ。』(岡本裕一朗著、ポプラ社)
第16位:『定年消滅時代をどう生きるか』(中原圭介著、講談社)
第17位:『時間革命』(堀江貴文著、朝日新聞出版)
第18位:『時間とテクノロジー』(佐々木俊尚著、光文社)
第19位:『新規事業の実践論』(麻生要一著、NewsPicksパブリッシング)
第20位:『共感資本社会を生きる』(新井和宏/高橋博之著、ダイヤモンド社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2020年3月の閲覧数ランキング

■十分な睡眠こそが「最強」である

今月の第1位は『睡眠こそ最強の解決策である』。これ一冊で、睡眠に関する基礎知識から、いま注目されている研究まで、理解できるようになります。

マシュー・ウォーカー『睡眠こそ最強の解決策である』(SBクリエイティブ)
マシュー・ウォーカー著、桜田直美訳『睡眠こそ最強の解決策である』(SBクリエイティブ)

著者のマシュー・ウォーカー氏は、カリフォルニア大学バークレー校の教授です。睡眠コンサルタントとして、数々のメディアで睡眠を科学的に解説し、睡眠との正しい向き合い方を提案しています。本書によると、睡眠を十分にとれば、肥満や病気になりにくくなるだけでなく、記憶力や運動スキルまで高まるといいます。逆に言えば、睡眠を十分にとらないと、さまざまなリスクが高まるということ。

「成果を出すために徹夜をする」というのは、時代遅れの風習にすぎません。睡眠は、仕事や私生活での成功をつかむために欠かせないものです。本書を読み、十分な睡眠をとる習慣が身に付けば、仕事や私生活がより豊かになるのは間違いありません。

■ビジネスで使える「推論」の力

羽田康祐『問題解決力を高める「推論」の技術』(フォレスト出版)
羽田康祐『問題解決力を高める「推論」の技術』(フォレスト出版)

第2位の『問題解決力を高める「推論」の技術』は、「推論」の大切さを解説しています。「推論」というと、難解なイメージを持たれるかもしれません。しかし本書は、そうした意識を取り払ってくれる良質な入門書です。推論法を身に付け、ビジネスで使うための手順が書かれています。

AIの普及により、多くの職種が淘汰されるといわれる世の中、大量の知識を覚え、決められた手順を効率的に行う能力は、あまり役に立たなくなるかもしれません。その一方で、自らの頭で推論し、問題解決に生かす力は、これからも変わらず重宝されるはず。いわゆる「頭の良い人」とは、推論の習慣を自然に身につけ、実践している人物なのです。

新たな法則、仮説を発見し、未来を予測できるようになる力の身につけ方と生かし方が、この一冊でわかります。

■「話下手」のコンプレックスを解消する

第3位は『人は話し方が9割』でした。本書は、話すことへのコンプレックスをなくし、うまくコミュニケーションを取れるようになる簡単な方法を教えてくれます。

永松 茂久『人は話し方が9割』(すばる舎)
永松 茂久『人は話し方が9割』(すばる舎)

「なぜあの場面であんなことを言ってしまったんだろう」「なぜこの場面で、ああ言えなかったんだろう」……日常のコミュニケーションにおいて、「もっとうまく話せたはずなのに」と悔やんだり、悩んだりすることは、誰にでもあるはずです。ささいなコミュニケーションが、周囲の人との信頼関係にいい影響を及ぼすことや、逆に信頼を損なってしまうことは珍しくありません。

本書は読みやすく、文章のボリュームもコンパクト。本書で紹介されるメソッドは、どんな立場の人にも大きな効果を発揮するでしょう。話し方に悩んでいる人は、ぜひこちらをお読みください。

■「アンバランス」に生きることで、バランスを取る

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。

ランディ・ザッカーバーグ『ピック・スリー』(東洋経済新報社)
ランディ・ザッカーバーグ著、三輪美矢子訳『ピック・スリー』(東洋経済新報社)

まず第5位の『ピック・スリー』。著者のランディ・ザッカーバーグ氏は、フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏の姉に当たります。

「ピック・スリー」とは、「仕事」「睡眠」「家族」「運動」「友人」の5つのカテゴリーから、その日に注力するものを3つだけ選び、それに集中する方法のこと。「やるべきことリスト」が一向に減らず、「一年の抱負」もろくに達成できないのなら、まずはその日に注力するものを3つだけ選び、それに集中してみることを勧めています。そうすれば「できなかった」ことに対するストレスや罪悪感を覚えることなく、やりたいことに熱中できるというわけです。

うまく「アンバランス」に生きることで、長期的にはバランスのとれた、幸せな人生を送れるようになる——。「ピック・スリー」を実践することで、自分にとっての幸福が何か、明らかになるかもしれません。

■「テック×小売」新業態の正体とは

佐々木康裕『D2C』(NewsPicksパブリッシング)
佐々木康裕『D2C』(NewsPicksパブリッシング)

第9位の『D2C』にもご注目を。小売の世界で、いま大きなパラダイムシフトが起きていることをご存じでしょうか。デジタル革新は、消費者の購買行動や動機を一変させました。インターネットを通して簡単に情報が手に入るようになったうえ、ブランドごとの品質の差も縮まってきています。そうしたなか、購入を決定づけるのは、もはや認知度でも機能性でもありません。いま求められるのは、ブランドのもつ世界観やストーリーの力です。

こうした消費者の変化に反応し、「テック×小売」という新業態を打ち立てたのが、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)ブランドです。彼らはデジタルと小売を融合させ、プロダクトよりも顧客データ分析を重視する、いわばメーカーの皮をかぶったテック企業。D2Cが販売するのは、代替可能なプロダクトではなく、ブランドの世界観そのものといえるでしょう。その事業運営は、デジタル社会における顧客との関係性づくりや、ブランディングのお手本となるはず。

■この「複雑な社会」への向き合い方を教えてくれる

最後にご紹介するのは、第18位『時間とテクノロジー』。作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏が送る、「新しい人間哲学」ともいうべき一冊です。

佐々木俊尚『時間とテクノロジー』(光文社)
佐々木俊尚『時間とテクノロジー』(光文社)

現実では複数の原因が重なり合うことで、ひとつの結果が生じます。「ひとつの原因がひとつの結果に結びつく」という思考では、この世界の複雑性を説明することはできません。「わかりやすい物語」は大抵の場合、間違っているのです。では私たちはどう世界を捉えていけばいいのでしょうか。

佐々木俊尚氏は、これまでに明かされてきた世界の「法則」や「物語」を巡りながら、社会事象を動かしている仕組みを明らかにしようとします。そして、この複雑な世界に対して、どのように向き合っていけばよいのかを誠実に語ります。

本書のなかには、高度な哲学的議論や科学的話題も含まれていますが、どれも身近な例を通して説明されており、スムーズに理解できるでしょう。時間のあるときに、ゆっくり気楽に楽しんでいただきたい本です。

先月から引き続きランキングに入ったのは、『ビジネスを変える100のブルーオーシャン』(第17位→第6位)、『売り上げを減らそう』(第18位→第11位)の2冊で、どちらも先月より多く読まれていました。また、要約を公開してから時間がたっているにもかかわらず、『時間革命』(圏外→17位)が再び注目を集め始めています。テレワークの推進もあり、これまでよりも時間の使い方に関心のある方が増えたことが一因だと考えられます。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続き注目していきます。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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