こんな人はすぐに格安スマホに変えなさい
プレジデントオンライン / 2020年6月8日 15時15分
■プロバイダーのお得な乗り換え方とは
通信費を節約する最短の方法はやはり、「格安スマホへの契約切り替え」が鉄板だ。家計の節約に詳しいファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏はこう解説する。
「ドコモやau、ソフトバンクなど3大キャリアで回線契約する場合、端末の分割支払い分も含め、月々8000円以上はかかるところが、格安スマホなら2000~3000円と半額以下に抑えられる。それが家族全員分となると、差はますます開きます」
格安スマホへの契約変更はオンラインで完結できる。「現在使用しているスマホを解約するにあたって違約金が発生したとしても、月々の負担額が減ることを考えると早々に見直したほうがお得になる可能性が高い」という。
19年10月からはキャリアの契約と端末料金の割引に制限がかかるようになった。ハイスペックスマホに10万円以上払う必要があるのか疑問を感じる人もいるのでは。そこで注目されるのがミドルクラスの端末だという。
「iPhoneを筆頭に、高額でハイスペックなスマホが発売される一方で、リーズナブルなスマホも登場しています。4万~5万円するミドルレンジのスマホでも普段使いには十分です」
■価格だけに気を取られると、落とし穴がある
せっかく買うなら最新機種がいいと思いがちだが、買い替えによって得られる満足は、支払う金額に見合うものか? と冷静に検討することも重要だ。
「子ども用や酷使する仕事用のスマホは、“型落ち”でも十分という考え方もあります。最近は海外メーカーのスマホでも、モバイルSuicaに対応している機種もあり、使い勝手は遜色ない。私自身、4万円台のスマホで十分満足できると実感しています」
一方、マネー事情に詳しいライターの山野祐介氏も「通信費を節約するなら、格安スマホに切り替えるのは大前提」と同意見。ただし、「価格だけに気を取られると、『回線が混んでいてつながらない』などの落とし穴がある」と注意を促す。
その傾向が顕著なのが、楽天モバイルだという。日本全国どこでもデータ使い放題が1年間(300万名限定)という大胆なキャンペーンを打ち、話題をさらっている。格安スマホのなかでもお得さは際立っているので、1度検討してみる価値はある。ただ、山野氏はリスクも指摘する。
「安さでは圧倒的で、他を寄せ付けませんが、エリアによって圏外になるなど通信精度にやや難があります。通話専用のサブ回線やゲーム用として持つ分にはお得ですが、メイン回線としては心もとない。とくに、スマホで株式投資などをやっている人は『回線が安定しているかどうか』を重視したい。肝心なときに回線がつながらないと、みすみす投資チャンスを失うことにもなりかねませんから」
利用料と回線の安定度合いのバランスを考慮した場合のおすすめは「Y!モバイルまたはUQモバイル」だという。まだ検討したことがない人はぜひこれを機会に見てみてもらいたい。
また、案外盲点になっているのが、家庭のインターネットプロバイダー。ずいぶん前に入ったきり、見直していないという人も多いだろう。
「プロバイダーの乗り換えは多くの場合、“2年縛り”があります。つまり、2年ごとに、その都度キャッシュバックキャンペーンをやっているプロバイダーに、反復横跳びでもするように乗り換えていくのがいちばんお得というわけです」
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![山崎俊輔](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/2/8/80/img_28c50a408822e524d97b8f3f2802d8439893.jpg)
フィナンシャル・ウィズダム代表
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。中央大学法学部卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。著書に『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)など。
![山野祐介](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/80/img_9df882174018d8a4bb5b6ba89d10f93210379.jpg)
マネー事情に詳しいライターとしてプレジデント誌でもおなじみのファイナンシャルプランナー。複数の雑誌でマネー連載を抱え、お得な情報の受発信を精力的にこなす。得意分野はクレジットカード、ポイント、ケータイなど。
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ライター・編集者
1973年宮城県仙台市生まれ。国内で唯一「老年学研究科」がある桜美林大学大学院に社会人入学した矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。「介護のキーパーソン」として別居介護に参戦し、仕事・研究・介護のトリプル生活を送る。その体験をもとに、新聞や雑誌、ウェブメディアなどで広く執筆を行う。近著に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)。 note Twitterアカウント
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(ライター・編集者 島影 真奈美 撮影=南方 篤)
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