現役医師の提言「日本のコロナウイルスは終わった。さあ旅にでよう」
プレジデントオンライン / 2020年6月11日 18時15分
■経済損失で苦しんでいる方が圧倒的に多いのではないか
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行によって、世界中の人々が大きな被害を受けた。コロナ禍と呼ぶ人もいる。「禍」(わざわい)は、人間にはどうしようもない天災や病気でおきてくる喜ばしくない事柄を示す。
日本では、コロナによる損害はウイルスそのものによる健康被害よりも経済停止や政治的な要素による被害が大きかった。だから、「コロナ被害」と呼んでもよいかもしれない。
日本では、自分がコロナウイルスに罹患(りかん)して苦しんだ人よりも緊急事態宣言による経済損失に苦しんでいる方が圧倒的に多いのではないだろうか。政府の補助は額が不足し遅延し、子供たちは不十分な教育で受験に向かわなくてはならない。小学校から大学生まで、教育のデジタルデバイドや経済的困窮に苦しんでいる。
僕は、結果論で言っているのではない。15年以上続けたブログ内でコロナ流行当初からの記事を読んでくださった方々のご協力によって、このコラムを記すことにつながっている。
■「人命が何より大切」という思考停止
中国人観光客であふれていた秋葉原のクリニックに通勤し、毎日働いてきたので都心の医療的日常をつぶさに目にしてきた。救急外来に勤務する友人たちとメールでやりとりしてリアルタイムで内部の情報も聞いていた。クリニックではコロナ感染者を積極的に受け入れた大学病院から派遣される若い医師と相談しながら働いてきた。
その一方で、国家予算100兆円のなんと10%にあたる予備費10兆円がいろいろな対策にあてられるという。超法規的に恣意(しい)的に分配することが可能な予算だそうだ。僕は是非は問わないが、そんな予算のつけ方があるのかと驚いた。それが可能になったのは国民の恐怖と「人命が何より大切」という思考停止だったのではないだろうか。
このような国民が被った未曾有の被害と得たものの収支決算の総括を専門家委員会はしていない。それどころか、議事録が残されていないことも報告された。責任も総括も消滅した。
日本は、阿鼻叫喚のニューヨークとは全く異なる落ち着いた様相だったはずだ。総合病院では、予定入院を延期し外来を止め入院ベッドの空床を準備した。その代わり紹介患者の受け入れも停止していた。間接的に具合がわるくなった患者や死亡者は統計にのぼらない。
2020年6月現在、日本はとても落ち着いている。欧米や中南米などは、ウイルスによる被害が大きかったがピークは過ぎた(※1)。
■季節性コロナウイルスの免疫で新型コロナにも対応できる
中国で流行しているウイルスが、コロナウイルスと聞いて真っ先に脳裏に浮かんだのは日本で流行しなかったSARSやMARSと「冬の弱毒カゼウイルス」というものだ。日本では冬に、季節性コロナウイルスが毎年流行する。医師は統計で知っているだけのウイルスだ。弱毒なのでPCRなんかしないし、放っておけば治る鼻カゼのウイルスの一つだ。同時に僕たちベテラン医師は、10年前の新型インフルエンザ流行も思い出していた。
総じて中国周辺のアジア諸国の被害が少ないことが明らかになってきている。約半数の人が季節性コロナウイルスの免疫で新型コロナウイルスにも対応できることが学術誌「Cell」に掲載された。欧米でそうなのだからわれわれ日本人はもっと免疫を持っているかもしれない。アジアで人知れず変異を続けて流行していた季節性コロナウイルスが、新型コロナウイルスのワクチンの働きをしていた可能性が高い。また、1回目の感染が2回目の感染を悪化させるADE(Antibody-dependent enhancement)という免疫過剰反応も起きないことが予想されている(※2、※3)。
この重要な論文を支持し日本の未来を占うのに良い例がある。中国の武漢では、発症者はゼロが続いている中で、市民1000万人全員にPCR検査を行い約300人がPCR陽性だった。これは、たとえ市中にウイルス保有者がいても症状が出ないし、感染は広がらないことを意味している(※4)。
■現実の医療現場とは全く異なるメディアの喧騒
具合が悪くならなければ問題ないので、無症状のウイルス保有者をあぶり出す必要はない。自宅待機や隔離といった魔女狩りの必要も全くない。先回りしてアドバイスするが、今後メディアが日本人の選択的な抗体の保有率が低いと脅されても、抗体は免疫の一部にすぎないから季節性ウイルスで獲得された総合的な免疫力を信じて気にする必要はない。
今回のコロナ被害で一番最初に驚いたのは、現実に起きている医療の現場とメディアとの乖離(かいり)だった。医療は科学だ。現象を観察し、それに対応すべきだと信じている。現場とは全く異なるメディアの喧騒に最初は戸惑い、今は納得している。たぶん、感染爆発のピークを抑えるという目的以上に恐怖を増幅するメディアは多面的に有用だったことが推測される。
その恐怖の源泉は、「判断を誤ると過去にもどれないから、できるだけ慎重に」だったのではないだろうか。パンデミックを起こして、病院が患者であふれ返り医療者もバタバタと倒れていく海外の映像は恐ろしい。けれども、その幻に利用される危険性も認識していないといけない。
考察のために少し、その過程を振り返ってみよう。
■「メディアは恐怖をあおりすぎている」と取材を断った
新型コロナウイルスの確認は2019年12月初旬だ。2カ月後の1月末には僕が働いている秋葉原でまだ売られていたマスクを武漢の観光客の方がたくさん購入されているのがニュースになっていた。彼らはウイルスを持っていたはずだ(※5)。
そのうち、中国全土に広がり始めた。中国は武漢を閉鎖し、突貫工事で専門の病院を建設し対応を始めた。僕は、どんどん亡くなる人が多くなるかと思ったけれど、現実は違った。中国の沿岸部では被害は少なかった。
そこで僕は、「新型コロナウイルスは、エボラウイルスのような致死性の高いウイルスではない」ことと、「地域や環境によって被害が大きく異なるウイルス」だと認識した。
さらに無症状の人も多いことが報じられたので、「このウイルスには水際が無い」こともわかった。無症状の人が多いウイルスを封じ込めるすべを人間は持たない。
その頃、テレビ取材依頼が繰り返しきていた。僕は、「アジア辺縁国の日本ではコロナウイルス被害は少ないのに、あなた方メディアは恐怖をあおりすぎている。ひとごとのように捉えているかもしれないが、そのうち放送局内でクラスターが発生するだろう」と伝えて断った。年末年始から日本には持ち込まれていると何回も強調したが、誰も聞く耳を持ってくれなかった。今では、保存されていた血液の解析から2019年から米国や欧州ですら新型コロナウイルスが流行していたことが明らかになっている(※6)。
■フェイクに近いニュースで全てが埋め尽くされていった
武漢の感染がピークの2月上旬、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に停泊した。新型コロナウイルスの感染者がいて、船内で感染拡大が起きているとのことだった。そのころから日本のメディアは、さらにおかしな方向に行ったように思う。外来患者さんがおびえ始めたのはその頃からだった。
僕のブログの新型コロナウイルスについては1月24日付けが最初で、「日本のニュースは扇情的で客観性に乏しい」とつづった。例えば日本では季節性コロナウイルスが毎年流行していることや、感染者が全員高率に死んでいく強毒ウイルスではないことをメディアは全く伝えなかった。今でも感染者の2割が重篤化するとたまに聞く。
NHKでは「新型ウイルス 不安広がり懸念『公的機関は多くの情報発信を』」といった報道がなされた。感染者が乗った路線や駅を公共交通機関が公開するように迫っていた。メディアが魔女狩りまで先導しはじめたことを2月20日のエントリーに書いた。
その後、新型コロナウイルスのフェイクに近いニュースで全てが埋め尽くされていった。他の病気と戦っている患者さんの方が多いだろうし、他のニュースだってたくさんあるはずだから、疑問を感じ続けた。そこで、マイナス検索を使ってコロナウイルス以外の話題を検索することを勧めることをブログに記した。3月になり日本はどうやら武漢やアメリカのようにはならなそうなことが判明してきた。
■メディアに追い込まれた人は「自粛警察」になっていった
僕は、メディアの嘘に騙されず恐怖もなく安心して電車で通勤し診療を毎日つづけた。患者さんたちを安心させたくて、緊急事態宣言が発令される前の3月28日に「たとえ感染者数は激増したとしても軽症の人がほとんどで死亡者数もあまり増えないと思う。患者数が増えるかもしれない、医療崩壊するかもしれないという不安だけをあおる良くない報道がなされている」と記した。今となっては、良い思い出だ。
イギリスの呼吸困難の女性など海外の医療機関の恐ろしい映像はながれるのに、日本の医療機関の阿鼻叫喚の映像はとんとお目にかからない。4月上旬は、海外と日本の違いを指摘せず「2週間後はNY」が合言葉だった。再度テレビ局からコロナウイルスが恐ろしいことを伝えたいのでクリニックを取材させてほしいという連絡があったのもこの頃だ。マスクを始め買いだめにみんな走った。今はフェイク終了後の静けさが戻っている。
私たちが、コロナ騒動で得たものは多い。
メディアは国民を守るということに主眼は無いということに多くの人が気づいたのが最大の収穫だと思う。私たち国民に事実を上回る恐怖を巻き起こし、追い込まれた人は「自粛警察」になり、その中には人の家に石を投げ込んだ人もいた。メディアはそれをしたり顔で戒める。そうしたマッチポンプを国民は観察してきた(※7、※8)。
■政府はなし崩し的な対応と自粛要請しかしなかった
良いこともあった。どの人にもどこでも医療が保障されている日本の保険医療が継続して維持されていることを見直してもらえたかもしれない。幼少期から高齢者までワクチン接種も保証されている。保険システムから落ちこぼれてしまった人に大流行することもなかった。NYやシンガポールでは、医療システムからこぼれ落ちてしまった人々にパンデミックが起きた(※9、※10)。
普段からの医療費を削ってしまうと、いざというときに大変なことになることに気づいてもらったのではないだろうか。政府は効率性の名のもとに混合診療といって自費の部分を増やすことを推進していた。自費を補えない国民が医療から弾かれてしまうことを危惧して医師会は反対し、僕もブログにもつづって大反対していた(※11、※12)。
さらに、予備費というものがあって10兆円でも目的を議論せず予算を組めるということが分かったのも良い経験だった。あの東日本大震災と比較するのもよいだろう。
次に、克服すべき点は2つある。1つ目は、システム的なことだ。
政府がなし崩し的な対応と自粛要請しかしなかったことが一番大きい。新型コロナウイルス専用の医療機関の設立を整備して、交通整理をすることが新型インフルに引き続いて再度できなかった。既存の医療機関への恣意的な補助金でお茶を濁してしまった(※13)。
それは後遺症として続いている。
■処方目的だけのオンライン診療では患者の不利が続く
通常の医療機関にコロナウイルスの患者さんを収容していったことで、流行収束後も終わることのない大問題が増幅している。コロナウイルス以外の患者さんの治療の大幅な制限と遅延が続いている。
また、集中治療室(ICU)の退院できないコロナ陽性患者さんを解決する方法はない。他の人命を救えない危機が長期間続くことを意味する。ICUでは、たくさんの機材を人体につなぎ少ないスタッフで複数の患者さんをモニターしている。そのため、ICUは仕切りを設けないフラットな作りになっているので感染対策しようにも物理的限界がある。
外来でも困ったことが起きている。患者さんが、「隣の人はコロナかもしれない」と必要な受診もためらってしまうのは自然なことだ。すでに子供たちのワクチン接種の遅延が現実となっている(※14)。処方目的だけのオンライン診療や電話再診では、診察が行われず採血や心電図、エックス線検査(いわゆるレントゲン)もできないため患者の不利が続くことになる。こういったことは報道されない。
■多くの医療機関は「コロナ患者受け入れの継続」は不可能
保険診療はギリギリ以下の経営を医療機関に強いてきているので、これ以上経費削減ができない状況だった。病床回転率の低下と外来患者数の激減で総合病院からクリニックまでどの医療機関も倒産の危機に直面している。コロナ患者さんの準備のため数多くの患者さんの治療をあきらめるという代償が大きすぎるため、多くの医療機関は受け入れを継続することは不可能だろう。物理的に隔離された専門医療機関を作らなければ、補助金だけでは解決にはならない(※15、※16)。
何としてもコロナウイルスから医療者を守りたいなら、多少なりとも治療可能性のある安価なイベルメクチンをなぜ医療機関に配備しなかったのか今でも疑問に残る。少数の人間で決定し、医療者を応援と精神論に終始してしまい必要なことを広く議論する場が他の医療者に設けられなかったことは不思議な話だ。
克服すべき2つ目は、私たちの課題だ。
メディアが大合唱しても、これからは「本当なの?」と自分で考えることにしよう。人命がかかっているということを言われることで思考が停止してはいけない。交通事故で失われる人命は1人おおよそ数千万円だ。対策によって救われた人命と45兆円に上ったコロナ被害を天秤にかける必要があるだろう。もし、また違うウイルスが流行したら都市封鎖して再度45兆円の被害を負担するのか。あるいは地震など違う危機がきたら、さらに予備費を上乗せするのか。
メディアは日本人のナイーブで情緒的な性質を熟知していたからこそ人命をとりだして思考停止にし、効率的に恐怖をあおって視聴率を稼ぎつつ国民を誘導したと思う。人命のもとに国民が国民を監視する自粛警察まで出現させることに成功した。
次に、今後メディアが行うことを予想してみよう。
■死亡者の増加がなければ、恐れることはない
自粛を解くと感染者が増えることをさまざまなクラスターで示したり、抗体保有率が低いと第2波の大流行の可能性で恐怖を引っ張ったりする。それは、国民の富を減らした以上に国家の資金の姿を変えさせ、恣意的に再分配する危険をはらんでいるし多額の補助金を正当化する。
大切なことは、感染者が増えても新型コロナウイルスによる死亡者の増加がなければ恐れず問題にしないことだ。
僕は、2019年年末から今年の春先まで秋葉原にたくさん来ていた中国人観光客のにぎわいを思い出す。彼らは原宿や新宿にも出かけていた。武漢の人がマスクを買っていたわけだから気がつかない間にたくさん新型コロナウイルスが東京中に持ち込まれていたはずだ。だが、統計で証明されている通り都民がバタバタと肺炎で亡くなっていくことはなかった(※17、※18、※19)。
■メディアがあおる恐怖や焦りは、思考する時間と富を奪う
6月初旬、流行が収束していない世界各地で人種差別反対の数千人規模の3密のデモが多発している。そこでパンデミック第2波が起きるかどうか観察するといいだろう。流行に何の変化もあたえなければ、落ち着いた日本ではなおさら大丈夫なはずだ。野球選手からPCR陽性が出ても、無事に回復し周りに感染させなかったとして、開幕戦は通常通り行われる(※20、※21)。発症を自覚せず人知れず治る人から感染する可能性は低い。
私たちは、自分で思考し考察する必要がある。メディアが植え付ける恐怖や焦りは、私たちから思考する時間と富を奪う。人々が直接会うことを過剰に心配する必要もない。僕は、仲間たちと作業することが大好きだ。リアルに会って、落ち着いてのんびり一緒に仕事をしようと思っている。
もし状況が変化したら、その時に立ち止まって考えればいい。日本のコロナウイルスはいったん終焉した。それ以外の何ものでもない。そして、僕ら日本人の多くは冒頭の「Cell」に掲載された免疫を獲得している。ほかのファクターもあるかもしれない。それを何と名付けようとかまわないが、要は風邪をひいたから同じような風邪をひかなくて済んだというだけのことだ。マジックのタネというのはシンプルなものだ。
私たち国民は、それを学ぶために大変な苦労と借金をしてしまった。自分の疲れと経済の疲れを癒やすために国内旅行にでかけよう。経験を積んで、新しい旅にでよう。
参考文献
1.新型コロナウイルス感染世界マップ
2.rifoni, A. et al., Targets of T cell responses to SARS-CoV-2 coronavirus in humans with COVID-19 disease and unexposed individuals, Cell (2020)
3.新型コロナのワクチン開発に追い風となる知見が明らかに 日経バイオテク 2020/05/27
4.Wuhan Tests Nearly 10 Million People in 19 Days, Finding Just 300 Coronavirus Infections, TIME June 3, 2020
5.Customers buy boxes of face masks at a drugstore in Tokyo's Akihabara, AFP Tokyo, 27 Jan.
6.U.S. mayor claims that he had coronavirus in November 2019,
6.expert reaction to report of a COVID-19 case in France in December 2019
7.感染者の家に投石や落書き 首長ら「差別許されない」朝日新聞4月22日
8.行き過ぎた「自粛警察」"感情のコントロール心がけて" NHK 5月19日
9.The H1N1 Crisis Predicted Covid-19's Toll on Black Americans, WIRED 05.06.2020
10.Tens of thousands of Singapore's migrant workers are infected. CNN 15 May 2020
11.混合診療拡大、条件付きで賛成派が多数、日経メディカル 2014/07/16
12.TPPが医療を壊す、全国保険医団体連合会 2012/07/07
13.全国の救命救急センター長たちが「医療崩壊」という言葉に違和感を持つ理由, 笹井 恵里子 2020/04/22
14.COVID-19の影響で小児のワクチン接種率急減、日経メディカル 2020/05/20
15.実態は「ほぼボランティア」:公にされない新型コロナ「協力病院」の苦闘、nippon.com 2020/05/26
16.社説:病院の経営悪化 地域診療の破綻避けよ、京都新聞 2020/5/21
17.中国人に人気の「関東地方の観光地」トップ30 東洋経済 2019/05/15
18.訪日外客数(2019年12月および年間推計値)日本政府観光局 2020/01/17
19.東京都内の死亡者数、新型コロナ感染症拡大局面でも急増見られず Bloomberg 2020年5月14日)
20.Tens of thousands join marches throughout U.S. as Washington has biggest crowds yet, CBC news 2020/06/06
21.当球団所属選手らのPCR検査2度目の陰性判定について Giants news 2020/06/05
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医師
1965年生まれ、福島県立医科大学卒後、東京医科歯科大学神経内科にすすむ。厚労省の日本の医療システム研究に参加し救急病院に勤務の後、東京医科歯科大学大学院にて基礎医学研究を修める。東京医科歯科大学臨床教授を経て、秋葉原駅クリニック院長(現職)。頭痛専門医、神経内科専門医、総合内科専門医、米国内科学会会員、医学博士。著書に『知らずに飲んでいた薬の中身』(祥伝社新書)、共著に『のほほん解剖生理学』(永岡書店)などがある。
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(医師 大和田 潔)
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